2011年12月02日
ストリング ジグザ 125 の評価 ・ インプレの追加情報
ストリング 感想 の追記
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション で
10月に取り上げた、トアルソン ZIGZA ( ジグザ )125 の追加情報です。
※ 10月の ZIGZA ( ジグザ )125 の評価・インプレッションは こちらです。
TOALSON ZIGZA 125
トアルソン ジグザ125
張り上げから 1ヶ月後、打感が予想を超えるレベルで変わってきましたので、
追記することにしました。
このストリングの商品表記にあるように、使い始めは確かにスプリングのような
弾力性があり、ポリエステルストリングとしては一種独特の打感で、
それによりストリング自体の硬さが、腕や肘にダイレクトに伝わらないで済む
利点を感じていたのですが、どうもこの弾力が鈍くなり、打感がかなり重くなって
きました。
ほかのストリングでも、張り上げ時から時間の経過、使用頻度によって打感の
変化が起こりますが、ちょっとこの変わり方は予想以上。
その原因が、時間の経過によるものなのか、あるいは気温の低下によるもの
なのかは定かでありませんが、打感が 「 重い 」、ボールが 「 飛ばない 」、
反発が 「 鈍い 」 ことによる腕、肘への負担が増加してきたのを感じます。
折りしも季節は冬、肘に不安のある方、少し労わりたいとお考えの方は、
張る前にちょっとこの点をご検討されたほうが良いかもしれません。
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション で
10月に取り上げた、トアルソン ZIGZA ( ジグザ )125 の追加情報です。
※ 10月の ZIGZA ( ジグザ )125 の評価・インプレッションは こちらです。
TOALSON ZIGZA 125
トアルソン ジグザ125
張り上げから 1ヶ月後、打感が予想を超えるレベルで変わってきましたので、
追記することにしました。
このストリングの商品表記にあるように、使い始めは確かにスプリングのような
弾力性があり、ポリエステルストリングとしては一種独特の打感で、
それによりストリング自体の硬さが、腕や肘にダイレクトに伝わらないで済む
利点を感じていたのですが、どうもこの弾力が鈍くなり、打感がかなり重くなって
きました。
ほかのストリングでも、張り上げ時から時間の経過、使用頻度によって打感の
変化が起こりますが、ちょっとこの変わり方は予想以上。
その原因が、時間の経過によるものなのか、あるいは気温の低下によるもの
なのかは定かでありませんが、打感が 「 重い 」、ボールが 「 飛ばない 」、
反発が 「 鈍い 」 ことによる腕、肘への負担が増加してきたのを感じます。
折りしも季節は冬、肘に不安のある方、少し労わりたいとお考えの方は、
張る前にちょっとこの点をご検討されたほうが良いかもしれません。
2011年10月18日
ストリング感想 ⑬ ZIGZA ジグザ125 の評価 インプレ
ストリング 感想 ⑬
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の 13 回目です。
TOALSON ZIGZA 125
トアルソン ジグザ125
【 商品表記 】 ストリングをジグザグ形状にすることにより、スプリングのような
弾力性を実現。高いホールド感と反発性を持ったポリエステル
ストリングが生まれました。
【 素 材 】 エンジニアリングプラスチック + サーモプラスチック
【 構 造 】 上記「商品表記」参照
【 カラー 】 シルバー、ゴールドの2種
【 ゲージ 】 1.25
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 16×18。テンション 52。ゲージ1.25。面サイズ 95。
飛距離・・・・・・・・・★★☆ ( 2.5 )
打球スピード・・・・★★★
スピン性・・・・・・・・★★★★☆ ( 4.5 )
コントロール性・・・★★★★
ソフト感・・・・・・・・・★★★
ホールド感・・・・・・★★★☆ ( 3.5 )
◆これは、明らかに硬いでしょ・・・ん?
このパッケージですから、ストリング売り場でパッと目に止まります。デザインも斬新。
ネーミングも覚え易いです。
で、どんな感じなの? と、ストリングの見本を見せてもらうと、なんというか、細くて硬い。
プラモデルを作る時に、使用部分を切り抜いたあとに残る部分を細くしたような・・・
あ、これ、シルバーのほうを見たからそう連想したのかもしれませんが、触ってみても
他のポリストリングと比べて、明らかに硬さを感じます。
こんなんで、打ち心地がいいわけないよなぁ・・・と思いながらも、まぁ、ともかく試して
みなければ始まらないと思い、張ってもらいました。
↑ シルバーというより、グレーに思えます。
グレーのストリングは、ラケットとのコーディネートが難しい・・・。
↑ こちらは、ゴールド。写真は、シャンパンゴールドっぽくも見えますが、
そんなでもないです。ベージュ系のストリングが、半透明っぽくなった感じ? でしょうか。
さて、実際に打ち始めてみると、イメージしていた硬さは感じず、むしろ、ビヨ~ンという弾力を
感じることができます。
これ、ポリストリングだよね・・・? 従来のポリの打感と明らかに違う・・・。
なんじゃ、この妙な弾力は。そんなことを感じてしまうストリング。
しかし、どうもこの弾力がクッションになって、ストリング自体の硬さをダイレクトに伝えずに
済んでいるようなのです。
商品表記にある、「 スプリングのような弾力性 」 に偽りなし、といったところでしょうか。
この弾力性は、しかし、コントロールしづらくなるほどボールをくわえこんでしまうことはなく、
しっかりと捉えているのを感じながら、球離れも悪くありません。
つまり、ホールド感もありながら、弾き感もあり、私的にはボールのコントロールは、とても
し易いと感じました。
◆スゥィングに関わらず、スピンが良くかかる
そして、この ZIGZA ( ジグザ ) 125の最大の特性としてあげられるのが、スピン性能では
ないかと思います。
メーカーでは、あまりスピンについて強くアピールしていないようですが、
フラットスウィングでも、面の上でボールをこすり上げるアッパースウィングでも、よくスピンが
かかります。
いずれの打ち方でも、また、RPMブラスト や エッグパワー のように、ボールを潰すほどの
パワーを要しなくても、よくスピンがかかってくれるというのは、大きな利点になり得るかと
思います。
◆手の内に入れると面白そうなストリング
ただ、難点をあげるとすれば、打球の飛距離がやや出づらい、芯で捉えないと打球の
スピードが出づらい、スウィートスポーットがやや狭く感じる、の3点でしょうか。
ラケットの面サイズが小さくなるにつれ、どんどんシビアになっていくのを強く感じるストリ
ングかと思います。
攻め込まれて自分のバランスが崩れている時などは、助けやラッキーショットが生まれ
にくいストリングかもしれません。
100インチ以上のサイズで、やや高めのパワーアシストがあるラケットと相性が良さそう
に思います。
また、使い込むほどに、ここはフラットドライヴ、ここは超こすりあげスピンというように、
ZIGZA ( ジグザ ) の性能を手の内に入れた多彩なショットを繰り出すことが可能になるのでは
ないかと思います。
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の 13 回目です。
TOALSON ZIGZA 125
トアルソン ジグザ125
【 商品表記 】 ストリングをジグザグ形状にすることにより、スプリングのような
弾力性を実現。高いホールド感と反発性を持ったポリエステル
ストリングが生まれました。
【 素 材 】 エンジニアリングプラスチック + サーモプラスチック
【 構 造 】 上記「商品表記」参照
【 カラー 】 シルバー、ゴールドの2種
【 ゲージ 】 1.25
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 16×18。テンション 52。ゲージ1.25。面サイズ 95。
飛距離・・・・・・・・・★★☆ ( 2.5 )
打球スピード・・・・★★★
スピン性・・・・・・・・★★★★☆ ( 4.5 )
コントロール性・・・★★★★
ソフト感・・・・・・・・・★★★
ホールド感・・・・・・★★★☆ ( 3.5 )
◆これは、明らかに硬いでしょ・・・ん?
このパッケージですから、ストリング売り場でパッと目に止まります。デザインも斬新。
ネーミングも覚え易いです。
で、どんな感じなの? と、ストリングの見本を見せてもらうと、なんというか、細くて硬い。
プラモデルを作る時に、使用部分を切り抜いたあとに残る部分を細くしたような・・・
あ、これ、シルバーのほうを見たからそう連想したのかもしれませんが、触ってみても
他のポリストリングと比べて、明らかに硬さを感じます。
こんなんで、打ち心地がいいわけないよなぁ・・・と思いながらも、まぁ、ともかく試して
みなければ始まらないと思い、張ってもらいました。
↑ シルバーというより、グレーに思えます。
グレーのストリングは、ラケットとのコーディネートが難しい・・・。
↑ こちらは、ゴールド。写真は、シャンパンゴールドっぽくも見えますが、
そんなでもないです。ベージュ系のストリングが、半透明っぽくなった感じ? でしょうか。
さて、実際に打ち始めてみると、イメージしていた硬さは感じず、むしろ、ビヨ~ンという弾力を
感じることができます。
これ、ポリストリングだよね・・・? 従来のポリの打感と明らかに違う・・・。
なんじゃ、この妙な弾力は。そんなことを感じてしまうストリング。
しかし、どうもこの弾力がクッションになって、ストリング自体の硬さをダイレクトに伝えずに
済んでいるようなのです。
商品表記にある、「 スプリングのような弾力性 」 に偽りなし、といったところでしょうか。
この弾力性は、しかし、コントロールしづらくなるほどボールをくわえこんでしまうことはなく、
しっかりと捉えているのを感じながら、球離れも悪くありません。
つまり、ホールド感もありながら、弾き感もあり、私的にはボールのコントロールは、とても
し易いと感じました。
◆スゥィングに関わらず、スピンが良くかかる
そして、この ZIGZA ( ジグザ ) 125の最大の特性としてあげられるのが、スピン性能では
ないかと思います。
メーカーでは、あまりスピンについて強くアピールしていないようですが、
フラットスウィングでも、面の上でボールをこすり上げるアッパースウィングでも、よくスピンが
かかります。
いずれの打ち方でも、また、RPMブラスト や エッグパワー のように、ボールを潰すほどの
パワーを要しなくても、よくスピンがかかってくれるというのは、大きな利点になり得るかと
思います。
◆手の内に入れると面白そうなストリング
ただ、難点をあげるとすれば、打球の飛距離がやや出づらい、芯で捉えないと打球の
スピードが出づらい、スウィートスポーットがやや狭く感じる、の3点でしょうか。
ラケットの面サイズが小さくなるにつれ、どんどんシビアになっていくのを強く感じるストリ
ングかと思います。
攻め込まれて自分のバランスが崩れている時などは、助けやラッキーショットが生まれ
にくいストリングかもしれません。
100インチ以上のサイズで、やや高めのパワーアシストがあるラケットと相性が良さそう
に思います。
また、使い込むほどに、ここはフラットドライヴ、ここは超こすりあげスピンというように、
ZIGZA ( ジグザ ) の性能を手の内に入れた多彩なショットを繰り出すことが可能になるのでは
ないかと思います。
2011年05月23日
ストリング感想 ⑫ トアルソン ムゲンリミテッド の評価
ストリング 感想 ⑫
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の 12 回目です。
TOALSON MUGEN LTD.
トアルソン ムゲン リミテッド
【 商品表記 】 TNT加工によりパワーアップされた∞モノフィラメントを
ポリウレタンを充填したマルチフィラメントの中に埋め込みました。
ソフトな打感から無限のパワーを生み出します。
本製品は日本で製造された原材料の一部を米国にてTNT加工を行い、
再輸入された後製品化されたものです。
【 素 材 】 TNT加工を施した高反発ムゲンモノフィラメント + マルチフィラメント
【 形 状 】 丸
【 構 造 】 上記「商品表記」参照
【 カラー 】 ゴールドスパイラル
【 ゲージ 】 1.25、1.30
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 18×20。テンション 53。ゲージ1.25。面サイズ 95。
飛距離・・・・・・・・・★★★☆ ( 3.5 )
打球スピード・・・・★★★☆ ( 3.5 )
スピン性・・・・・・・・★★★☆ ( 3.5 )
コントロール性・・・★★★☆ ( 3.5 )
ソフト感・・・・・・・・・★★★★
ホールド感・・・・・・★★★☆ ( 3.5 )
◆まるでチャンピオンズカラー。美しいストリング
色に惹かれて一度張ってみたかった金色のストリング、ムゲンリミテッド。
もちろん、金色がのっぺり塗装されているわけではありません。
半透明の中に金色の細いラインがスパイラルに。
( 画像が暗めで伝わりづらくてスミマセン・・・。)
この金色のスパイラルが、晴れた屋外では、キラキラとストリング全体をさりげなく
輝かせてくれます。
まるでチャンピオンズカラー。美しいです。
金粉がちりばめられたストリング、という感じにも見えます。色合い的には、
2008年発売のピュアストームリミテッド や
2010年発売のヨネックス RDiS 200 などに、とても似合いそうな気がします。
◆振動止めも不要な柔らかな打感
打ち始めてすぐ分かるのは、パッケージに表記されている通り、ソフトな打感であること。
硬い打感を軽減するのに一役買ってくれる 「 振動止め 」 ですが、このムゲンリミテッド、
そういう意味では 「 振動止め 」 が いらない感じです。
ただ、高反発という点については、なんでもパンパン弾き飛ばすというよりは、
タイミング良くミート出来たときに、ギュイーンというかグイーンと、ボールが伸びていく感じ。
弱めの力でポーンと遠くへ弾き飛ばしてくれるような反発力とは、ちょっと違います。
しっかり腰を入れたスイングをすると、深い所へ糸を引くような球威のあるライナー性の
ボールを運べます。
◆ただし、重い・・・
ただ、難点をあげると、打感が重く感じるんですよね。
今回のゲージは、1.25なのですが、1.35以上の太めのストリングを張っているかのような
重さを感じます。
この重さは・・・、そうですね、柔らかさのフィーリングこそ異なりますが、
以前に取り上げた扁平形状のストリング ゴーセン パワーマスター Ⅰ で打つ時に感じる
重さに近いものがあります。
ボールをとらえた時に、くわえこむというか、吸い付くような感覚があり、それがコントロールを
邪魔することはないのですが、重さに変換してしまうかのよう。
元来このストリングの構造が持つ粘っこい性質のためでしょうか・・・。
ボレーも、余裕があって体勢をしっかり作れて打ち込める場合は良いですが、
その余裕がないブロックするような場面での難易度は高く感じます。
◆ラケットを選ぶストリング
率直に言って、面安定性に難のあるラケットでは厳しいと感じました。
フェイスサイズが大きいラケットなら合いそう、というわけでも、
薄ラケなら合いそう、というわけでもなく、ラケットとの相性が少し難しいストリングのような
気がします。
ラケット自体に高い衝撃吸収性があって、パワーアシストもあり、高い面安定性を備えている、
そんなラケットが合いそう・・・、そんなのあったかな・・・、ああ、ありました!
バボラのピュアドライブGT、このラケットと合うのではないでしょうか。
そして、もう一本あげれば、
ヨネックスのEZONE 100インチ、これもイイかもしれません。
この2本は、それぞれ持っている独自の魅力が ムゲン リミテッド と相乗効果を発揮しそうな
上に、どちらも高い面安定性を持っています。
とても良い味を出してくれそうです。
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の 12 回目です。
TOALSON MUGEN LTD.
トアルソン ムゲン リミテッド
【 商品表記 】 TNT加工によりパワーアップされた∞モノフィラメントを
ポリウレタンを充填したマルチフィラメントの中に埋め込みました。
ソフトな打感から無限のパワーを生み出します。
本製品は日本で製造された原材料の一部を米国にてTNT加工を行い、
再輸入された後製品化されたものです。
【 素 材 】 TNT加工を施した高反発ムゲンモノフィラメント + マルチフィラメント
【 形 状 】 丸
【 構 造 】 上記「商品表記」参照
【 カラー 】 ゴールドスパイラル
【 ゲージ 】 1.25、1.30
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 18×20。テンション 53。ゲージ1.25。面サイズ 95。
飛距離・・・・・・・・・★★★☆ ( 3.5 )
打球スピード・・・・★★★☆ ( 3.5 )
スピン性・・・・・・・・★★★☆ ( 3.5 )
コントロール性・・・★★★☆ ( 3.5 )
ソフト感・・・・・・・・・★★★★
ホールド感・・・・・・★★★☆ ( 3.5 )
◆まるでチャンピオンズカラー。美しいストリング
色に惹かれて一度張ってみたかった金色のストリング、ムゲンリミテッド。
もちろん、金色がのっぺり塗装されているわけではありません。
半透明の中に金色の細いラインがスパイラルに。
( 画像が暗めで伝わりづらくてスミマセン・・・。)
この金色のスパイラルが、晴れた屋外では、キラキラとストリング全体をさりげなく
輝かせてくれます。
まるでチャンピオンズカラー。美しいです。
金粉がちりばめられたストリング、という感じにも見えます。色合い的には、
2008年発売のピュアストームリミテッド や
2010年発売のヨネックス RDiS 200 などに、とても似合いそうな気がします。
◆振動止めも不要な柔らかな打感
打ち始めてすぐ分かるのは、パッケージに表記されている通り、ソフトな打感であること。
硬い打感を軽減するのに一役買ってくれる 「 振動止め 」 ですが、このムゲンリミテッド、
そういう意味では 「 振動止め 」 が いらない感じです。
ただ、高反発という点については、なんでもパンパン弾き飛ばすというよりは、
タイミング良くミート出来たときに、ギュイーンというかグイーンと、ボールが伸びていく感じ。
弱めの力でポーンと遠くへ弾き飛ばしてくれるような反発力とは、ちょっと違います。
しっかり腰を入れたスイングをすると、深い所へ糸を引くような球威のあるライナー性の
ボールを運べます。
◆ただし、重い・・・
ただ、難点をあげると、打感が重く感じるんですよね。
今回のゲージは、1.25なのですが、1.35以上の太めのストリングを張っているかのような
重さを感じます。
この重さは・・・、そうですね、柔らかさのフィーリングこそ異なりますが、
以前に取り上げた扁平形状のストリング ゴーセン パワーマスター Ⅰ で打つ時に感じる
重さに近いものがあります。
ボールをとらえた時に、くわえこむというか、吸い付くような感覚があり、それがコントロールを
邪魔することはないのですが、重さに変換してしまうかのよう。
元来このストリングの構造が持つ粘っこい性質のためでしょうか・・・。
ボレーも、余裕があって体勢をしっかり作れて打ち込める場合は良いですが、
その余裕がないブロックするような場面での難易度は高く感じます。
◆ラケットを選ぶストリング
率直に言って、面安定性に難のあるラケットでは厳しいと感じました。
フェイスサイズが大きいラケットなら合いそう、というわけでも、
薄ラケなら合いそう、というわけでもなく、ラケットとの相性が少し難しいストリングのような
気がします。
ラケット自体に高い衝撃吸収性があって、パワーアシストもあり、高い面安定性を備えている、
そんなラケットが合いそう・・・、そんなのあったかな・・・、ああ、ありました!
バボラのピュアドライブGT、このラケットと合うのではないでしょうか。
そして、もう一本あげれば、
ヨネックスのEZONE 100インチ、これもイイかもしれません。
この2本は、それぞれ持っている独自の魅力が ムゲン リミテッド と相乗効果を発揮しそうな
上に、どちらも高い面安定性を持っています。
とても良い味を出してくれそうです。
2011年03月08日
VOLT 超スピン性能でNo.1を獲れるか?
まだ発売になっていませんが、
コレ、張らないわけにいかないでしょう!
「 イヤでもスピンがかかる 」 という触れ込みのストリング、
ウイニングショットの VOLT ( ボルト )です。
なんと、形状は六角形!( プロハリケーンツアー、RPMブラストは八角形 )
八角形では、肉眼では、ほとんど丸に近い。五角形くらいのストリングが生まれないものかと
淡い期待を潜在的に持っていましたが、近いものが間もなく登場 ( 3月下旬予定 )。
聞けば、開発に試行錯誤したそう。
三角形だと角がつぶれやすい、五角形だと平らな面が残る ( そうなんだ? )、
八角形だとやはり丸くなり過ぎる・・・そんな試行錯誤を重ねて六角形に決定したのだそう。
そして、スピンを発生させるもうひとつの要素 「 糸の戻り 」 が、太くなると鈍るため、
ゲージは 1.25ミリのみにしたという潔さ。
このこだわり、大事なんじゃないでしょうか。
スピン性能で 1番を取りに行こうという意気込みが見て取れます。
えぇ、そうです、2番じゃダメなんです!
カラーはブラックですが、六角形状効果で光の反射が様々に変化し、黒は黒でも一味違う
光彩を放つのだとか。
材質は、高弾性ポリエチレンテレフタレート ( PET ) で、構造は モノフィラメント。
お値段は、ちょっと厳しい 3150円 ( 単張り )。
そんな新発売のストリング VOLT ( ボルト )に、個人的には大注目ですが、
スピン性能にとどまらず、フラットで引っぱたいた時のボールの伸びやスピード、
そして、コントロール性能や肘への衝撃度合いも合格ラインにのってほしいところです。
RPMブラスト発売前と同じくらい、期待が高まってしまいますが、唯一の心配は、
いつものお店が入荷してくれるかどうか・・・ということです。
コレ、張らないわけにいかないでしょう!
「 イヤでもスピンがかかる 」 という触れ込みのストリング、
ウイニングショットの VOLT ( ボルト )です。
なんと、形状は六角形!( プロハリケーンツアー、RPMブラストは八角形 )
八角形では、肉眼では、ほとんど丸に近い。五角形くらいのストリングが生まれないものかと
淡い期待を潜在的に持っていましたが、近いものが間もなく登場 ( 3月下旬予定 )。
聞けば、開発に試行錯誤したそう。
三角形だと角がつぶれやすい、五角形だと平らな面が残る ( そうなんだ? )、
八角形だとやはり丸くなり過ぎる・・・そんな試行錯誤を重ねて六角形に決定したのだそう。
そして、スピンを発生させるもうひとつの要素 「 糸の戻り 」 が、太くなると鈍るため、
ゲージは 1.25ミリのみにしたという潔さ。
このこだわり、大事なんじゃないでしょうか。
スピン性能で 1番を取りに行こうという意気込みが見て取れます。
えぇ、そうです、2番じゃダメなんです!
カラーはブラックですが、六角形状効果で光の反射が様々に変化し、黒は黒でも一味違う
光彩を放つのだとか。
材質は、高弾性ポリエチレンテレフタレート ( PET ) で、構造は モノフィラメント。
お値段は、ちょっと厳しい 3150円 ( 単張り )。
そんな新発売のストリング VOLT ( ボルト )に、個人的には大注目ですが、
スピン性能にとどまらず、フラットで引っぱたいた時のボールの伸びやスピード、
そして、コントロール性能や肘への衝撃度合いも合格ラインにのってほしいところです。
RPMブラスト発売前と同じくらい、期待が高まってしまいますが、唯一の心配は、
いつものお店が入荷してくれるかどうか・・・ということです。
2011年02月07日
ストリング感想 ⑪ テクニファイバー X.C0DE の評価
ストリング 感想 ⑪
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の 11 回目です。
Tecnifibre X.CODE
テクニファイバー エックスコード
【 商品表記 】 次世代ハイブリッドストリング。耐久性と食い付きの良さを両立。
ポリマルチ+PUで腕への負担が少ない
【 素 材 】 ポリエステル/ポリウレタン
【 形 状 】 丸
【 構 造 】 ポリエステル マルチ + ポリウレタン
【 カラー 】 黒 ( 赤い亀裂のパッケージが勘違いを生み易いですが、黒です!お間違えなく )
【 ゲージ 】 1.25、1.30
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 16×19。テンション 51。ゲージ1.30。面サイズ 92。
飛距離・・・・・・・・・★★
打球スピード・・・・★★★
スピン性・・・・・・・・★★★
コントロール性・・・★★★★
ソフト感・・・・・・・・・★
ホールド感・・・・・・★★★☆ ( 3.5 )
◆マルチ構造のポリ。ソフトな噂は本当か?
一時期使用していた、92インチで、ガッチガチに硬いボディのラケット。
ヒジへの負担から暫く離れていたのですが、攻撃力を上げるためと、
シビアでもハッキリしたミート感覚とピンポイントで狙っていけるコントロール性能が
忘れられず、このところ再び使い始めていました。
「 やっぱりいいなぁ、この感じ。今年は、これで行くか? 」 などと思いつつ、
ストリングを張り替えることに。
しかし、これだけ硬いと、ストリングは柔らかめにしたい。
RPMブラストを50以下で張ると、いい味出そうだけど、他に柔らかめのポリストリングは
なかったかな?
と、思い出したのが、Tecnifibreの 「 エックスコード 」。
構造がマルチなので、知らないで打ったら、ポリとは思わないソフトなフィーリング、
なんて話を風の噂で聞いていましたので、今回は、これに決めました。
と ・ こ ・ ろ ・ が、
かったーい。正直これ、硬いですよ。
確かに、ハードなラケットに張りましたが、それを差し引いても硬いと思います。
ひょっとして、ゲージ 1.25 なら、柔らかく感じたのでしょうか?
いやいや、テンション 58 で慣れている私が 51 で張っているわけですし・・・。
目を閉じて打っても、これはポリストリングだろって分かると思います。
ポリを避ける人が、敬遠する理由にあげるポリ独特の硬さ、鈍さ、重さを全部持っています。
その上で、粘っこくボールに絡みついて弾き出すマルチの特長を合わせ持っている感じ。
したがって、打感がますます重く感じます。
体力、いります。覚悟してください。
それでも、芯で捉えてフラットで打ち出せば、向かい風にも失速しないような重くて勢いのある
打球を放つことが可能です。
シコラーをチカラで押し込む打球が可能ですね。
「 面を合わせてるだけじゃ通用しないぜ!そのラケットもろとも破壊してやろうか? 」 くらいの。
ただし、ジワジワと積もる自分のヒジへの負荷もお忘れなく。
また、相手に攻め込まれて当てるだけになったり、オフショットになると、助けてくれません。
スウィートスポットでボールをしっかり捉えて振り抜かないと、プラスに働いてくれないような
ストリングだと感じます。
弾く打ち方や、相手の打球の反発力を活かす打ち方をすると、球が浅くなり易いと思います。
◆重いボールを糸を引くような軌道で放つ
ストリングの形状は、特に凝った形をしているわけではありませんが、スピンが掛かりにくい
という事は、ありません。
トップスピンロブも、スピンサーブも、そしてスライスも、丁寧に捉えるスイング、言い換えると、
面をしっかり意識したスイングが出来れば十分に掛かります。
また、ボレーでは糸を引くように狙ったポイントへ重そうな打球を運ぶことができました。
相手が強い球を打てば打つほど、それは顕著でした。
つまりは、X.CODE には、ボールを食い込ませると、パワーを集約して一点に向かって
放つ特性があるように思います。
思えば、バボラ の RPMブラスト も、ゴーセン の エッグパワー も、ボールをつぶすような
打ち方をすることにより、かつてのポリストリングにはないような能力を発揮する特性を
持っています。
テクニファイバーは、従来のモノ構造を初のマルチ構造にすることで、そうした特性を持た
せたのではないでしょうか。
◆ズバリ、こんな人向け?
RPMブラストでは、打感がソフト過ぎる、エッグパワーではやや飛び過ぎる。飛距離の
サポートはいらないが、確かなコントロール性能と共に、しっかり打ったら打っただけ応えて
ほしい、そして、ガシッと手応えのある打感もほしい、そんな人向けのストリングではないかと
感じますが、このストリングに関しては、「 硬い 」 なんて書いてる人は、私以外には、どうも
皆無に近い様です。
変ですね。
そもそもポリを束ねてのマルチなわけでして、多少粘っこさや しなり、そしてそれにともなう
反発力が出てることは想像に難くないにしても、ポリと思えないほど柔らかく感じるようになる
ことは理論的にもありえないんじゃないかと、個人的には考えます。
繰り返しになりますが、細いとはいえ、ポリが、ガッシリとスクラムを組んで出来上がっている
構造ですから。
テンション維持力に向上が見られるのかな、という期待は持っていますが。
ともかく、単張りで 2940円と高額なポリストリングですので、購入前には、十分ご検討
くださいませ。
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の 11 回目です。
Tecnifibre X.CODE
テクニファイバー エックスコード
【 商品表記 】 次世代ハイブリッドストリング。耐久性と食い付きの良さを両立。
ポリマルチ+PUで腕への負担が少ない
【 素 材 】 ポリエステル/ポリウレタン
【 形 状 】 丸
【 構 造 】 ポリエステル マルチ + ポリウレタン
【 カラー 】 黒 ( 赤い亀裂のパッケージが勘違いを生み易いですが、黒です!お間違えなく )
【 ゲージ 】 1.25、1.30
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 16×19。テンション 51。ゲージ1.30。面サイズ 92。
飛距離・・・・・・・・・★★
打球スピード・・・・★★★
スピン性・・・・・・・・★★★
コントロール性・・・★★★★
ソフト感・・・・・・・・・★
ホールド感・・・・・・★★★☆ ( 3.5 )
◆マルチ構造のポリ。ソフトな噂は本当か?
一時期使用していた、92インチで、ガッチガチに硬いボディのラケット。
ヒジへの負担から暫く離れていたのですが、攻撃力を上げるためと、
シビアでもハッキリしたミート感覚とピンポイントで狙っていけるコントロール性能が
忘れられず、このところ再び使い始めていました。
「 やっぱりいいなぁ、この感じ。今年は、これで行くか? 」 などと思いつつ、
ストリングを張り替えることに。
しかし、これだけ硬いと、ストリングは柔らかめにしたい。
RPMブラストを50以下で張ると、いい味出そうだけど、他に柔らかめのポリストリングは
なかったかな?
と、思い出したのが、Tecnifibreの 「 エックスコード 」。
構造がマルチなので、知らないで打ったら、ポリとは思わないソフトなフィーリング、
なんて話を風の噂で聞いていましたので、今回は、これに決めました。
と ・ こ ・ ろ ・ が、
かったーい。正直これ、硬いですよ。
確かに、ハードなラケットに張りましたが、それを差し引いても硬いと思います。
ひょっとして、ゲージ 1.25 なら、柔らかく感じたのでしょうか?
いやいや、テンション 58 で慣れている私が 51 で張っているわけですし・・・。
目を閉じて打っても、これはポリストリングだろって分かると思います。
ポリを避ける人が、敬遠する理由にあげるポリ独特の硬さ、鈍さ、重さを全部持っています。
その上で、粘っこくボールに絡みついて弾き出すマルチの特長を合わせ持っている感じ。
したがって、打感がますます重く感じます。
体力、いります。覚悟してください。
それでも、芯で捉えてフラットで打ち出せば、向かい風にも失速しないような重くて勢いのある
打球を放つことが可能です。
シコラーをチカラで押し込む打球が可能ですね。
「 面を合わせてるだけじゃ通用しないぜ!そのラケットもろとも破壊してやろうか? 」 くらいの。
ただし、ジワジワと積もる自分のヒジへの負荷もお忘れなく。
また、相手に攻め込まれて当てるだけになったり、オフショットになると、助けてくれません。
スウィートスポットでボールをしっかり捉えて振り抜かないと、プラスに働いてくれないような
ストリングだと感じます。
弾く打ち方や、相手の打球の反発力を活かす打ち方をすると、球が浅くなり易いと思います。
◆重いボールを糸を引くような軌道で放つ
ストリングの形状は、特に凝った形をしているわけではありませんが、スピンが掛かりにくい
という事は、ありません。
トップスピンロブも、スピンサーブも、そしてスライスも、丁寧に捉えるスイング、言い換えると、
面をしっかり意識したスイングが出来れば十分に掛かります。
また、ボレーでは糸を引くように狙ったポイントへ重そうな打球を運ぶことができました。
相手が強い球を打てば打つほど、それは顕著でした。
つまりは、X.CODE には、ボールを食い込ませると、パワーを集約して一点に向かって
放つ特性があるように思います。
思えば、バボラ の RPMブラスト も、ゴーセン の エッグパワー も、ボールをつぶすような
打ち方をすることにより、かつてのポリストリングにはないような能力を発揮する特性を
持っています。
テクニファイバーは、従来のモノ構造を初のマルチ構造にすることで、そうした特性を持た
せたのではないでしょうか。
◆ズバリ、こんな人向け?
RPMブラストでは、打感がソフト過ぎる、エッグパワーではやや飛び過ぎる。飛距離の
サポートはいらないが、確かなコントロール性能と共に、しっかり打ったら打っただけ応えて
ほしい、そして、ガシッと手応えのある打感もほしい、そんな人向けのストリングではないかと
感じますが、このストリングに関しては、「 硬い 」 なんて書いてる人は、私以外には、どうも
皆無に近い様です。
変ですね。
そもそもポリを束ねてのマルチなわけでして、多少粘っこさや しなり、そしてそれにともなう
反発力が出てることは想像に難くないにしても、ポリと思えないほど柔らかく感じるようになる
ことは理論的にもありえないんじゃないかと、個人的には考えます。
繰り返しになりますが、細いとはいえ、ポリが、ガッシリとスクラムを組んで出来上がっている
構造ですから。
テンション維持力に向上が見られるのかな、という期待は持っていますが。
ともかく、単張りで 2940円と高額なポリストリングですので、購入前には、十分ご検討
くださいませ。
2010年11月24日
ストリング感想 ⑩ ゴーセン エッグパワー17 の評価
ストリング 感想 ⑩
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の 10 回目です。
GOSEN EGGPOWER 17
ゴーセン エッグパワー
【 商品表記 】 ( 要約 ) 断面を独自の楕円形にしたことにより、一般的ポリエステルガットに
比べ、ボールとの接触面積を拡げ、さらに、フィラメントに独自の特殊
加工を施し、摩擦係数を高めたことで、よりボールに回転がかかる
究極のスピン性が実現。
ポリガットの耐久性はそのままに、反発性、スピン性が格段に高まった。
攻撃型ショット「エッグボール」を実現するために生まれたガット。
【 素 材 】 共重合ポリエステル
【 形 状 】 楕円
【 構 造 】 モノフィラメント、特殊加工
【 ゲージ 】 1.22 ~ 1.24
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 16×19。テンション 51。面サイズ 100。
飛距離・・・・・・・・・★★★★
打球スピード・・・・★★★
スピン性・・・・・・・・★★★★☆ ( 4.5 )
コントロール性・・・★★★★
ソフト感・・・・・・・・・★★★☆ ( 3.5 )
ホールド感・・・・・・★★★☆ ( 3.5 )
↑ プロハリケーンツアーとは、ちょっと違うイエロー
◆これまたスゴイ黄色です…
まずは、ご覧の様な、ベッタリと色がのった濃いイエロー。
黄色のストリングといえぱ、プロハリケーンツアーを思い出すわけですが、並べて比較して
みると、実は、似て非なる黄色。
プロハリケーンツアーのほうが、薄いレモンイエローに見えてしまうくらい、エッグパワー17
のイエローもまた強烈。
↑ 左が、プロハリケーンツアー。右が、エッグパワー17
しかし、この強烈さが良いほうに転んで、案外、いろいろなデザインのラケットにも、似合っ
ちゃうように思います。黄色を使ってないラケットにも。
コーディネートの次元ではなく、もう、ストリングはストリング、ラケットはラケット、と割り切ら
せてくれるというか。
なまじ黄色でも別系統の黄色、例えば、ヘッドのユーテック エクストリームとか、
ダンロップのエアロジェル4D 500 とか、スリクソンのV3.0 の様に、蛍光イエロー系の
占める面積が大きいラケットに張ると、逆に黄色の違いが浮き立ちそうで・・・。
◆タイミングで差が出る反発性能
打ってみると、最近のポリエステルストリングと同様に、嫌な硬さや響きは感じません。
しかし、反発力は、二面性を見せます。
ボールをとらえるタイミングが合っているかいないかで、飛びに大きな差が出るのを感じます。
どんぴしゃの場合は、高い反発力を見せますが、少しズレた時は、ボテボテになりがちです。
速い打球にも、目の前で手出しされた様な遅い球、つまりは相手の打球の勢いを使えない様な、
空からポトンと落ちてきたような球にも、それぞれにしっかりタイミングを合わせられる技量が
必要です。
タイミングが合っていれば、相手の球がスローでも高い反発力を見せます。
しかしこれは、裏を返せば、当てるだけのスイングでは、オーバーし易いことも意味します。
試合で小心になり、ラケットを振り切れていない時は、自滅の危険性をともないます。
◆エッグボールは手に入るか?
答えは、YES。今まで以上の強烈な打球を繰り出せます。
但し、条件が 4つあります。
① スイングスピードが速いこと、
② ボールをぶっ潰すような厚い当たりで打てること、
③ 最後まで振り切れること、
④ どう打てば、どの高さの弾道で、どこに落とせるかを考え、その通りに打てること。
4つの内どれか一つが出来れば、ではありません。4つの条件を全て満たして初めて
エッグボールを繰り出せます。
ですから、単にボールをコントロールできるから打てるものでも、面をこすり上げてのトップ
スピンが得意だから打てるものでもありません。
速いスイングでパワーでボールを面に食い込ませながらボールを押しつぶし、
アッパースイングにしてもレベルスイングにしても、最後まで振り切れてこそ、
このストリングの持つ、憧れのエッグボールを生み出すという性能が発揮されます。
発揮された時は、他のストリングではなかなか出せない弾道の剛球を繰り出せます。
ベースラインに向けたストロークはもちろん、相手がネットに詰めて来た時に、一瞬オーバー
するような弾道で飛びながら、相手コートのサイドライン内のアングルに突き刺さるパッシング、
あるいは、ボレーヤーが待ってましたと構えるフォアに飛びながら、ネットを越えるや、ストン、
ではなく、ズドン!と落ちてミスさせる。
そんな、漫画の世界でみる様な強烈な回転をともなった剛球、相手を驚愕させる打球を放つ
ことができます。
◆「 厚い当たり 」 が鍵
したがって、張れば誰でもエッグボール、のイメージは誤りです。
ベコッとボールをぶっ潰す打ち方を好んででき、また、それを続ける体力も必要で、
けして楽をさせてくれるストリングではありません。
RPMブラスト同様、使い手を選ぶストリングといえます。
性能を引き出せる技量があれば武器になり、そうでなければ、おそらく、使い
慣れたストリングを超えられないものとなるでしょう。
また、スピンサーブは、正しいスイングで振り切れることが条件ですが、余計な推力が
出過ぎずに、サービスライン内に収まってくれ易いほうだと感じます。
スライスも、面にしっかりボールを乗せ、接触時間を長めに取る感覚を持ちつつ、スイングが
スローにならなければ、良いスライスが生まれますが、そうでないと、飛距離が出過ぎる傾向
にあり、回転のかかりが甘い、バウンド後に効果的な変化がみられないスライスになり易いと
感じます。
尚、ボレーもミートのタイミングをしっかり合わせた厚い当たりのほうが好ましいボールが行く
と思います。
全般的に、いずれのショットにおいても、面でボールを一定時間しっかり捉えることで、
性能をフルに発揮してくれるストリングだと思います。
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の 10 回目です。
GOSEN EGGPOWER 17
ゴーセン エッグパワー
【 商品表記 】 ( 要約 ) 断面を独自の楕円形にしたことにより、一般的ポリエステルガットに
比べ、ボールとの接触面積を拡げ、さらに、フィラメントに独自の特殊
加工を施し、摩擦係数を高めたことで、よりボールに回転がかかる
究極のスピン性が実現。
ポリガットの耐久性はそのままに、反発性、スピン性が格段に高まった。
攻撃型ショット「エッグボール」を実現するために生まれたガット。
【 素 材 】 共重合ポリエステル
【 形 状 】 楕円
【 構 造 】 モノフィラメント、特殊加工
【 ゲージ 】 1.22 ~ 1.24
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 16×19。テンション 51。面サイズ 100。
飛距離・・・・・・・・・★★★★
打球スピード・・・・★★★
スピン性・・・・・・・・★★★★☆ ( 4.5 )
コントロール性・・・★★★★
ソフト感・・・・・・・・・★★★☆ ( 3.5 )
ホールド感・・・・・・★★★☆ ( 3.5 )
↑ プロハリケーンツアーとは、ちょっと違うイエロー
◆これまたスゴイ黄色です…
まずは、ご覧の様な、ベッタリと色がのった濃いイエロー。
黄色のストリングといえぱ、プロハリケーンツアーを思い出すわけですが、並べて比較して
みると、実は、似て非なる黄色。
プロハリケーンツアーのほうが、薄いレモンイエローに見えてしまうくらい、エッグパワー17
のイエローもまた強烈。
↑ 左が、プロハリケーンツアー。右が、エッグパワー17
しかし、この強烈さが良いほうに転んで、案外、いろいろなデザインのラケットにも、似合っ
ちゃうように思います。黄色を使ってないラケットにも。
コーディネートの次元ではなく、もう、ストリングはストリング、ラケットはラケット、と割り切ら
せてくれるというか。
なまじ黄色でも別系統の黄色、例えば、ヘッドのユーテック エクストリームとか、
ダンロップのエアロジェル4D 500 とか、スリクソンのV3.0 の様に、蛍光イエロー系の
占める面積が大きいラケットに張ると、逆に黄色の違いが浮き立ちそうで・・・。
◆タイミングで差が出る反発性能
打ってみると、最近のポリエステルストリングと同様に、嫌な硬さや響きは感じません。
しかし、反発力は、二面性を見せます。
ボールをとらえるタイミングが合っているかいないかで、飛びに大きな差が出るのを感じます。
どんぴしゃの場合は、高い反発力を見せますが、少しズレた時は、ボテボテになりがちです。
速い打球にも、目の前で手出しされた様な遅い球、つまりは相手の打球の勢いを使えない様な、
空からポトンと落ちてきたような球にも、それぞれにしっかりタイミングを合わせられる技量が
必要です。
タイミングが合っていれば、相手の球がスローでも高い反発力を見せます。
しかしこれは、裏を返せば、当てるだけのスイングでは、オーバーし易いことも意味します。
試合で小心になり、ラケットを振り切れていない時は、自滅の危険性をともないます。
◆エッグボールは手に入るか?
答えは、YES。今まで以上の強烈な打球を繰り出せます。
但し、条件が 4つあります。
① スイングスピードが速いこと、
② ボールをぶっ潰すような厚い当たりで打てること、
③ 最後まで振り切れること、
④ どう打てば、どの高さの弾道で、どこに落とせるかを考え、その通りに打てること。
4つの内どれか一つが出来れば、ではありません。4つの条件を全て満たして初めて
エッグボールを繰り出せます。
ですから、単にボールをコントロールできるから打てるものでも、面をこすり上げてのトップ
スピンが得意だから打てるものでもありません。
速いスイングでパワーでボールを面に食い込ませながらボールを押しつぶし、
アッパースイングにしてもレベルスイングにしても、最後まで振り切れてこそ、
このストリングの持つ、憧れのエッグボールを生み出すという性能が発揮されます。
発揮された時は、他のストリングではなかなか出せない弾道の剛球を繰り出せます。
ベースラインに向けたストロークはもちろん、相手がネットに詰めて来た時に、一瞬オーバー
するような弾道で飛びながら、相手コートのサイドライン内のアングルに突き刺さるパッシング、
あるいは、ボレーヤーが待ってましたと構えるフォアに飛びながら、ネットを越えるや、ストン、
ではなく、ズドン!と落ちてミスさせる。
そんな、漫画の世界でみる様な強烈な回転をともなった剛球、相手を驚愕させる打球を放つ
ことができます。
◆「 厚い当たり 」 が鍵
したがって、張れば誰でもエッグボール、のイメージは誤りです。
ベコッとボールをぶっ潰す打ち方を好んででき、また、それを続ける体力も必要で、
けして楽をさせてくれるストリングではありません。
RPMブラスト同様、使い手を選ぶストリングといえます。
性能を引き出せる技量があれば武器になり、そうでなければ、おそらく、使い
慣れたストリングを超えられないものとなるでしょう。
また、スピンサーブは、正しいスイングで振り切れることが条件ですが、余計な推力が
出過ぎずに、サービスライン内に収まってくれ易いほうだと感じます。
スライスも、面にしっかりボールを乗せ、接触時間を長めに取る感覚を持ちつつ、スイングが
スローにならなければ、良いスライスが生まれますが、そうでないと、飛距離が出過ぎる傾向
にあり、回転のかかりが甘い、バウンド後に効果的な変化がみられないスライスになり易いと
感じます。
尚、ボレーもミートのタイミングをしっかり合わせた厚い当たりのほうが好ましいボールが行く
と思います。
全般的に、いずれのショットにおいても、面でボールを一定時間しっかり捉えることで、
性能をフルに発揮してくれるストリングだと思います。
2010年07月22日
ストリング感想 ⑨ テクニファイバー プロレッドコード の評価
ストリング 感想 ⑨
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の 9 回目です。
Tecnifibre pro Redcode
テクニファイバー プロレッドコード
【 商品表記 】 耐久性に優れ、テンションロスが少ない食い付きの良い打感、
スピン性能に優れる。
【 素 材 】 ポリエステル
【 形 状 】 丸
【 構 造 】 モノフィラメント、特殊添加剤、特殊コーティング
【 ゲージ 】 1.20、 1.25 、 1.30
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 16×19。テンション 58。面サイズ 100。 ゲージは 125。
飛距離・・・・・・・・・★★★☆( 3.5 )
打球スピード・・・・★★★
スピン性・・・・・・・・★★★
コントロール性・・・★★★★
ソフト感・・・・・・・・・★★★
ホールド感・・・・・・★★☆ ( 2.5 )
↑ アグレッシブなプレーを引き立たせる、ハッキリとした “ 赤 ”
◆プロレッドコードの基本性能
打ってみると、ポリエステルストリングとしては、嫌な硬さや響きは感じません。
反発力は、どちらかといえば弱いほうなのですが、スウィートスポットで当てるだけのスイングを
してしまうと、反発力が全面に出て OUT してしまうストリング。
試合でビビって振り切れてない時や、相手の球がフワフワスローでタイミングがとりづらい場面で
強打してしまうと、ちょっと危険。
ただこの点は、ほとんどのストリングに言える事で、プロレッドコードに限ったことではありません。
スピン性能については、ごく普通というか、特別かかることも、かからないこともないと思います。
これ、ちょっとキーポイントなので、後述します。
コントロール性能は、高く感じます。弾き過ぎず、逆につかみ過ぎることもなく、
狙ったコース、狙った角度で飛んでくれます。
テンションにもよりますが、どちらかといえば、弾き系の部類に入ると思います。
◆飾らない、削らない、現在の技量を映し出すストリング
性能を総合的に見て、すごく似ているなぁと感じたのが、バボラのプロハリケーンツアーです。
プロハリケーンツアーよりも、やや反発力があり、微妙にソフトであり、コントロール性能は
ほぼ同等、スピン性能がほんの少し控えめではあるものの、総合的な打感や性能は、とても
近いと感じます。
したがって、プロハリツアー から レッドコード、あるいはレッドコード から プロハリツアー、
どちらから乗り換えるにしても、さほど違和感なく変えられるのではないでしょうか。
いずれもハッキリした色のストリングなので、ラケットカラーに合わせてチョイスするのも
良いかもしれません。
さて、そんな比較を抜きにして見た時、このプロレッドコード、私はすごく素直で忠実、
プレーヤーの技量を飾ることなく、削ることなく、そのままに出してくれるストリングだと感じます。
自分の打球が、ベースラインに収まらない、スピンがかからない、コントロールをつけられない、
スピードが出ない、ボールに重さがのらない・・・、だとしたら、それは自分のフォーム、自分の
スイングに問題がある、と見つめ直せるストリングだと思います。
例えば、スピン性能。
明らかにスピンを強調してくれるわけではない、だからこそ、「 オレ、スピン打ててる 」 という
勘違いがありません。
「 なぁんだ、こんな振りで打てちゃうんだ 」 という誤った判断が起きません。
“ 勘違いや誤判断は進歩の妨げ ” とするなら、このストリングの持つ役目は大きいと思います。
どうしたら、スピンサーブが高く跳ねる?
どう打てば、ベースラインでストンと落ちるエッグボールになる?
そんなふうにテクニックや正しいスイングを探求していけるので、総合的な技術の底上げや向上に
役立ってくれるストリングだと感じます。
そして、技量が上がれば上がっただけのボールが打てるようになり、
それを実感できるストリングだと思います。
◆トータルデザインを考える楽しさ
ところで、張るのにちょっと勇気のいりそうな“ 赤色 ” なわけですが・・・。
でもこれ、使い方ひとつで、アリだと思うんですよね。
ここまで真っ赤だと、どんなラケットにでもしっくりくるわけではなく、
ラケット本体のカラーとのバランスは吟味しなければなりません。
オレンジ系や青系のラケットに張ると、見慣れるのに少し時間がかかるかも・・・?
赤色主体のラケットに張っても・・・あ、これはご想像にお任せしますね。
一方、白と赤がベースカラーの ピュアストームGTシリーズ などは、より派手さが増しますが、
クッキリした色合いが引き立ち、なかなか良さそうです。
ヘッドの 白い YouTek Speed シリーズや、プリンスのEXO3 ホワイト100 などは、
ラケットとストリングがお互いを引き立たせてお似合いかもしれません。
また、やはりプリンスの新作 EXO3 イグナイトプロ98 は、白・赤・黒の配色バランスから、
レッドコードを張ると、かなりイケてる攻撃的なデザインになるのではないでしょうか。
(※EXO3 イグナイトプロ98 につきましては、Prince のホームページなどをご覧ください。)
同様に、↓ この様な配色のラケットに張っても、派手さの中に渋さも秘めた、
なかなか雰囲気のあるラケットに仕上がると思います。
というわけで、テクニファイバー の プロレッドコード、
本気で上達をめざす方に、小手先ではない技量の習得をうながしてくれる、
ノーマルでありながら、筋が一本通った役目を持っている、
ド派手な外観に反して、大真面目なストリングだと思います。
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の 9 回目です。
Tecnifibre pro Redcode
テクニファイバー プロレッドコード
【 商品表記 】 耐久性に優れ、テンションロスが少ない食い付きの良い打感、
スピン性能に優れる。
【 素 材 】 ポリエステル
【 形 状 】 丸
【 構 造 】 モノフィラメント、特殊添加剤、特殊コーティング
【 ゲージ 】 1.20、 1.25 、 1.30
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 16×19。テンション 58。面サイズ 100。 ゲージは 125。
飛距離・・・・・・・・・★★★☆( 3.5 )
打球スピード・・・・★★★
スピン性・・・・・・・・★★★
コントロール性・・・★★★★
ソフト感・・・・・・・・・★★★
ホールド感・・・・・・★★☆ ( 2.5 )
↑ アグレッシブなプレーを引き立たせる、ハッキリとした “ 赤 ”
◆プロレッドコードの基本性能
打ってみると、ポリエステルストリングとしては、嫌な硬さや響きは感じません。
反発力は、どちらかといえば弱いほうなのですが、スウィートスポットで当てるだけのスイングを
してしまうと、反発力が全面に出て OUT してしまうストリング。
試合でビビって振り切れてない時や、相手の球がフワフワスローでタイミングがとりづらい場面で
強打してしまうと、ちょっと危険。
ただこの点は、ほとんどのストリングに言える事で、プロレッドコードに限ったことではありません。
スピン性能については、ごく普通というか、特別かかることも、かからないこともないと思います。
これ、ちょっとキーポイントなので、後述します。
コントロール性能は、高く感じます。弾き過ぎず、逆につかみ過ぎることもなく、
狙ったコース、狙った角度で飛んでくれます。
テンションにもよりますが、どちらかといえば、弾き系の部類に入ると思います。
◆飾らない、削らない、現在の技量を映し出すストリング
性能を総合的に見て、すごく似ているなぁと感じたのが、バボラのプロハリケーンツアーです。
プロハリケーンツアーよりも、やや反発力があり、微妙にソフトであり、コントロール性能は
ほぼ同等、スピン性能がほんの少し控えめではあるものの、総合的な打感や性能は、とても
近いと感じます。
したがって、プロハリツアー から レッドコード、あるいはレッドコード から プロハリツアー、
どちらから乗り換えるにしても、さほど違和感なく変えられるのではないでしょうか。
いずれもハッキリした色のストリングなので、ラケットカラーに合わせてチョイスするのも
良いかもしれません。
さて、そんな比較を抜きにして見た時、このプロレッドコード、私はすごく素直で忠実、
プレーヤーの技量を飾ることなく、削ることなく、そのままに出してくれるストリングだと感じます。
自分の打球が、ベースラインに収まらない、スピンがかからない、コントロールをつけられない、
スピードが出ない、ボールに重さがのらない・・・、だとしたら、それは自分のフォーム、自分の
スイングに問題がある、と見つめ直せるストリングだと思います。
例えば、スピン性能。
明らかにスピンを強調してくれるわけではない、だからこそ、「 オレ、スピン打ててる 」 という
勘違いがありません。
「 なぁんだ、こんな振りで打てちゃうんだ 」 という誤った判断が起きません。
“ 勘違いや誤判断は進歩の妨げ ” とするなら、このストリングの持つ役目は大きいと思います。
どうしたら、スピンサーブが高く跳ねる?
どう打てば、ベースラインでストンと落ちるエッグボールになる?
そんなふうにテクニックや正しいスイングを探求していけるので、総合的な技術の底上げや向上に
役立ってくれるストリングだと感じます。
そして、技量が上がれば上がっただけのボールが打てるようになり、
それを実感できるストリングだと思います。
◆トータルデザインを考える楽しさ
ところで、張るのにちょっと勇気のいりそうな“ 赤色 ” なわけですが・・・。
でもこれ、使い方ひとつで、アリだと思うんですよね。
ここまで真っ赤だと、どんなラケットにでもしっくりくるわけではなく、
ラケット本体のカラーとのバランスは吟味しなければなりません。
オレンジ系や青系のラケットに張ると、見慣れるのに少し時間がかかるかも・・・?
赤色主体のラケットに張っても・・・あ、これはご想像にお任せしますね。
一方、白と赤がベースカラーの ピュアストームGTシリーズ などは、より派手さが増しますが、
クッキリした色合いが引き立ち、なかなか良さそうです。
ヘッドの 白い YouTek Speed シリーズや、プリンスのEXO3 ホワイト100 などは、
ラケットとストリングがお互いを引き立たせてお似合いかもしれません。
また、やはりプリンスの新作 EXO3 イグナイトプロ98 は、白・赤・黒の配色バランスから、
レッドコードを張ると、かなりイケてる攻撃的なデザインになるのではないでしょうか。
(※EXO3 イグナイトプロ98 につきましては、Prince のホームページなどをご覧ください。)
同様に、↓ この様な配色のラケットに張っても、派手さの中に渋さも秘めた、
なかなか雰囲気のあるラケットに仕上がると思います。
というわけで、テクニファイバー の プロレッドコード、
本気で上達をめざす方に、小手先ではない技量の習得をうながしてくれる、
ノーマルでありながら、筋が一本通った役目を持っている、
ド派手な外観に反して、大真面目なストリングだと思います。
2010年07月14日
~続編~ バボラ RPMブラスト の評価
今回の記事は、
前回のRPMブラストの感想記事後、継続使用して、あらたに感じた事の追記です。
RPMブラストの評価 ~続編~
電車内のガムの広告
噛むと やわらか ロッテの フィッツ! を見ていたら・・・
打つと やわらか バボラの ブラスト!
のフレーズが、浮かんできてしまいました・・・
確かに、このストリングの打感は、ポリでありながら、意外にも やわらかい。
RPMブラストの打感は、 Fit’s の食感に似ているっ!
あ、さすがに言い過ぎですか・・・
いや、そうとも言い切れない、何か相通じる やわらかさ があると思うんですよね。
さて・・・、
そんな折、ナダルの今年のウィンブルドンでのストリングのテンションが、
たまたま中継で映し出された映像から、縦糸 ・ 横糸ともに 25kg ( 約55ポンド ) と判明。
ナダルでさえ、55でしたか・・・。
ナダルのテンションは、以前のストリングでも 55前後という情報を耳に挟んでいましたが、
今回、ソフトフィーリングだからといって硬めに張り上げてはいない事がわかりました。
やはり、前回お伝えした通り、私が試した 58では、
性能を少しばかり発揮しづらかったかもしれませんね。
◆押さえておきたい RPMブラスト 3つの特長
RPMブラストについては、前回のインプレのあとも、引き続き色々なショットを
試しているところなのですが・・・、
① 速いスイングスピードで、ボールをなぞる様にこすり上げると、ボールを滑らせてしまい、
スピンがかかりにくい。
したがって、ボールをストリングにめり込ませる様な厚い当たりを意識したい。
② 球足が延び ( 「 伸び 」 ではありません ) がちな傾向にあり、アウトし易いので、
ストロークでの腕のたたみや、打ち放った後までコントロールする意識を持ちたい。
③ 基本的には全球、しっかりとしたスイングが必要なので、かなりのハードワークになる。
したがって、筋力とともに、長丁場を楽に乗り切る体力、打ち続ける持久力も必須。
といった3つの特長を感じる点に変化はありません。
ただ、前回から印象が変わった点が一つだけありますので追記することにしました。
それはコントロールに関して。
◆手の内に入れれば、コントロールは付けられる
前回は、ボールをとらえた時に、とらえたポイントだけでなく面全体のストリングが
たわむことから、自分にはコントロールしづらく感じたとお伝えしました。
しかし、扱い方のコツがわかってくると・・・、
言い換えると、ある意味モチッとした打感を上手に利用できるようになると、
かなりのピンポイントでベースラインの角や、アングルショットを狙い打ちできるようになる
ことが分かりました。
コツとは、「 乗せたまま、意思を持って押し出す 」 です。
ボールをミートしてから、とらえたまま 20cmくらい、狙いたいポイントへ向けて、
意識を持って押し出していく感じのスイングをしつつ、しっかり振り切る。
そうすると、狙った箇所へ打球が ツーッ と進んでいきます。
この感触、『 アエロプロドライブGT 試打 評価 インプレッション 』 の記事内で、
「 秘められた特性 」 として記した感覚と少し似ている感触です。
そんなわけで、このコツをつかめれば、
RPMブラストが持つコントロール性能を引き出せると思われ、
星2つとしていた前回のコントロール評価を少し上げることにしました。
コントロール性・・・★★★☆ ( 3.5 )
◆RPMブラストで、打ちづらいショットは…
また、相手が打ってきた浅く低いスライス ( 目の前にネットが近い状況ですね ) を、
ガシッと引っ掛けて高回転のスピンでネットを越えさせて打ち返す、
これはやはり、とてもやりづらいです。
テンションの高さもあるでしょうが、こうした状況ではラケットのスイング軌道的に
ボールを食い込ませづらいためです。
こうした場面では、ボールを滑らせてしまう性質が出易くなり、
思い通りにボールを操ることが難しいと思います。
前回推奨させていただいたテンション 53以下で、どこまで対応し易くなるかな、
といったところだと思います。
いずれにしても、ナダルのテンション 55。これは、このストリングを使う上で
非常に意味を持つ、無視できない数字だと感じています。
前回のRPMブラストの感想記事後、継続使用して、あらたに感じた事の追記です。
RPMブラストの評価 ~続編~
電車内のガムの広告
噛むと やわらか ロッテの フィッツ! を見ていたら・・・
打つと やわらか バボラの ブラスト!
のフレーズが、浮かんできてしまいました・・・
確かに、このストリングの打感は、ポリでありながら、意外にも やわらかい。
RPMブラストの打感は、 Fit’s の食感に似ているっ!
あ、さすがに言い過ぎですか・・・
いや、そうとも言い切れない、何か相通じる やわらかさ があると思うんですよね。
さて・・・、
そんな折、ナダルの今年のウィンブルドンでのストリングのテンションが、
たまたま中継で映し出された映像から、縦糸 ・ 横糸ともに 25kg ( 約55ポンド ) と判明。
ナダルでさえ、55でしたか・・・。
ナダルのテンションは、以前のストリングでも 55前後という情報を耳に挟んでいましたが、
今回、ソフトフィーリングだからといって硬めに張り上げてはいない事がわかりました。
やはり、前回お伝えした通り、私が試した 58では、
性能を少しばかり発揮しづらかったかもしれませんね。
◆押さえておきたい RPMブラスト 3つの特長
RPMブラストについては、前回のインプレのあとも、引き続き色々なショットを
試しているところなのですが・・・、
① 速いスイングスピードで、ボールをなぞる様にこすり上げると、ボールを滑らせてしまい、
スピンがかかりにくい。
したがって、ボールをストリングにめり込ませる様な厚い当たりを意識したい。
② 球足が延び ( 「 伸び 」 ではありません ) がちな傾向にあり、アウトし易いので、
ストロークでの腕のたたみや、打ち放った後までコントロールする意識を持ちたい。
③ 基本的には全球、しっかりとしたスイングが必要なので、かなりのハードワークになる。
したがって、筋力とともに、長丁場を楽に乗り切る体力、打ち続ける持久力も必須。
といった3つの特長を感じる点に変化はありません。
ただ、前回から印象が変わった点が一つだけありますので追記することにしました。
それはコントロールに関して。
◆手の内に入れれば、コントロールは付けられる
前回は、ボールをとらえた時に、とらえたポイントだけでなく面全体のストリングが
たわむことから、自分にはコントロールしづらく感じたとお伝えしました。
しかし、扱い方のコツがわかってくると・・・、
言い換えると、ある意味モチッとした打感を上手に利用できるようになると、
かなりのピンポイントでベースラインの角や、アングルショットを狙い打ちできるようになる
ことが分かりました。
コツとは、「 乗せたまま、意思を持って押し出す 」 です。
ボールをミートしてから、とらえたまま 20cmくらい、狙いたいポイントへ向けて、
意識を持って押し出していく感じのスイングをしつつ、しっかり振り切る。
そうすると、狙った箇所へ打球が ツーッ と進んでいきます。
この感触、『 アエロプロドライブGT 試打 評価 インプレッション 』 の記事内で、
「 秘められた特性 」 として記した感覚と少し似ている感触です。
そんなわけで、このコツをつかめれば、
RPMブラストが持つコントロール性能を引き出せると思われ、
星2つとしていた前回のコントロール評価を少し上げることにしました。
コントロール性・・・★★★☆ ( 3.5 )
◆RPMブラストで、打ちづらいショットは…
また、相手が打ってきた浅く低いスライス ( 目の前にネットが近い状況ですね ) を、
ガシッと引っ掛けて高回転のスピンでネットを越えさせて打ち返す、
これはやはり、とてもやりづらいです。
テンションの高さもあるでしょうが、こうした状況ではラケットのスイング軌道的に
ボールを食い込ませづらいためです。
こうした場面では、ボールを滑らせてしまう性質が出易くなり、
思い通りにボールを操ることが難しいと思います。
前回推奨させていただいたテンション 53以下で、どこまで対応し易くなるかな、
といったところだと思います。
いずれにしても、ナダルのテンション 55。これは、このストリングを使う上で
非常に意味を持つ、無視できない数字だと感じています。
2010年07月12日
ストリング感想 ⑧ バボラ RPMブラスト の評価
ストリング 感想 ⑧
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の 8 回目です。
BABOLAT RPMブラスト
【 商品表記 】 オクタゴナル形状でスピンを強化し比類なき打球感を実現した
最新ポリエステルストリング。
【 素 材 】 高性能ポリエステル ( モノ )
【 形 状 】 オクタゴナル
【 構 造 】 高性能ポリエステル ( モノ ) + シリコンコーティング
【 ゲージ 】 1.25 、 1.30
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 16×19。テンション 58。面サイズ 100。 ゲージは 125。
飛距離・・・・・・・・・★★★☆( 3.5 )
打球スピード・・・・★★☆ ( 2.5 )
スピン性・・・・・・・・★★☆ ( 2.5 )
コントロール性・・・★★
ソフト感・・・・・・・・・★★★★☆ ( 4.5 )
ホールド感・・・・・・★★★
◆話題独占のバボラブラック
あのナダルのストリングが、目立つ黄色から黒色に変わった。
その時点から囁かれ始めた 「 あのストリングは何だ? 」 。
そして、そのストリングでナダルは、全仏を見事に優勝。
否が応でも高まる注目。
やがてそれは、ナダルがバボラと共同開発した最新のストリングだと知らされ、
発売前から前評判は最高潮に。
そして、ついに発売。
私がストリング張りをお願いしているお店でも、入荷と同時に類を見ない勢いで注文が
入り、ポリとしては高めの価格ながら、2日目にして在庫切れの心配をする程の好調な
スタートを切ったようです。
「 パワーとスピンを強化し、比類なき打球感を実現 」 と謳われては、期待は膨らむばかり。
張り上がってみると、↓ こんな感じです。
画像で伝わるか微妙ですが、真っ黒な ピュアブラック とは違う、
限りなく黒色に近い灰色と言ったらよいでしょうか。
そして、「 なんかツルツルして光沢があるなぁ、ボールがすべっちゃいそう 」 な感じです。
◆振動止めがいらない程のソフトフィーリング
打ち始めの1球目から、柔らかさを感じます。普段、振動止めを欠かさない方でも、
ソフトになり過ぎる心配から、外したい衝動にかられるかもしれません。
ただし、このソフトなフィーリングというのは、
例えばエクセルパワーの様に、ピンポイントでストリングがたわむフィーリングではなく、
面全体のストリングが たわむ感覚。
この点、ピンポイントのたわみ、ボールホールドに慣れている私には、非常にコントロールが
付けずらく感じました。
そして、弾き返すまでの時間は、エクセルパワーより、わずかながら長くかかります。
ただこれは、弾き系が好みの方でも対処可能な範囲に収まるのではないかと思います。
また、面全体がソフトフィーリングなので、スウィートスポットの範囲は、
例えば、同じラケットに同じテンションでプロハリケーンツアーを張った場合と比べて、
広く感じられます。
◆過度の期待は禁物! プロ仕様のスピン性能
かつてない驚愕のスピンが手に入る! と勝手に期待していた私。
でも、打ち出してみると、どうもスピンのかかりが良くありません。
良くないというより、かなり悪い。
まず、フラットストロークで球の落ちが鈍い。
ベースライン際でストンと落ちるのがウリのストロークが、落ちないんです。
だらしなく伸びて、アウト。キレが感じられない打球。
何だ、これ・・・?
「 間違えて別のストリング張ったんじゃ・・・ ? 最近黒系ストリング増えてきたし 」 と、
ストリングに商品名の文字を探してしまった程、期待とは大違いの感触だったのです。
こすり上げるスピンでも同じ。
バウンド後の跳ね上がりが弱く、スピン系ではないストリングよりも弾まないくらい。
どういことだ・・・?
疑問と失望感が湧き上がってくる中、
それまでよりもボールを潰す様な MAX のハードヒットを意識して打ってみたところ、
ボールが伸びを見せ、ベースラインぎりぎりで ギュイン! と落ち始めました。
そういうことか!
このストリングは、かなりのハードヒット、それこしボールが破裂するんじゃないか?
くらいの打ち方をしてこそ、能力を発揮するストリングらしいのです。
ナダル、ソンガ ( ツォンガ )、ストーサーらが使用するのも、うなずけます。
彼らほどのパワーヒットなら、このストリングの特色を最大限に引き出せるのでしょう。
しかも、ソフトフィーリングなので、過酷なツアーを戦い続ける彼らのヒジに優しい。
しかしこれ、一般プレーヤーが使ってどうなんでしょう?
引き出せないんじゃないでしょうか・・・。
少々のハードヒッター程度では、期待するような球を繰り出せる数は、わずかではないかと。
一般プレーヤーながら、自他共に認める怪物級のパワーを持ち、「 ボールクラッシャー 」 の
異名を持つ様な人なら、味方になってくれるストリングかもしれませんが、
実は使いこなすのが易しそうで難しい、プロ仕様のストリングの印象を持ちました。
下手をすると、ストリングの能力を引き出すために無理をする → 筋肉や ヒジ を痛める・・・
なんて本末転倒なことにもなりかねません。
◆それでも使いたい場合は・・・
そこまでのパワーはないけれど、でもどうしても使いたいんだ! という場合には、
53以下のテンションをお勧めします。
ツルツルした光沢、これはシリコンコーティングによるもの。
これにより、「 ストリングのスライド性を向上し、インパクト時に効果的にストリングがスライドし、
ボールに強い回転を与える 」 と謳っています。
この効果、ボールの接触時間が長いほど有効。
テンションを落として、ストリングがボールにまとわりついている時間を長くしたいところ。
また、面にボールがしっかりと乗っているのを感じながら打つこともポイントになるでしょう。
この点、パンッと弾き飛ばすのが好みの方には、じれったさを抑えるのに苦労するところと
いえそうです。
こすり上げるスピンも、むしろスイングスピードが遅いほうが有効。
スイングスピードが速く、テンションが高め ( 57以上 ) だと、
ストリングがうまい具合にスライドしてくれず、本来、ストリングをスライドさせるための加工
であるツルツルのシリコンコーティングが、捉えたボールをつかまずに、ツルンッと滑らせて
しまう様なのです。
つまり、スイングスピードが速いだけでは、かえってマイナス。
速いスイングスピードで行くなら、自らボールをラケットに食い込ませる程の強烈なパワーも
兼備していないと、持ち味を発揮出来ないと思われます。
手を焼くのは、ストロークのみならず、サービスも。
ボールの回転量を上げようと、ボールをこするスイングスピード上げると、かえって回転が
かかりません。
曲がらない、跳ねない、もしくはサービスライン内に落ちてくれない・・・。
技術の未熟さは認めましょう、しかしながら同じラケット、同じテンションで
プロハリケーンツアー や デビルスピン、スタミナスピン を張ったなら、
こうはならないのも事実です。
しかし、この点も、テンション 53以下ならば、違った回転量、違った軌道を見せてくれるかも
しれません。
尚、ストローク時のスライスは、ストリングとボールの接触時間が長いためでしょう、
58のテンションでも、よく止まる、戻る、左にクイッと切れる、伸びる・・・
想像以上の変化を見せてくれました。
この部分は、とても捨てがたい所です。
スライスを主体に組み立てる方は、上手い使い方があるかもしれません。
最後にひとつだけ・・・、
オクタゴナル形状 や 高性能ポリ( モノ ) など、構造が同じことから、
プロハリケーンツアーを黒色にしてスピン性能などをさらに強化した
グレードアップ版だろうかとイメージされている方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、そうではなく、似ても似つかない全く別のストリングと考えるべきだと、私は思います。
※ このインプレッションには、引き続き使用しての“続編”があります。
RPMブラストの評価・感想 ~続編~は、こちらからご覧いただけます。
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の 8 回目です。
BABOLAT RPMブラスト
【 商品表記 】 オクタゴナル形状でスピンを強化し比類なき打球感を実現した
最新ポリエステルストリング。
【 素 材 】 高性能ポリエステル ( モノ )
【 形 状 】 オクタゴナル
【 構 造 】 高性能ポリエステル ( モノ ) + シリコンコーティング
【 ゲージ 】 1.25 、 1.30
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 16×19。テンション 58。面サイズ 100。 ゲージは 125。
飛距離・・・・・・・・・★★★☆( 3.5 )
打球スピード・・・・★★☆ ( 2.5 )
スピン性・・・・・・・・★★☆ ( 2.5 )
コントロール性・・・★★
ソフト感・・・・・・・・・★★★★☆ ( 4.5 )
ホールド感・・・・・・★★★
◆話題独占のバボラブラック
あのナダルのストリングが、目立つ黄色から黒色に変わった。
その時点から囁かれ始めた 「 あのストリングは何だ? 」 。
そして、そのストリングでナダルは、全仏を見事に優勝。
否が応でも高まる注目。
やがてそれは、ナダルがバボラと共同開発した最新のストリングだと知らされ、
発売前から前評判は最高潮に。
そして、ついに発売。
私がストリング張りをお願いしているお店でも、入荷と同時に類を見ない勢いで注文が
入り、ポリとしては高めの価格ながら、2日目にして在庫切れの心配をする程の好調な
スタートを切ったようです。
「 パワーとスピンを強化し、比類なき打球感を実現 」 と謳われては、期待は膨らむばかり。
張り上がってみると、↓ こんな感じです。
画像で伝わるか微妙ですが、真っ黒な ピュアブラック とは違う、
限りなく黒色に近い灰色と言ったらよいでしょうか。
そして、「 なんかツルツルして光沢があるなぁ、ボールがすべっちゃいそう 」 な感じです。
◆振動止めがいらない程のソフトフィーリング
打ち始めの1球目から、柔らかさを感じます。普段、振動止めを欠かさない方でも、
ソフトになり過ぎる心配から、外したい衝動にかられるかもしれません。
ただし、このソフトなフィーリングというのは、
例えばエクセルパワーの様に、ピンポイントでストリングがたわむフィーリングではなく、
面全体のストリングが たわむ感覚。
この点、ピンポイントのたわみ、ボールホールドに慣れている私には、非常にコントロールが
付けずらく感じました。
そして、弾き返すまでの時間は、エクセルパワーより、わずかながら長くかかります。
ただこれは、弾き系が好みの方でも対処可能な範囲に収まるのではないかと思います。
また、面全体がソフトフィーリングなので、スウィートスポットの範囲は、
例えば、同じラケットに同じテンションでプロハリケーンツアーを張った場合と比べて、
広く感じられます。
◆過度の期待は禁物! プロ仕様のスピン性能
かつてない驚愕のスピンが手に入る! と勝手に期待していた私。
でも、打ち出してみると、どうもスピンのかかりが良くありません。
良くないというより、かなり悪い。
まず、フラットストロークで球の落ちが鈍い。
ベースライン際でストンと落ちるのがウリのストロークが、落ちないんです。
だらしなく伸びて、アウト。キレが感じられない打球。
何だ、これ・・・?
「 間違えて別のストリング張ったんじゃ・・・ ? 最近黒系ストリング増えてきたし 」 と、
ストリングに商品名の文字を探してしまった程、期待とは大違いの感触だったのです。
こすり上げるスピンでも同じ。
バウンド後の跳ね上がりが弱く、スピン系ではないストリングよりも弾まないくらい。
どういことだ・・・?
疑問と失望感が湧き上がってくる中、
それまでよりもボールを潰す様な MAX のハードヒットを意識して打ってみたところ、
ボールが伸びを見せ、ベースラインぎりぎりで ギュイン! と落ち始めました。
そういうことか!
このストリングは、かなりのハードヒット、それこしボールが破裂するんじゃないか?
くらいの打ち方をしてこそ、能力を発揮するストリングらしいのです。
ナダル、ソンガ ( ツォンガ )、ストーサーらが使用するのも、うなずけます。
彼らほどのパワーヒットなら、このストリングの特色を最大限に引き出せるのでしょう。
しかも、ソフトフィーリングなので、過酷なツアーを戦い続ける彼らのヒジに優しい。
しかしこれ、一般プレーヤーが使ってどうなんでしょう?
引き出せないんじゃないでしょうか・・・。
少々のハードヒッター程度では、期待するような球を繰り出せる数は、わずかではないかと。
一般プレーヤーながら、自他共に認める怪物級のパワーを持ち、「 ボールクラッシャー 」 の
異名を持つ様な人なら、味方になってくれるストリングかもしれませんが、
実は使いこなすのが易しそうで難しい、プロ仕様のストリングの印象を持ちました。
下手をすると、ストリングの能力を引き出すために無理をする → 筋肉や ヒジ を痛める・・・
なんて本末転倒なことにもなりかねません。
◆それでも使いたい場合は・・・
そこまでのパワーはないけれど、でもどうしても使いたいんだ! という場合には、
53以下のテンションをお勧めします。
ツルツルした光沢、これはシリコンコーティングによるもの。
これにより、「 ストリングのスライド性を向上し、インパクト時に効果的にストリングがスライドし、
ボールに強い回転を与える 」 と謳っています。
この効果、ボールの接触時間が長いほど有効。
テンションを落として、ストリングがボールにまとわりついている時間を長くしたいところ。
また、面にボールがしっかりと乗っているのを感じながら打つこともポイントになるでしょう。
この点、パンッと弾き飛ばすのが好みの方には、じれったさを抑えるのに苦労するところと
いえそうです。
こすり上げるスピンも、むしろスイングスピードが遅いほうが有効。
スイングスピードが速く、テンションが高め ( 57以上 ) だと、
ストリングがうまい具合にスライドしてくれず、本来、ストリングをスライドさせるための加工
であるツルツルのシリコンコーティングが、捉えたボールをつかまずに、ツルンッと滑らせて
しまう様なのです。
つまり、スイングスピードが速いだけでは、かえってマイナス。
速いスイングスピードで行くなら、自らボールをラケットに食い込ませる程の強烈なパワーも
兼備していないと、持ち味を発揮出来ないと思われます。
手を焼くのは、ストロークのみならず、サービスも。
ボールの回転量を上げようと、ボールをこするスイングスピード上げると、かえって回転が
かかりません。
曲がらない、跳ねない、もしくはサービスライン内に落ちてくれない・・・。
技術の未熟さは認めましょう、しかしながら同じラケット、同じテンションで
プロハリケーンツアー や デビルスピン、スタミナスピン を張ったなら、
こうはならないのも事実です。
しかし、この点も、テンション 53以下ならば、違った回転量、違った軌道を見せてくれるかも
しれません。
尚、ストローク時のスライスは、ストリングとボールの接触時間が長いためでしょう、
58のテンションでも、よく止まる、戻る、左にクイッと切れる、伸びる・・・
想像以上の変化を見せてくれました。
この部分は、とても捨てがたい所です。
スライスを主体に組み立てる方は、上手い使い方があるかもしれません。
最後にひとつだけ・・・、
オクタゴナル形状 や 高性能ポリ( モノ ) など、構造が同じことから、
プロハリケーンツアーを黒色にしてスピン性能などをさらに強化した
グレードアップ版だろうかとイメージされている方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、そうではなく、似ても似つかない全く別のストリングと考えるべきだと、私は思います。
※ このインプレッションには、引き続き使用しての“続編”があります。
RPMブラストの評価・感想 ~続編~は、こちらからご覧いただけます。
2010年06月14日
ストリング感想 ⑦ トアルソン レンコン デビルスピン の評価
ストリング 感想 ⑦
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の 7 回目です。
トアルソン デビルスピン
【 商品表記 】
「デビルスピン」という名の通り、いびつな 3つの凹凸 ( おうとつ ) が、しっかりととらえ、
大きな回転を生み出します。
【 素 材 】 高粘度ポリエステル + 中粘度ポリエステル
【 構 造 】 モノフィラメント
【 ゲージ 】 1.25 、 1.30
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 16×19。テンション 56。面サイズ 95。 ゲージは 130。
飛距離・・・・・・・・・★★★☆( 3.5 )
打球スピード・・・・★★★
スピン性・・・・・・・・★★★★
コントロール性・・・★★★
ソフト感・・・・・・・・・★★★
ホールド感・・・・・・★★★
( いずれもスウィートスポットにおける判定 )
●どうなんだ、デビルスピン!
どうなんだ、デビルスピン。
断面図が、スゴイ。名前が、スゴイ。
今まで見たことがないようなスピンを打てるんじゃないか?
そんな期待に胸が膨らみます。
構造は、モノフィラメントですから、真ん中一本の芯構造。この材質が、中粘度ポリ。
その芯の周りに3箇所、角 ( つの ) の様に飛び出している部分が、高粘度ポリ。
張り上がってみると、↓ こんな感じ。 実は、真っ黒ではないのです。
芯の部分がシルバーのようであり、グレーのようであり、白っぽくもあり・・・。
黒いラインが、角 ( つの ) 部分というわけです。
少し離れると、光の下では、全体的に メタリック ブラック の様にも見え、
これはこれで恰好良いかも、と感じました。
●デビルな一面を垣間見た
さて、名前と色から、打感が相当硬いんじゃないかと心配して、今回はテンションを
普段より2つほど下げて 56ポンドに。
しかし、実際に打ってみると、特に硬いということはなく、それよりむしろ、若干ながら
打感が重く感じられる事のほうが気になりました。
これは、角 ( つの ) が、ボールとの接触時に、ノーマル形状のストリングよりも、
摩擦力を大きくしているのが原因かもしれません。
スウィートスポットでボールをとらえると、そんな若干重めの手応えと食いつき感を得て
ボールを放ちます。
例えば、エクセルパワーの様なソフトな打感のストリングでしばらく打っていたあとに、
デビルスピンを張ったラケットで打つと、一度ガッツリというか、ガシッと球を噛み込むのを
ハッキリと感じられることでしょう。
この食いつき感は、やや長めに感じられるものの、長過ぎるという事はなく、
弾き系のストリングを好む方にも大きな影響はなさそうです。
ただ、やや飛び過ぎかと。
パッケージの表記を見ると、ゲージ 1.25 の反発力が 「 4.5 」。
ゲージ 1.30 の反発力が 「 4 」 とありますから、1.25 だと更に飛んでしまうかも
しれません。
そんな心配がありながら、実は、スウィートスポットを外すと、これが途端に全く飛ばない !
まるで別のストリングの様な、もう一つの顔を垣間見せます。これこそ デビルな一面かと・・・。
スウィートスポットとそれ以外の部分が、線を引いた様に、これほどクッキリと分かれるのを
感じてしまうストリングは初めてです。
外せば、ガツン、ボトッ・・・という感じです。
これは、特にフラットを主体とされている方に強く感じられるかと思います。
最大限、面を広く使って、面の上でボールを転がす様なスピンを主体とされている方は、
そこまで激しく感じずに済むかもしれません。
しかしそれでも、急な面作りが要求される場面、つまりは、ボレーであったり、
スマッシュであったり、相手の速い攻撃のストロークを受けたディフェンス場面などでは、
かなり難易度が高くなってしまうストリングに感じます。
スウィートスポットを外した場合には、全くアシストはありません。
・・・というより、即、ミスショットの可能性が急激に高まり、いきなり窮地に立たされます。
ひとことで言えば、シビア。
このストリングを選ぶかどうかの基準の一つは、そんなシビアさに目を伏せてでも
飛びつきたいような利点、つまりは、これまでのスピン系ストリングを大きく超える
激烈なスピンがかかるのか? という事になるかと思います。
●スピン × 推力 = ???
比較材料として、最も使い慣れているプロハリケーンツアーを出して考えてみたいと思います。
まず、純粋にスピンの回転量だけを見た場合、プロハリケーンツアーと同等程度に感じ、
超えているとは感じませんでした。
ただし、作り出せる回転量は同じでも、プロハリケーンツアーとの違いは、
ボールに推力が加わる、とでもいいましょうか、前半で触れた「 やや飛び過ぎ 」 感が、
実は、ボールに勢いを与える役目を担っていたりする様にも感じます。
同じく 「 やや重め 」 とした打球感についても、その打球が、相手にも 「 重め 」 に
伝わるなら占めたもの。
この辺りが、選択の分かれ目ではないでしょうか。
使い手の技量やタイプで、どちらがより自分のショットを引き立たせてくれるかは、
分かれそうです。
推力が加わるといっても、それは例えばパワーを十分に持っている人には、
時に、余計だったりもします。
ストロークやサービスで、ボール1個のオーバーにつながりかねません。
また、推力による勢いは、自分としては、ボールの回転量をやや奪ってしまっている感じも受け、
ストローク や スピンサーブ で、結果的に プロハリケーンツアー の回転量に及ばずに
地面に着地する → 結果、跳ね上がりの高さが出にくい という様にも
感じました ( ただし、ロブスピンにおいては、プロハリケーンツアーを上回る跳ね上がりを
しばしば見せてくれました )。
そんな事からも、技量やフォーム、ラケットワークなどで好みが分かれるかと思います。
●打ってるのは誰? と、探したくなっちゃう快音
最後に書き忘れちゃいけないことがありました。それは・・・
デビルスピンは、音がいい! ということです。
パッカーン! という中低域に伸びる快音がコートに響きわたります。
これは、気持ちがいいものです。
「 誰が打ってるんだろう? 」 なんて、ギャラリーが集まって来るかもしれません。
それはそれで、モチベーションアップにつながって、良いかもしれませんね。
● TOALSON ライブワイヤー 130 の感想・評価は、こちら。
● GOSEN ミクロスーパー 16 L の感想・評価は、こちら。
● Wilson スタミナスピン の感想・評価は、こちら。
● GOSEN パワーマスターⅠ の感想・評価は、こちら。
● BABOLAT プロハリケーンツアー の感想・評価は、こちら。
● BABOLAT エクセルパワー の感想・評価は、こちら。
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の 7 回目です。
トアルソン デビルスピン
【 商品表記 】
「デビルスピン」という名の通り、いびつな 3つの凹凸 ( おうとつ ) が、しっかりととらえ、
大きな回転を生み出します。
【 素 材 】 高粘度ポリエステル + 中粘度ポリエステル
【 構 造 】 モノフィラメント
【 ゲージ 】 1.25 、 1.30
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 16×19。テンション 56。面サイズ 95。 ゲージは 130。
飛距離・・・・・・・・・★★★☆( 3.5 )
打球スピード・・・・★★★
スピン性・・・・・・・・★★★★
コントロール性・・・★★★
ソフト感・・・・・・・・・★★★
ホールド感・・・・・・★★★
( いずれもスウィートスポットにおける判定 )
●どうなんだ、デビルスピン!
どうなんだ、デビルスピン。
断面図が、スゴイ。名前が、スゴイ。
今まで見たことがないようなスピンを打てるんじゃないか?
そんな期待に胸が膨らみます。
構造は、モノフィラメントですから、真ん中一本の芯構造。この材質が、中粘度ポリ。
その芯の周りに3箇所、角 ( つの ) の様に飛び出している部分が、高粘度ポリ。
張り上がってみると、↓ こんな感じ。 実は、真っ黒ではないのです。
芯の部分がシルバーのようであり、グレーのようであり、白っぽくもあり・・・。
黒いラインが、角 ( つの ) 部分というわけです。
少し離れると、光の下では、全体的に メタリック ブラック の様にも見え、
これはこれで恰好良いかも、と感じました。
●デビルな一面を垣間見た
さて、名前と色から、打感が相当硬いんじゃないかと心配して、今回はテンションを
普段より2つほど下げて 56ポンドに。
しかし、実際に打ってみると、特に硬いということはなく、それよりむしろ、若干ながら
打感が重く感じられる事のほうが気になりました。
これは、角 ( つの ) が、ボールとの接触時に、ノーマル形状のストリングよりも、
摩擦力を大きくしているのが原因かもしれません。
スウィートスポットでボールをとらえると、そんな若干重めの手応えと食いつき感を得て
ボールを放ちます。
例えば、エクセルパワーの様なソフトな打感のストリングでしばらく打っていたあとに、
デビルスピンを張ったラケットで打つと、一度ガッツリというか、ガシッと球を噛み込むのを
ハッキリと感じられることでしょう。
この食いつき感は、やや長めに感じられるものの、長過ぎるという事はなく、
弾き系のストリングを好む方にも大きな影響はなさそうです。
ただ、やや飛び過ぎかと。
パッケージの表記を見ると、ゲージ 1.25 の反発力が 「 4.5 」。
ゲージ 1.30 の反発力が 「 4 」 とありますから、1.25 だと更に飛んでしまうかも
しれません。
そんな心配がありながら、実は、スウィートスポットを外すと、これが途端に全く飛ばない !
まるで別のストリングの様な、もう一つの顔を垣間見せます。これこそ デビルな一面かと・・・。
スウィートスポットとそれ以外の部分が、線を引いた様に、これほどクッキリと分かれるのを
感じてしまうストリングは初めてです。
外せば、ガツン、ボトッ・・・という感じです。
これは、特にフラットを主体とされている方に強く感じられるかと思います。
最大限、面を広く使って、面の上でボールを転がす様なスピンを主体とされている方は、
そこまで激しく感じずに済むかもしれません。
しかしそれでも、急な面作りが要求される場面、つまりは、ボレーであったり、
スマッシュであったり、相手の速い攻撃のストロークを受けたディフェンス場面などでは、
かなり難易度が高くなってしまうストリングに感じます。
スウィートスポットを外した場合には、全くアシストはありません。
・・・というより、即、ミスショットの可能性が急激に高まり、いきなり窮地に立たされます。
ひとことで言えば、シビア。
このストリングを選ぶかどうかの基準の一つは、そんなシビアさに目を伏せてでも
飛びつきたいような利点、つまりは、これまでのスピン系ストリングを大きく超える
激烈なスピンがかかるのか? という事になるかと思います。
●スピン × 推力 = ???
比較材料として、最も使い慣れているプロハリケーンツアーを出して考えてみたいと思います。
まず、純粋にスピンの回転量だけを見た場合、プロハリケーンツアーと同等程度に感じ、
超えているとは感じませんでした。
ただし、作り出せる回転量は同じでも、プロハリケーンツアーとの違いは、
ボールに推力が加わる、とでもいいましょうか、前半で触れた「 やや飛び過ぎ 」 感が、
実は、ボールに勢いを与える役目を担っていたりする様にも感じます。
同じく 「 やや重め 」 とした打球感についても、その打球が、相手にも 「 重め 」 に
伝わるなら占めたもの。
この辺りが、選択の分かれ目ではないでしょうか。
使い手の技量やタイプで、どちらがより自分のショットを引き立たせてくれるかは、
分かれそうです。
推力が加わるといっても、それは例えばパワーを十分に持っている人には、
時に、余計だったりもします。
ストロークやサービスで、ボール1個のオーバーにつながりかねません。
また、推力による勢いは、自分としては、ボールの回転量をやや奪ってしまっている感じも受け、
ストローク や スピンサーブ で、結果的に プロハリケーンツアー の回転量に及ばずに
地面に着地する → 結果、跳ね上がりの高さが出にくい という様にも
感じました ( ただし、ロブスピンにおいては、プロハリケーンツアーを上回る跳ね上がりを
しばしば見せてくれました )。
そんな事からも、技量やフォーム、ラケットワークなどで好みが分かれるかと思います。
●打ってるのは誰? と、探したくなっちゃう快音
最後に書き忘れちゃいけないことがありました。それは・・・
デビルスピンは、音がいい! ということです。
パッカーン! という中低域に伸びる快音がコートに響きわたります。
これは、気持ちがいいものです。
「 誰が打ってるんだろう? 」 なんて、ギャラリーが集まって来るかもしれません。
それはそれで、モチベーションアップにつながって、良いかもしれませんね。
● TOALSON ライブワイヤー 130 の感想・評価は、こちら。
● GOSEN ミクロスーパー 16 L の感想・評価は、こちら。
● Wilson スタミナスピン の感想・評価は、こちら。
● GOSEN パワーマスターⅠ の感想・評価は、こちら。
● BABOLAT プロハリケーンツアー の感想・評価は、こちら。
● BABOLAT エクセルパワー の感想・評価は、こちら。
2010年06月07日
張りたい度150%! バボラブラック = RPMブラスト
もっと激烈なスピンがかかるストリングはないか?
かつてない、画期的なポリストリングはないか?
そして、
とにかく、ナダルのように打ちたい!
そんな事をう思っていた方々に、超 ・ 待望のストリングが、
2010年 6月中旬に、発売されるらしい。
「 RPMブラスト 」
人呼んで、バボラブラック。
オクタゴナル形状 ( 八角形 ) というのは、
あの プロハリケーンツアー と同じ。
素材は、高密度ポリエステル。それを シリコン で
コーティング。
ゲージは、125 と 130。
全仏の決勝で、ソダーリング に リベンジ を果たし、
5回目の優勝を飾った ナダル が、バボラ と共同開発
したというストリング。
使用している ツォンガも絶賛。
全仏女子シングルス決勝に残った2人、
スキアボーネ と ストーサー も使用しているとか。
個人的にも、すごく気になる!
そして、絶対に張りたい!
という訳で、本日、予定していたプロハリケーンツアーの張替え、
ぐっと我慢しました。
試合のタイミング的には、マズイのですが・・・
発売を待つことにします。
価格は、2940円と、高い部類。
評価・感想などは、張って、十分に打ち込んだのちに
UPできれば、と思います。
※ その後、RPMブラストの評価・感想をアップしました。→ こちらからご覧いただけます。
かつてない、画期的なポリストリングはないか?
そして、
とにかく、ナダルのように打ちたい!
そんな事をう思っていた方々に、超 ・ 待望のストリングが、
2010年 6月中旬に、発売されるらしい。
「 RPMブラスト 」
人呼んで、バボラブラック。
オクタゴナル形状 ( 八角形 ) というのは、
あの プロハリケーンツアー と同じ。
素材は、高密度ポリエステル。それを シリコン で
コーティング。
ゲージは、125 と 130。
全仏の決勝で、ソダーリング に リベンジ を果たし、
5回目の優勝を飾った ナダル が、バボラ と共同開発
したというストリング。
使用している ツォンガも絶賛。
全仏女子シングルス決勝に残った2人、
スキアボーネ と ストーサー も使用しているとか。
個人的にも、すごく気になる!
そして、絶対に張りたい!
という訳で、本日、予定していたプロハリケーンツアーの張替え、
ぐっと我慢しました。
試合のタイミング的には、マズイのですが・・・
発売を待つことにします。
価格は、2940円と、高い部類。
評価・感想などは、張って、十分に打ち込んだのちに
UPできれば、と思います。
※ その後、RPMブラストの評価・感想をアップしました。→ こちらからご覧いただけます。
2010年05月07日
ストリング感想 ⑥ バボラ エクセルパワー の評価
ストリング 感想 ⑥
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の6回目です。
バボラ エクセルパワー
【 商品表記 】
優れた反発性能と耐久性を実現。パワーと快適性を同時に体感できる
ハイパフォーマンス・ストリング。
【 素 材 】 ポリアミド・ポリウレタン
【 構 造 】 マルチフィラメント
【 ゲージ 】 1.25 、 1.30
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 18×20。テンション 58。面サイズ 95。 ゲージは 2種とも。
飛距離・・・・・・・・・★★★
打球スピード・・・・★★★★★
スピン性・・・・・・・・★★★
コントロール性・・・★★★☆ ( 3.5 )
ソフト感・・・・・・・・・★★★★
ホールド感・・・・・・★★★
●速い! 柔らかい! コントロールもOK!
このストリングの魅力は、大きく 2つあります。
一つは、打球スピードを上げられること。
もう一つは、ソフトなフィーリングが得られること。
このストリングを初めて使った時に、ちょっとした驚きがありました。
芯でとらえて、地面とほぼ平行に振り出したラケットから飛び出した球を見た時です。
「 うわっ、速い! 」 と。
自分で打った球というのは、そこそこ速くても、自分の角度から見た場合には、
案外速く感じないものです。
それが、このストリングでは感じられます。
しかも、たまたまでなく、スウィートスポットでタイミング良く捉える限り、
コンスタントに飛び出します。
他のストリングで、そうそうこんなスピード感は得られないだろうということで、
★は 5つ、思い切って付けました。
そして、打感が シュポッ という感じで柔らかい。
テンション 58 以上でも、イヤな硬さが打感に出ません。
ストリングが、ボールを一旦吸収してから放つのが感じられます。
吸収している時間が、やや長めに感じられる気もしますが、たぶんそれは、
指に、腕に感触がよく伝わってくることや、ソフトな感触による錯覚ではないかと
考えられます。
事実、球持ちが長過ぎてコントロールが狂う様なことはありません。
コントロールに関しては、むしろ、いたずらにホールド性能を強くして
「 高いコントロール性能 」 を謳うストリングより、よほど高いと感じます。
●ハードヒッターやオールラウンダーに!
なお、「 エクセル パワー 」 という名称ではありますが、使用者のパワー不足を
補う類の、“ 楽に飛んでくれる ” ストリングというのとは違うと思いますので、
その点はご注意を。
もちろん、飛びはけして悪くないのですが、軽く当てても、スローなスイングでも、
パワー不足でもグングン飛距離が出るわけではありません。
逆に、スイングスピードが速くても、パワーがあってもボールを吹っ飛ばさない
ストリング。
柔らかいのに飛び過ぎない。そして、ちゃんと収まる。
名称の 「 パワー 」 は、「 スピード 」 に置き換えると、名称と使用感が
ぴったりきます。
コントロールができないくらい、ボールをつかむ間もなく弾いてスピードを高める
ストリングも存在するわけですが、それとは対照的な位置に置くことができます。
ボールを一旦吸収して、たわんだ分を戻す反動が加わって驚異的なスピードを
生み出すストリング。
「 スピード 」 と 「 コントロール 」 と 「 柔らかな打感 」 を高い次元で実現している
ストリングだと思います。
このストリングに最も合うプレーヤーは、ヘビースピナーよりも、
断然、ハードヒッターではないかと。
打球スピードで相手の時間を奪うプレーをめざしている方、
フラットドライブの打ち方を心得ている方、
フラット中心の攻撃系ベルダスコタイプの方、ご用達です、きっと。
また、ボレーでもいい味を出してくれますので、フェデラーの様なオールラウンドプレーに
憧れている方にも、味方になってくれるのではないでしょうか。
●エクセルとエクセルパワーの違い
最後に 「 エクセル 」 との比較ですが、打感自体が少し違います。
「 エクセルパワー 」 の方が、よりストリングの一本一本を感じられる打感。
「 エクセル 」 は、それよりやや大雑把というと言葉は悪いですが、
格子状に組まれたストリングひとまとまりの打感。
別の言い方をすると、仮に同じ 1.25mm のゲージで張った場合、
「 エクセルパワー 」 は、1.25mm そのままに。「 エクセル 」 は、
1.30mm に感じられる様な打感。
あ、これは、2つを比較した場合の話です。「 エクセ ル 」 と何か別のストリングを
比較した場合には、全くあてはまらない感覚ですので誤解のないようにお願いします。
話を戻して、2つの打感の違いは、層の材質の違いにあるようです。
どちらも一番外側は、COポリアミドでコーティングされていますが、その下の層が、
「 エクセル 」・・・ポリウレタン樹脂
「 エクセルパワー 」・・・NEW ポリアミド
その下の層が、
「 エクセル 」・・・熱可塑性ポリウレタン樹脂
「 エクセルパワー 」・・・NEW ホットメルト ポリアミド
そして、マルチフィラメント構造になっている芯の部分は、
「 エクセル 」・・・NEW ポリアミドファイバー
「 エクセルパワー 」・・・ポリアミドファイバー
という違いが影響しているものと思われます。
どちらも打感は柔らかめですが、「 エクセルパワー 」のほうが、より一本一本の柔らかさが
感じられ、絶妙なホールド感が得られ、それにより打ち放つ反発力も高いという、
一つのストリングとしての個性がより強く出ていると思います。
ただ、メーカー希望小売価格が、¥3,570( 税込 ) と、ちょっと高めなところが惜しいですね。
ちなみに、「 エクセル 」 は、¥3,150( 税込 ) となっています。
● TOALSON ライブワイヤー 130 の感想・評価は、こちら。
● GOSEN ミクロスーパー 16 L の感想・評価は、こちら。
● Wilson スタミナスピン の感想・評価は、こちら。
● GOSEN パワーマスターⅠ の感想・評価は、こちら。
● BABOLAT プロハリケーンツアー の感想・評価は、こちら。
● TOALSON レンコン デビルスピン の感想・評価は、こちら。
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の6回目です。
バボラ エクセルパワー
【 商品表記 】
優れた反発性能と耐久性を実現。パワーと快適性を同時に体感できる
ハイパフォーマンス・ストリング。
【 素 材 】 ポリアミド・ポリウレタン
【 構 造 】 マルチフィラメント
【 ゲージ 】 1.25 、 1.30
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 18×20。テンション 58。面サイズ 95。 ゲージは 2種とも。
飛距離・・・・・・・・・★★★
打球スピード・・・・★★★★★
スピン性・・・・・・・・★★★
コントロール性・・・★★★☆ ( 3.5 )
ソフト感・・・・・・・・・★★★★
ホールド感・・・・・・★★★
●速い! 柔らかい! コントロールもOK!
このストリングの魅力は、大きく 2つあります。
一つは、打球スピードを上げられること。
もう一つは、ソフトなフィーリングが得られること。
このストリングを初めて使った時に、ちょっとした驚きがありました。
芯でとらえて、地面とほぼ平行に振り出したラケットから飛び出した球を見た時です。
「 うわっ、速い! 」 と。
自分で打った球というのは、そこそこ速くても、自分の角度から見た場合には、
案外速く感じないものです。
それが、このストリングでは感じられます。
しかも、たまたまでなく、スウィートスポットでタイミング良く捉える限り、
コンスタントに飛び出します。
他のストリングで、そうそうこんなスピード感は得られないだろうということで、
★は 5つ、思い切って付けました。
そして、打感が シュポッ という感じで柔らかい。
テンション 58 以上でも、イヤな硬さが打感に出ません。
ストリングが、ボールを一旦吸収してから放つのが感じられます。
吸収している時間が、やや長めに感じられる気もしますが、たぶんそれは、
指に、腕に感触がよく伝わってくることや、ソフトな感触による錯覚ではないかと
考えられます。
事実、球持ちが長過ぎてコントロールが狂う様なことはありません。
コントロールに関しては、むしろ、いたずらにホールド性能を強くして
「 高いコントロール性能 」 を謳うストリングより、よほど高いと感じます。
●ハードヒッターやオールラウンダーに!
なお、「 エクセル パワー 」 という名称ではありますが、使用者のパワー不足を
補う類の、“ 楽に飛んでくれる ” ストリングというのとは違うと思いますので、
その点はご注意を。
もちろん、飛びはけして悪くないのですが、軽く当てても、スローなスイングでも、
パワー不足でもグングン飛距離が出るわけではありません。
逆に、スイングスピードが速くても、パワーがあってもボールを吹っ飛ばさない
ストリング。
柔らかいのに飛び過ぎない。そして、ちゃんと収まる。
名称の 「 パワー 」 は、「 スピード 」 に置き換えると、名称と使用感が
ぴったりきます。
コントロールができないくらい、ボールをつかむ間もなく弾いてスピードを高める
ストリングも存在するわけですが、それとは対照的な位置に置くことができます。
ボールを一旦吸収して、たわんだ分を戻す反動が加わって驚異的なスピードを
生み出すストリング。
「 スピード 」 と 「 コントロール 」 と 「 柔らかな打感 」 を高い次元で実現している
ストリングだと思います。
このストリングに最も合うプレーヤーは、ヘビースピナーよりも、
断然、ハードヒッターではないかと。
打球スピードで相手の時間を奪うプレーをめざしている方、
フラットドライブの打ち方を心得ている方、
フラット中心の攻撃系ベルダスコタイプの方、ご用達です、きっと。
また、ボレーでもいい味を出してくれますので、フェデラーの様なオールラウンドプレーに
憧れている方にも、味方になってくれるのではないでしょうか。
●エクセルとエクセルパワーの違い
最後に 「 エクセル 」 との比較ですが、打感自体が少し違います。
「 エクセルパワー 」 の方が、よりストリングの一本一本を感じられる打感。
「 エクセル 」 は、それよりやや大雑把というと言葉は悪いですが、
格子状に組まれたストリングひとまとまりの打感。
別の言い方をすると、仮に同じ 1.25mm のゲージで張った場合、
「 エクセルパワー 」 は、1.25mm そのままに。「 エクセル 」 は、
1.30mm に感じられる様な打感。
あ、これは、2つを比較した場合の話です。「 エクセ ル 」 と何か別のストリングを
比較した場合には、全くあてはまらない感覚ですので誤解のないようにお願いします。
話を戻して、2つの打感の違いは、層の材質の違いにあるようです。
どちらも一番外側は、COポリアミドでコーティングされていますが、その下の層が、
「 エクセル 」・・・ポリウレタン樹脂
「 エクセルパワー 」・・・NEW ポリアミド
その下の層が、
「 エクセル 」・・・熱可塑性ポリウレタン樹脂
「 エクセルパワー 」・・・NEW ホットメルト ポリアミド
そして、マルチフィラメント構造になっている芯の部分は、
「 エクセル 」・・・NEW ポリアミドファイバー
「 エクセルパワー 」・・・ポリアミドファイバー
という違いが影響しているものと思われます。
どちらも打感は柔らかめですが、「 エクセルパワー 」のほうが、より一本一本の柔らかさが
感じられ、絶妙なホールド感が得られ、それにより打ち放つ反発力も高いという、
一つのストリングとしての個性がより強く出ていると思います。
ただ、メーカー希望小売価格が、¥3,570( 税込 ) と、ちょっと高めなところが惜しいですね。
ちなみに、「 エクセル 」 は、¥3,150( 税込 ) となっています。
● TOALSON ライブワイヤー 130 の感想・評価は、こちら。
● GOSEN ミクロスーパー 16 L の感想・評価は、こちら。
● Wilson スタミナスピン の感想・評価は、こちら。
● GOSEN パワーマスターⅠ の感想・評価は、こちら。
● BABOLAT プロハリケーンツアー の感想・評価は、こちら。
● TOALSON レンコン デビルスピン の感想・評価は、こちら。
2010年04月08日
ストリング感想 ⑤ バボラ プロハリケーンツアー の評価
ストリング 感想 ⑤
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の5回目です。
バボラ プロハリケーンツアー
【 商品表記 】
耐久性をアップし、柔らかな打球感をさらに洗練。オクタゴナル形状 ( 8角形 ) の
採用で、スピンの効きを強化した R.ナダル 使用ストリング。
【 素 材 】 高性能ポリエステル(モノ)、
【 形 状 】 オクタゴナル
【 ゲージ 】 1.20 、1.25 、 1.30 、 1.35
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 16×19。テンション 58
飛距離・・・・・・・・・★★☆ ( 2.5 )
打球スピード・・・・★★★
スピン性・・・・・・・・★★★★
コントロール性・・・★★★★
ソフト感・・・・・・・・・★★☆ ( 2.5 )
ホールド感・・・・・・★★☆ ( 2.5 )
気付けば、プロハリケーンツアーから離れて2年がたっていました。
離れたのは、このストリングに見切りをつけたからではありません。
当時、練習量に対してケアのバランスが不足してたために、ヒジに疲労が蓄積して
痛みが出たんです。
それで、出来るだけ負担をかけないようにと、念のため、いったん柔らかめの
ストリングを選び、テンションもそれまでより落として、ケアも行いながら
ヒジ周りのトレーニングも行っていたのです。
ヒジの不安が解消できたので、1ヶ月ほど前から再び使用しています。
以前は、ゲージ 1.30を使用していましたが、今回は 1.25です。
◆かけたい時にかかる!スピン性能
プロハリケーンツアーの魅力はいくつかあるのですが、その最たるものは、スピン性能。
見た目は、何の変哲もないポリストリング。
オクタゴナル ( 八角形 ) 形状には見えません。
色は、ご存知の通り、ド派手な黄色ですね。
ただこの黄色、特に、ナダルが2005年と2006年の全仏で使用していた当時の
「 アエロ プロ ドライブ 」 や、黒ベースにクッキリとした黄色が配色された、
フィッシャー の 「 プロツアー エクストリーム FT 」 などには、非常に良く似合います。
ラケットがストリングを、ストリングがラケットをお互いに引き立たせている感じがします。
打感は、ポリストリングの中では柔らかめの打感が得られますが、
ポリとは思えない! という事はけしてありませんので、ご注意ください。
また、テンションによって、打感と特性の違いが、より激しく出るストリングだと思います。
次に上げる数字は、一つの目安ととらえて下さい。
テンション 58以上
マルチフィラメントを 61以上で張った時の様な硬さを感じます。
スウィートスポットが狭くなり、芯でとらえれば威力のある球が飛び出しますが、
狭い分、オフショットに近い感覚の打感も増えがちになります。
ボールを掴む感覚はほとんどなく、弾く感じが強くなります。
スピンは、あまりかかっている手応えは得られないものの、他のストリングよりも
5~10%増すものと思われます。
テンション 53~56
扱いやすく、しかもこのストリングの性能を発揮し易いのは、
この辺りのテンションではないかと感じています。
まずは、スライスサーブの曲がり度合いに、明らかな差が感じられるのでは
ないでしょうか。
そして、ショートアングルへのショットや、深くベースライン際に打ち込んで
跳ね上がらせるスピンストロークを狙った時にも、球をとらえて、自分でスピンを
生産していることを手応えとともに、見た目でも確信できるのではないでしょうか。
メーカーが謳う 「 柔らかな打球感 」 とは、ああ、こういうことかと感じられる
のも、この辺りのテンションではないかと思います。
この範囲のテンションならば、スウィートスポットの範囲が狭く感じてしまうことも
ないかと思います。
◆期待を大きく上回るコントロール性能
コントロール性能は、特に謳っていない割に高く、深さ ・ コース ともに乱れが少なく、
意図した所へ打っていけます。
個人的には、かなり精度が高いと感じていて、スピン性能に並ぶ魅力の一つです。
ボレーヤーへのパッシングや、ネット際にストンと落とすドロップショットなどの
場面でも、こちらの狙いにとても従順。
自己主張が強いカラーとは異なり、至って素直、プレーヤーの打ったままのボールを
送り出すストリングだと思います。
ちょっとマンガチックなたとえになりますが、
ボールが接触した時に、ストリングが全く慌てていない、ザワつかない、
そんな風に感じるんです。
つまり、ストリングが
「 ボールをつかまなきゃ 」 とか
「 まっすぐに送り出さなきゃ 」 とか
「 スピンがかかるようにしなきゃ 」 とか、
慌てていない。
他のストリングの多くが、ボールをとらえるたびに、ボールをとらえる必要以上の広い
範囲でザワザワと騒いだり慌てたりしてしまう。
結果、かえってブレが生じてしまう。
ハリケーンツアーではそれがない。必要最小限のストリングだけが、キュッと瞬時に
対応してパッと処理する。
そこには、ザワつきも慌てている様子もない。
精密な機械の様な処理を瞬間でやってのける、そんな感触を得るんです。
そしてそれが、わずかながらもラケットの面安定性にも貢献しているのではないのかな?
とさえ、感じるのです。
◆使用者の鍛錬も欠かせないストリング
ただし、しっかりと振り切れない場合は、飛ばないのも特長で、
フルに振り切っていけるスタミナ、スイングスピード、スイングパワー、スウィートスポットで
とらえる技術が求められます。
それがない場合は、このストリングの長所は現れてくれません。
また、ヒジなどへの負担は、マルチフィラメントのストリングなどと比べれば大きいと思わ
れます。
ケアや日頃の鍛錬も、より不可欠であることを付け加えておきたいと思います。
● TOALSON ライブワイヤー 130 の感想・評価は、こちら。
● GOSEN ミクロスーパー 16 L の感想・評価は、こちら。
● Wilson スタミナスピン の感想・評価は、こちら。
● GOSEN パワーマスターⅠ の感想・評価は、こちら。
● BABOLAT エクセルパワー の感想・評価は、こちら。
● TOALSON レンコン デビルスピン の感想・評価は、こちら。
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の5回目です。
バボラ プロハリケーンツアー
【 商品表記 】
耐久性をアップし、柔らかな打球感をさらに洗練。オクタゴナル形状 ( 8角形 ) の
採用で、スピンの効きを強化した R.ナダル 使用ストリング。
【 素 材 】 高性能ポリエステル(モノ)、
【 形 状 】 オクタゴナル
【 ゲージ 】 1.20 、1.25 、 1.30 、 1.35
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 16×19。テンション 58
飛距離・・・・・・・・・★★☆ ( 2.5 )
打球スピード・・・・★★★
スピン性・・・・・・・・★★★★
コントロール性・・・★★★★
ソフト感・・・・・・・・・★★☆ ( 2.5 )
ホールド感・・・・・・★★☆ ( 2.5 )
気付けば、プロハリケーンツアーから離れて2年がたっていました。
離れたのは、このストリングに見切りをつけたからではありません。
当時、練習量に対してケアのバランスが不足してたために、ヒジに疲労が蓄積して
痛みが出たんです。
それで、出来るだけ負担をかけないようにと、念のため、いったん柔らかめの
ストリングを選び、テンションもそれまでより落として、ケアも行いながら
ヒジ周りのトレーニングも行っていたのです。
ヒジの不安が解消できたので、1ヶ月ほど前から再び使用しています。
以前は、ゲージ 1.30を使用していましたが、今回は 1.25です。
◆かけたい時にかかる!スピン性能
プロハリケーンツアーの魅力はいくつかあるのですが、その最たるものは、スピン性能。
見た目は、何の変哲もないポリストリング。
オクタゴナル ( 八角形 ) 形状には見えません。
色は、ご存知の通り、ド派手な黄色ですね。
ただこの黄色、特に、ナダルが2005年と2006年の全仏で使用していた当時の
「 アエロ プロ ドライブ 」 や、黒ベースにクッキリとした黄色が配色された、
フィッシャー の 「 プロツアー エクストリーム FT 」 などには、非常に良く似合います。
ラケットがストリングを、ストリングがラケットをお互いに引き立たせている感じがします。
打感は、ポリストリングの中では柔らかめの打感が得られますが、
ポリとは思えない! という事はけしてありませんので、ご注意ください。
また、テンションによって、打感と特性の違いが、より激しく出るストリングだと思います。
次に上げる数字は、一つの目安ととらえて下さい。
テンション 58以上
マルチフィラメントを 61以上で張った時の様な硬さを感じます。
スウィートスポットが狭くなり、芯でとらえれば威力のある球が飛び出しますが、
狭い分、オフショットに近い感覚の打感も増えがちになります。
ボールを掴む感覚はほとんどなく、弾く感じが強くなります。
スピンは、あまりかかっている手応えは得られないものの、他のストリングよりも
5~10%増すものと思われます。
テンション 53~56
扱いやすく、しかもこのストリングの性能を発揮し易いのは、
この辺りのテンションではないかと感じています。
まずは、スライスサーブの曲がり度合いに、明らかな差が感じられるのでは
ないでしょうか。
そして、ショートアングルへのショットや、深くベースライン際に打ち込んで
跳ね上がらせるスピンストロークを狙った時にも、球をとらえて、自分でスピンを
生産していることを手応えとともに、見た目でも確信できるのではないでしょうか。
メーカーが謳う 「 柔らかな打球感 」 とは、ああ、こういうことかと感じられる
のも、この辺りのテンションではないかと思います。
この範囲のテンションならば、スウィートスポットの範囲が狭く感じてしまうことも
ないかと思います。
◆期待を大きく上回るコントロール性能
コントロール性能は、特に謳っていない割に高く、深さ ・ コース ともに乱れが少なく、
意図した所へ打っていけます。
個人的には、かなり精度が高いと感じていて、スピン性能に並ぶ魅力の一つです。
ボレーヤーへのパッシングや、ネット際にストンと落とすドロップショットなどの
場面でも、こちらの狙いにとても従順。
自己主張が強いカラーとは異なり、至って素直、プレーヤーの打ったままのボールを
送り出すストリングだと思います。
ちょっとマンガチックなたとえになりますが、
ボールが接触した時に、ストリングが全く慌てていない、ザワつかない、
そんな風に感じるんです。
つまり、ストリングが
「 ボールをつかまなきゃ 」 とか
「 まっすぐに送り出さなきゃ 」 とか
「 スピンがかかるようにしなきゃ 」 とか、
慌てていない。
他のストリングの多くが、ボールをとらえるたびに、ボールをとらえる必要以上の広い
範囲でザワザワと騒いだり慌てたりしてしまう。
結果、かえってブレが生じてしまう。
ハリケーンツアーではそれがない。必要最小限のストリングだけが、キュッと瞬時に
対応してパッと処理する。
そこには、ザワつきも慌てている様子もない。
精密な機械の様な処理を瞬間でやってのける、そんな感触を得るんです。
そしてそれが、わずかながらもラケットの面安定性にも貢献しているのではないのかな?
とさえ、感じるのです。
◆使用者の鍛錬も欠かせないストリング
ただし、しっかりと振り切れない場合は、飛ばないのも特長で、
フルに振り切っていけるスタミナ、スイングスピード、スイングパワー、スウィートスポットで
とらえる技術が求められます。
それがない場合は、このストリングの長所は現れてくれません。
また、ヒジなどへの負担は、マルチフィラメントのストリングなどと比べれば大きいと思わ
れます。
ケアや日頃の鍛錬も、より不可欠であることを付け加えておきたいと思います。
● TOALSON ライブワイヤー 130 の感想・評価は、こちら。
● GOSEN ミクロスーパー 16 L の感想・評価は、こちら。
● Wilson スタミナスピン の感想・評価は、こちら。
● GOSEN パワーマスターⅠ の感想・評価は、こちら。
● BABOLAT エクセルパワー の感想・評価は、こちら。
● TOALSON レンコン デビルスピン の感想・評価は、こちら。
2009年11月25日
ストリング感想 ④ ゴーセン パワーマスター Ⅰ の評価
ストリング 感想 ④
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の4回目です。
ゴーセン パワーマスター Ⅰ
【 商品表記 】
ゴーセン独自の扁平形状をもったモノフィラメントモデル。鋭いスピン性と耐久性で他を圧倒!
【 素 材 】 高分子ブレンド、表面特殊樹脂加工
【 ゲージ 】 1.09 ~ 1.45 (扁平形状)
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 18×20。テンション 58
飛距離・・・・・・・・・★★
打球スピード・・・・★★
スピン性・・・・・・・・★★★★
コントロール性・・・★★★★
ソフト感・・・・・・・・・★★
ホールド感・・・・・・★★★★
◆初めての きし麺?いや扁平形状 に膨らむ期待!
2ヶ月程前からテニス雑誌で広告を見るたびに、気になって仕方がなかったストリング。
GOSEN POWER MASTER Ⅰ 。ようやく試すことができました。
何といっても前代未聞の扁平形状。張り上がりを確認するまで心配していたのは、ストリングの
交差部分です。
細い部分と細い部分が交差している所があると、そこからブチッと簡単に切れてしまうんじゃないか
と思ったわけです。 ところが、不思議なことに、上手い具合に平らな面と平らな面が交差するよう
に張り上がるものなんですね。
ラケットの面を眺めてみると、ゲージが太いなーと感じます。普段、1.30mmでも太いと感じるの
に、なにせ今回は、1.45mm(平らな面)ですから。
しかし、その広い平ら面ゆえ、ボールを 「 点 」 ではなく 「 面 」 で捉えることができ、接触面積を
大幅に拡大させることにより、スピン性能 ・ ソフト感 ・ 弾き返すパワー ・ スピードなどが、いず
れも向上しているというのですから、期待は膨らみます。果たして・・・
実際に打ち始めて、まず、口をついて出てきてしまった言葉は、「 かっ、硬い 」。
続いて浮かんできたのは、「 打感が重い 」、「 飛ばない 」 でした。
硬さですぐに思い出したのは、同じゴーセンの ミクロスーパー16 L。
あのストリングは、細い針金で打っている様な硬さでしたが、これは、その針金が太くなった感じ。
そのため、打感が重くなり、弾きも鈍くなって、飛ばなくなってしまった様な印象を持ちました。
確かに、ボールの食いつき感は特別なものがあり、フラットショットにおいて、スィートスポットで
捉えた場合に限り、一度くわえ込んでシュワッと狙った所へ放つ打感を得られます。
この感覚、ブリヂストンの C-SNIPE 3.0 ( シースナイプ 3.0 ) で打った時の独特な打感に
似ています。 シースナイプの場合は、ラケットがそういう性能を持っていたわけですが、似た打感です。
ほかにも食いつきの良いストリング ( 例えば、ここでもご紹介した ライブワイヤー130 など ) は
ありますが、ボールをくわえこんだあと、弾き出す時の方向に20℃範囲内位でのブレが生じます。
そのブレが、このストリングでは、限りなく小さいように感じます。
ただ、問題が一つ。このくわえ込んで放てるスポットが実に小さい。少しズレれば、途端に ボソッ
とした、飛ばない打感になります。
オフショットというほど大きなズレではないんです。少しズレるだけでダメなんです。
これは、ちょっとやっかい。もう少し許容範囲がほしい・・・。
◆約1.5倍増の高回転!スピンとスライス性能は さすが!
そんな事を感じつつ、フラットストロークから、スピンストロークに切り替えてみると、おっ、これは
フラットとはまた違う感触。
フラットほどのシビアさはなくなって、どこで打っても、ストリングが一度とらえてボールを送り出す
のを感じることができます。
これぞ扁平形状の恩恵という感じ。
球が平面にへばりつき過ぎる、ということもなく、適度な接触で送り出し、スピンがよくかかります。
スライスも同様。まっすぐ飛んで、相手の近くでフワッとホップしていくようなボールを打てます。
感覚としては、いつもの1.5倍位、回転が増している感じです。
こうしてみると、このストリング、フラットで一点に集約した打ち方をするより、撫でるというか、
7~8本のストリング上で転がしながらミートする様な打ち方、つまりスピンやスライス系の
ショットで、本来持っている特性を引き出せそうな感じがします。その場合には、フラットショット
で感じた硬さも随分軽減されますし、打感の重さは残りますが、飛距離も出やすくなります。
その意味で、フラット系のハードヒッターよりも、スピンやスライスを主体とする方に適していると
感じます。
◆フラットサーブが、ストンと落ちた・・・
また、特に、おやっ? と思ったのは、フラットサービスが、サービスライン手前で急激にストンと
落ちて IN してくれることです。
これは、面白いと思いました。今まで使ってきたストリングでは見られなかった現象。ありがたいですね。
したがって、サーブについては、フラット系も有効だと思います。ストロークの時ほどの、硬さ、
重さを感じないのは、自分でトスした球を打っているので、スイートスポットを外さずに打てて
いるからでしょう。
ボレーでは、打感の重さは感じますが、面に一度ボールがのった感触が得られますから、コント
ロールは、しやすいです。
弾き過ぎることがなく、よく抑えがきいて、打ちたい所へ持っていく事が可能です。
ただ、どちらかといえば、反発とスピード命の平行陣ダブルスでのボレーより、シングルスでの
アプローチ & ボレーでメリットがあると個人的には思います。
最後に、文中何度か書いてきましたが、扁平形状の面部分でボールをとらえるためか、打感の
重さ、弾きの鈍さみたいなものは、どうしてもあります。
それだけに、このストリングを使いこなすには、しっかりとしたフォームと、ラケットにパワーを求め
なくとも、自分の力で打っていける一定以上の筋力が必要と思われます。
この条件を満たしている、スピンまたはスライスを主体としているプレーヤーには、重いスピン、
低弾道で伸びるスライスを繰り出すためのプラスアルファのアイテムになってくれるのでは
ないでしょうか。
カラーは、ホワイト 1 色。価格は、2300円程度と、お手頃の範囲内といえそうです。
ゲージが、1.00~1.43 の パワーマスターⅡ もあります。「 飛びも実現! 」 というキャッチが
加わり、パッケージ裏面に記されている反発力 ・ ソフト感 ・ スピンのメモリも Ⅰ に比べ、全て
1 つ上になっているものです。
フラット系のハードヒッターは、もしかしてこちら ? と思いきや、耐久性が Ⅰ に比べて 2 ダウン
ですから、そうともいえませんね。
● TOALSON ライブワイヤー 130 の感想・評価は、こちら。
● GOSEN ミクロスーパー 16 L の感想・評価は、こちら。
● Wilson スタミナスピン の感想・評価は、こちら。
● TOALSON レンコン デビルスピン の感想・評価は、こちら。
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の4回目です。
ゴーセン パワーマスター Ⅰ
【 商品表記 】
ゴーセン独自の扁平形状をもったモノフィラメントモデル。鋭いスピン性と耐久性で他を圧倒!
【 素 材 】 高分子ブレンド、表面特殊樹脂加工
【 ゲージ 】 1.09 ~ 1.45 (扁平形状)
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 18×20。テンション 58
飛距離・・・・・・・・・★★
打球スピード・・・・★★
スピン性・・・・・・・・★★★★
コントロール性・・・★★★★
ソフト感・・・・・・・・・★★
ホールド感・・・・・・★★★★
◆初めての きし麺?いや扁平形状 に膨らむ期待!
2ヶ月程前からテニス雑誌で広告を見るたびに、気になって仕方がなかったストリング。
GOSEN POWER MASTER Ⅰ 。ようやく試すことができました。
何といっても前代未聞の扁平形状。張り上がりを確認するまで心配していたのは、ストリングの
交差部分です。
細い部分と細い部分が交差している所があると、そこからブチッと簡単に切れてしまうんじゃないか
と思ったわけです。 ところが、不思議なことに、上手い具合に平らな面と平らな面が交差するよう
に張り上がるものなんですね。
ラケットの面を眺めてみると、ゲージが太いなーと感じます。普段、1.30mmでも太いと感じるの
に、なにせ今回は、1.45mm(平らな面)ですから。
しかし、その広い平ら面ゆえ、ボールを 「 点 」 ではなく 「 面 」 で捉えることができ、接触面積を
大幅に拡大させることにより、スピン性能 ・ ソフト感 ・ 弾き返すパワー ・ スピードなどが、いず
れも向上しているというのですから、期待は膨らみます。果たして・・・
実際に打ち始めて、まず、口をついて出てきてしまった言葉は、「 かっ、硬い 」。
続いて浮かんできたのは、「 打感が重い 」、「 飛ばない 」 でした。
硬さですぐに思い出したのは、同じゴーセンの ミクロスーパー16 L。
あのストリングは、細い針金で打っている様な硬さでしたが、これは、その針金が太くなった感じ。
そのため、打感が重くなり、弾きも鈍くなって、飛ばなくなってしまった様な印象を持ちました。
確かに、ボールの食いつき感は特別なものがあり、フラットショットにおいて、スィートスポットで
捉えた場合に限り、一度くわえ込んでシュワッと狙った所へ放つ打感を得られます。
この感覚、ブリヂストンの C-SNIPE 3.0 ( シースナイプ 3.0 ) で打った時の独特な打感に
似ています。 シースナイプの場合は、ラケットがそういう性能を持っていたわけですが、似た打感です。
ほかにも食いつきの良いストリング ( 例えば、ここでもご紹介した ライブワイヤー130 など ) は
ありますが、ボールをくわえこんだあと、弾き出す時の方向に20℃範囲内位でのブレが生じます。
そのブレが、このストリングでは、限りなく小さいように感じます。
ただ、問題が一つ。このくわえ込んで放てるスポットが実に小さい。少しズレれば、途端に ボソッ
とした、飛ばない打感になります。
オフショットというほど大きなズレではないんです。少しズレるだけでダメなんです。
これは、ちょっとやっかい。もう少し許容範囲がほしい・・・。
◆約1.5倍増の高回転!スピンとスライス性能は さすが!
そんな事を感じつつ、フラットストロークから、スピンストロークに切り替えてみると、おっ、これは
フラットとはまた違う感触。
フラットほどのシビアさはなくなって、どこで打っても、ストリングが一度とらえてボールを送り出す
のを感じることができます。
これぞ扁平形状の恩恵という感じ。
球が平面にへばりつき過ぎる、ということもなく、適度な接触で送り出し、スピンがよくかかります。
スライスも同様。まっすぐ飛んで、相手の近くでフワッとホップしていくようなボールを打てます。
感覚としては、いつもの1.5倍位、回転が増している感じです。
こうしてみると、このストリング、フラットで一点に集約した打ち方をするより、撫でるというか、
7~8本のストリング上で転がしながらミートする様な打ち方、つまりスピンやスライス系の
ショットで、本来持っている特性を引き出せそうな感じがします。その場合には、フラットショット
で感じた硬さも随分軽減されますし、打感の重さは残りますが、飛距離も出やすくなります。
その意味で、フラット系のハードヒッターよりも、スピンやスライスを主体とする方に適していると
感じます。
◆フラットサーブが、ストンと落ちた・・・
また、特に、おやっ? と思ったのは、フラットサービスが、サービスライン手前で急激にストンと
落ちて IN してくれることです。
これは、面白いと思いました。今まで使ってきたストリングでは見られなかった現象。ありがたいですね。
したがって、サーブについては、フラット系も有効だと思います。ストロークの時ほどの、硬さ、
重さを感じないのは、自分でトスした球を打っているので、スイートスポットを外さずに打てて
いるからでしょう。
ボレーでは、打感の重さは感じますが、面に一度ボールがのった感触が得られますから、コント
ロールは、しやすいです。
弾き過ぎることがなく、よく抑えがきいて、打ちたい所へ持っていく事が可能です。
ただ、どちらかといえば、反発とスピード命の平行陣ダブルスでのボレーより、シングルスでの
アプローチ & ボレーでメリットがあると個人的には思います。
最後に、文中何度か書いてきましたが、扁平形状の面部分でボールをとらえるためか、打感の
重さ、弾きの鈍さみたいなものは、どうしてもあります。
それだけに、このストリングを使いこなすには、しっかりとしたフォームと、ラケットにパワーを求め
なくとも、自分の力で打っていける一定以上の筋力が必要と思われます。
この条件を満たしている、スピンまたはスライスを主体としているプレーヤーには、重いスピン、
低弾道で伸びるスライスを繰り出すためのプラスアルファのアイテムになってくれるのでは
ないでしょうか。
カラーは、ホワイト 1 色。価格は、2300円程度と、お手頃の範囲内といえそうです。
ゲージが、1.00~1.43 の パワーマスターⅡ もあります。「 飛びも実現! 」 というキャッチが
加わり、パッケージ裏面に記されている反発力 ・ ソフト感 ・ スピンのメモリも Ⅰ に比べ、全て
1 つ上になっているものです。
フラット系のハードヒッターは、もしかしてこちら ? と思いきや、耐久性が Ⅰ に比べて 2 ダウン
ですから、そうともいえませんね。
● TOALSON ライブワイヤー 130 の感想・評価は、こちら。
● GOSEN ミクロスーパー 16 L の感想・評価は、こちら。
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2009年11月12日
ストリング 感想 ③ ウィルソン スタミナスピン の評価
ストリング 感想 ③
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の3回目です。
ウィルソン スタミナスピン
【 商品表記 】
ソフトフィーリングを発揮するナイロンを使用したストリングスの外側に、太型テンシラスト
フィラメントで凹凸を作る事でスピン性能を向上。
【 素 材 】 モノフィラメント
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 18×20。テンション 58
飛距離・・・・・・・・・★★★
打球スピード・・・・★★★
スピン性・・・・・・・・★★★★
コントロール性・・・★★★
ソフト感・・・・・・・・・★★★
ホールド感・・・・・・★★
うーむ、実に丁度良い!
上記判定だけを見ると、何だか特にスバ抜けた特性がないようにも見えてしまいますが、
このバランス具合が、実は安定感と安心感を与えてくれます。
真芯でフラットにとらえても飛び過ぎることなく、反対に飛ばないわけでもなく、フラット系の
ハードヒッターが引っぱたいても、短時間で切れてしまいそうな不安に駆られることもない、
それでいて、しっかりとスピンがかかる。飛距離と衝撃耐久性の両面で安心して使えるスト
リング。
表記通り、ソフトなフィーリングで、( といっても柔らか過ぎることはなく )、打球をホールド
し過ぎることなく、弾き過ぎることもない、「 実に丁度良い 」 という表現が浮かぶ球離れ感。
その意味で、これまで、ストリングに、しっかりとボールをつかむようなホールド感を求めて
きた方や、当たった瞬間にパンッと弾いてしまうような瞬発的な打感を求めてきた方が、
ここらで一度ニュートラルに近づけたいと思った時に、極端な違和感を感じることなく移行
できるストリングではないかとも思います。
しっかり振れば、フラット系の厚い当たりでもエンドライン際でストンと落ちる球を繰り出す
ことが可能。
私の打球が、よく見送られて 「 アウトの弾道だったのに急に落ちて入ったよ 」 と言われる
のは、このストリングのお陰によるところも少なくないかもしれません。
トップで引っ掛けて振り上げるスピンももちろん可能ですが、厚めの当たりで剛球的スピ
ンを放つのに、より適しているように思います。
それでもスピンの判定を★5つにしなかったのは、なんでもかんでも勝手に引っ掛るという
種類のものではないからです。
しっかりした振りがあってこそ、強烈なスピンが掛かる、使い手の技術でスピンのパワーが
増幅する、という、勝手にスピンが先行してしまわない、これまた 「 実に丁度良い 」 スピン
性能から、★4つにとどめました。
カラーは、ホワイト のほかに 赤 があります。赤といっても真っ赤ではなく、張り上がりは、
ややピンクに近いレッドに見えます。
価格は、2100円程度と、最後まで 「 実に丁度良い 」 価格帯ではないかと思います。
● TOALSON ライブワイヤー 130 の感想・評価は、こちら。
● GOSEN ミクロスーパー 16 L の感想・評価は、こちら。
● GOSEN パワーマスターⅠ の感想・評価は、こちら。
● BABOLAT プロハリケーンツアー の感想・評価は、こちら。
● BABOLAT エクセルパワー の感想・評価は、こちら。
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の3回目です。
ウィルソン スタミナスピン
【 商品表記 】
ソフトフィーリングを発揮するナイロンを使用したストリングスの外側に、太型テンシラスト
フィラメントで凹凸を作る事でスピン性能を向上。
【 素 材 】 モノフィラメント
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 18×20。テンション 58
飛距離・・・・・・・・・★★★
打球スピード・・・・★★★
スピン性・・・・・・・・★★★★
コントロール性・・・★★★
ソフト感・・・・・・・・・★★★
ホールド感・・・・・・★★
うーむ、実に丁度良い!
上記判定だけを見ると、何だか特にスバ抜けた特性がないようにも見えてしまいますが、
このバランス具合が、実は安定感と安心感を与えてくれます。
真芯でフラットにとらえても飛び過ぎることなく、反対に飛ばないわけでもなく、フラット系の
ハードヒッターが引っぱたいても、短時間で切れてしまいそうな不安に駆られることもない、
それでいて、しっかりとスピンがかかる。飛距離と衝撃耐久性の両面で安心して使えるスト
リング。
表記通り、ソフトなフィーリングで、( といっても柔らか過ぎることはなく )、打球をホールド
し過ぎることなく、弾き過ぎることもない、「 実に丁度良い 」 という表現が浮かぶ球離れ感。
その意味で、これまで、ストリングに、しっかりとボールをつかむようなホールド感を求めて
きた方や、当たった瞬間にパンッと弾いてしまうような瞬発的な打感を求めてきた方が、
ここらで一度ニュートラルに近づけたいと思った時に、極端な違和感を感じることなく移行
できるストリングではないかとも思います。
しっかり振れば、フラット系の厚い当たりでもエンドライン際でストンと落ちる球を繰り出す
ことが可能。
私の打球が、よく見送られて 「 アウトの弾道だったのに急に落ちて入ったよ 」 と言われる
のは、このストリングのお陰によるところも少なくないかもしれません。
トップで引っ掛けて振り上げるスピンももちろん可能ですが、厚めの当たりで剛球的スピ
ンを放つのに、より適しているように思います。
それでもスピンの判定を★5つにしなかったのは、なんでもかんでも勝手に引っ掛るという
種類のものではないからです。
しっかりした振りがあってこそ、強烈なスピンが掛かる、使い手の技術でスピンのパワーが
増幅する、という、勝手にスピンが先行してしまわない、これまた 「 実に丁度良い 」 スピン
性能から、★4つにとどめました。
カラーは、ホワイト のほかに 赤 があります。赤といっても真っ赤ではなく、張り上がりは、
ややピンクに近いレッドに見えます。
価格は、2100円程度と、最後まで 「 実に丁度良い 」 価格帯ではないかと思います。
● TOALSON ライブワイヤー 130 の感想・評価は、こちら。
● GOSEN ミクロスーパー 16 L の感想・評価は、こちら。
● GOSEN パワーマスターⅠ の感想・評価は、こちら。
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2008年10月28日
ストリング 感想 ② GOSEN ミクロスーパー16L の評価
ストリング 感想 ②
第 2 回目のストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション は、こちらの
ストリングです。
ゴーセン ミクロスーパー16L
【商品表記】
極細ゲージから生まれた高反発ガット。「オージー・シープ ミクロスーパー16」を
1.25mmまで極細化。これまでになかった高い反発力を持つ、トーナメントに勝つ
ためのガット。
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 16×20。テンション 55
飛距離・・・・・・・・・★★★★★
打球スピード・・・・★★★★★
スピン性・・・・・・・・★★★
コントロール性・・・★★
ソフト感・・・・・・・・・★★
ホールド感・・・・・・★
打球のスピードと、反発力が際立つストリング。ボールが当たった瞬間にパンッと
弾け飛ぶ感覚。
相手の時間を奪うスピーディーな展開をめざして打球の速さを求めるのであれば、
うってつけかもしれません。
ただし、アバウトでなく、精密なコントロールをあわせて求めるのならば、かなりの
技術レベルも必要と思われます。
ストリング上でとらえている時間が極めて短いため、インパクトの瞬間に、正確な面が
できていることは絶対条件。同時に、面がふらつかない安定性とラケットワークも条件
になるでしょう。
初めてこのストリングで打った時には、ビンと張った細い針金の様な感覚を受けます。
ソフト感はありません。
また、ゲージ 1.25 の細さをヒシヒシと感じるストリングで、オフショットすると切れて
しまいそうな怖さも感じます。尖った打球感が余計にそう思わせるのかもしれません。
カラーは、ホワイト 1色です。張り上がりは、カルピスソーダの様なクリスタルホワイト
に見えます。
● TOALSON ライブワイヤー 130 の感想・評価は、こちら。
● Wilson スタミナスピン の感想・評価は、こちら。
●GOSEN パワーマスターⅠ の感想・評価は、こちら。
●Babolat プロハリケーンツアー の感想・評価は、こちら。
ストリング ガット 評価 感想 使用感 インプレ 性能 スピン スピード
第 2 回目のストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション は、こちらの
ストリングです。
ゴーセン ミクロスーパー16L
【商品表記】
極細ゲージから生まれた高反発ガット。「オージー・シープ ミクロスーパー16」を
1.25mmまで極細化。これまでになかった高い反発力を持つ、トーナメントに勝つ
ためのガット。
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 16×20。テンション 55
飛距離・・・・・・・・・★★★★★
打球スピード・・・・★★★★★
スピン性・・・・・・・・★★★
コントロール性・・・★★
ソフト感・・・・・・・・・★★
ホールド感・・・・・・★
打球のスピードと、反発力が際立つストリング。ボールが当たった瞬間にパンッと
弾け飛ぶ感覚。
相手の時間を奪うスピーディーな展開をめざして打球の速さを求めるのであれば、
うってつけかもしれません。
ただし、アバウトでなく、精密なコントロールをあわせて求めるのならば、かなりの
技術レベルも必要と思われます。
ストリング上でとらえている時間が極めて短いため、インパクトの瞬間に、正確な面が
できていることは絶対条件。同時に、面がふらつかない安定性とラケットワークも条件
になるでしょう。
初めてこのストリングで打った時には、ビンと張った細い針金の様な感覚を受けます。
ソフト感はありません。
また、ゲージ 1.25 の細さをヒシヒシと感じるストリングで、オフショットすると切れて
しまいそうな怖さも感じます。尖った打球感が余計にそう思わせるのかもしれません。
カラーは、ホワイト 1色です。張り上がりは、カルピスソーダの様なクリスタルホワイト
に見えます。
● TOALSON ライブワイヤー 130 の感想・評価は、こちら。
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ストリング ガット 評価 感想 使用感 インプレ 性能 スピン スピード
2008年10月27日
ストリング 感想 ① TOALSON ライブワイヤー130 の評価
ストリング 感想 ①
ストリングは星の数ほど。
まして、メーカーによって特性の表記方法はまちまち。統一性が全く見られません。
このあとで記載する 「 オリジナル判定 」 で取り上げた項目のような表記をめざし、
この辺りで一度、業界全体で統一表記の方向へ舵をとってもらいたいものですが・・・。
英表記そのまま、なんてのも売り手として不親切すぎると思うんですよね。
さて、そんな思いも底辺にありながら、今回から、ストリングの打感というものを自分の
感じたなりに素直に書きとめていこうと思いました。
技術的に差はあれど、また好き嫌いの個人差はあれど、わずかながらも参考になれば、
嬉しいです。
というわけで、第 1 回目のストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション は、こちらの
ストリングです。
トアルソン
バイオロジック ライブワイヤー 130
【商品表記】
ログファイバー構造に最新技術の熱放射線処理を行い、ナチュラルストリングを超える
シャープな反発力とコントロール性を体感できる未来型トーナメントストリングです。
※このストリングは日本で製造され、米国においてTNT加工を施したものです。
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 16×19。テンション 55
飛距離・・・・・・・・・★★★★
打球スピード・・・・★★
スピン性・・・・・・・・★★★
コントロール性・・・★★★
ソフト感・・・・・・・・・★★★★
ホールド感・・・・・・★★★★
打感の柔らかさと、飛びの良さが際立つストリング。この飛びは、ボールが当たった瞬間に
パンッと弾き飛ばしてしまう飛びではなく、いったん掴んでから放つ飛び。
飛距離が伸びていくので、打つ時にしっかりヒジをたたむか、スピンを意識して振って
いかないと、当てるだけのスイングではオーバーしてしまいます。
しかし、打球スピードはストリング任せでは、あまり出ません。自分の力がそのまま反映
されるといえそうです。
ソフト感があり、ストリングが振動を吸収しているような感覚さえ受けるので、通常のテン
ションより3ポイント程度上げても違和感はないかもしれません。
表面がツルツル加工されているようで、打ったあとのストリングの乱れは起き易いかもしれ
ません。ただ、その加工のため、嫌な引っかかりがなく、指ですぐ戻し易いということも
いえます。
また、ホールド感が高いので、使い慣れるほどにコントロール性能とスピン性能の★は
各1つ程度、アップさせることができそうです。実際、粘りつくような特性を活かすと、
かなり厳しいアングルへ引っ張ってポイントすることができました。
ボールをラケットにとらえてから持っていく(コントロールする)ことができるタイプの
ストリングです。
色は、ナチュラルとブルースパイラルがあり、人と違うものが好みの自分はブルーを選択。
ブルーといっても全体がブルーなのではなく、透明なボディにブルーの細いラインがスパ
イラル状に入っています。
ですので、仕上がりは、ブルーのチェック柄のシャツのような雰囲気?
なんか戦うラケットというより、レジャー用に見えるかも・・・。
● GOSEN ミクロスーパー 16 L の感想・評価は、こちら。
● Wilson スタミナスピン の感想・評価は、こちら。
●GOSEN パワーマスターⅠ の感想・評価は、こちら。
●Babolat プロハリケーンツアー の感想・評価は、こちら。
ストリング ガット 評価 感想 使用感 インプレ 性能 ソフト ホールド
ストリングは星の数ほど。
まして、メーカーによって特性の表記方法はまちまち。統一性が全く見られません。
このあとで記載する 「 オリジナル判定 」 で取り上げた項目のような表記をめざし、
この辺りで一度、業界全体で統一表記の方向へ舵をとってもらいたいものですが・・・。
英表記そのまま、なんてのも売り手として不親切すぎると思うんですよね。
さて、そんな思いも底辺にありながら、今回から、ストリングの打感というものを自分の
感じたなりに素直に書きとめていこうと思いました。
技術的に差はあれど、また好き嫌いの個人差はあれど、わずかながらも参考になれば、
嬉しいです。
というわけで、第 1 回目のストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション は、こちらの
ストリングです。
トアルソン
バイオロジック ライブワイヤー 130
【商品表記】
ログファイバー構造に最新技術の熱放射線処理を行い、ナチュラルストリングを超える
シャープな反発力とコントロール性を体感できる未来型トーナメントストリングです。
※このストリングは日本で製造され、米国においてTNT加工を施したものです。
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 16×19。テンション 55
飛距離・・・・・・・・・★★★★
打球スピード・・・・★★
スピン性・・・・・・・・★★★
コントロール性・・・★★★
ソフト感・・・・・・・・・★★★★
ホールド感・・・・・・★★★★
打感の柔らかさと、飛びの良さが際立つストリング。この飛びは、ボールが当たった瞬間に
パンッと弾き飛ばしてしまう飛びではなく、いったん掴んでから放つ飛び。
飛距離が伸びていくので、打つ時にしっかりヒジをたたむか、スピンを意識して振って
いかないと、当てるだけのスイングではオーバーしてしまいます。
しかし、打球スピードはストリング任せでは、あまり出ません。自分の力がそのまま反映
されるといえそうです。
ソフト感があり、ストリングが振動を吸収しているような感覚さえ受けるので、通常のテン
ションより3ポイント程度上げても違和感はないかもしれません。
表面がツルツル加工されているようで、打ったあとのストリングの乱れは起き易いかもしれ
ません。ただ、その加工のため、嫌な引っかかりがなく、指ですぐ戻し易いということも
いえます。
また、ホールド感が高いので、使い慣れるほどにコントロール性能とスピン性能の★は
各1つ程度、アップさせることができそうです。実際、粘りつくような特性を活かすと、
かなり厳しいアングルへ引っ張ってポイントすることができました。
ボールをラケットにとらえてから持っていく(コントロールする)ことができるタイプの
ストリングです。
色は、ナチュラルとブルースパイラルがあり、人と違うものが好みの自分はブルーを選択。
ブルーといっても全体がブルーなのではなく、透明なボディにブルーの細いラインがスパ
イラル状に入っています。
ですので、仕上がりは、ブルーのチェック柄のシャツのような雰囲気?
なんか戦うラケットというより、レジャー用に見えるかも・・・。
● GOSEN ミクロスーパー 16 L の感想・評価は、こちら。
● Wilson スタミナスピン の感想・評価は、こちら。
●GOSEN パワーマスターⅠ の感想・評価は、こちら。
●Babolat プロハリケーンツアー の感想・評価は、こちら。
ストリング ガット 評価 感想 使用感 インプレ 性能 ソフト ホールド
2008年04月01日
馬7、騎手3。ラケットは…
俗に競馬は、馬7、騎手3などといいますが、テニスにおけるラケットとストリングの対比といったら、どんな感じになるのでしょう?
ラケットにもよるかもしれませんが、ラケット6、ストリング4といっても、もしかしたら言い過ぎではないかもしれません。
それくらい、フィーリングが変わる場合もあります。
これまで試したストリングは、
バボラ「エクセルプレミアム130」、「ファイバープレミアム」、「プロハリケーンツアー」
プリンス「トップスピンプラス16」
そして、このところは、ずっとウィルソンの「スタミナスピン」で定着していました。
打感が硬過ぎず、弾性もありますが、飛び過ぎないところが気に入っての選択です。もちろん、スピンもよくかかります。
しかし先日、張替えで出掛けたショップで、「期間限定!お試し価格」という札がつけられ、少しだけ割引になっていたゴーセン「AKプロ16」が目にとまりました。
最近は、自分のプレーの仕方も少しずつ変わりつつあり、強烈スピナー的なプレーから、コントロールやスピードに更なる重きを置き始めていたこともあって、悩んだ末に張ってもらうことにしました。
すると、これがなかなかに良い感触。
打感がソフトで、ボールをほんの一瞬掴んだ感覚のあと、はね返して行くのが感じられ、これが長過ぎず(掴み過ぎず)のところも、今の自分のテニスには丁度良く感じられました。
スタミナスピンと比べて反発力があるのか、打球のスピードもアップした感じがあります。その反面、ラケットワークが伴わないと、オーバーにもなり易いと感じます。
いずれにしても、それぞれのストリングに特性があり、張り替えることで、別のラケットのような感覚を持つことができました。(もしかして、ラケット5、ストリング5?)
これは面白い!と思います。ラケットとストリングの組み合わせによって、こうも変わるものか、と。この線でテニス知識を増やすのも面白いことかも。もちろん、テンションによっても変化が感じられるでしょう。
練習や経験によって、人それぞれスゥィングやプレースタイルは変わるものだと思います。それに合わせて、ラケットとストリングのチューニングを行うことで、今の自分に最適な1本にしていきたいと思います。
ラケットにもよるかもしれませんが、ラケット6、ストリング4といっても、もしかしたら言い過ぎではないかもしれません。
それくらい、フィーリングが変わる場合もあります。
これまで試したストリングは、
バボラ「エクセルプレミアム130」、「ファイバープレミアム」、「プロハリケーンツアー」
プリンス「トップスピンプラス16」
そして、このところは、ずっとウィルソンの「スタミナスピン」で定着していました。
打感が硬過ぎず、弾性もありますが、飛び過ぎないところが気に入っての選択です。もちろん、スピンもよくかかります。
しかし先日、張替えで出掛けたショップで、「期間限定!お試し価格」という札がつけられ、少しだけ割引になっていたゴーセン「AKプロ16」が目にとまりました。
最近は、自分のプレーの仕方も少しずつ変わりつつあり、強烈スピナー的なプレーから、コントロールやスピードに更なる重きを置き始めていたこともあって、悩んだ末に張ってもらうことにしました。
すると、これがなかなかに良い感触。
打感がソフトで、ボールをほんの一瞬掴んだ感覚のあと、はね返して行くのが感じられ、これが長過ぎず(掴み過ぎず)のところも、今の自分のテニスには丁度良く感じられました。
スタミナスピンと比べて反発力があるのか、打球のスピードもアップした感じがあります。その反面、ラケットワークが伴わないと、オーバーにもなり易いと感じます。
いずれにしても、それぞれのストリングに特性があり、張り替えることで、別のラケットのような感覚を持つことができました。(もしかして、ラケット5、ストリング5?)
これは面白い!と思います。ラケットとストリングの組み合わせによって、こうも変わるものか、と。この線でテニス知識を増やすのも面白いことかも。もちろん、テンションによっても変化が感じられるでしょう。
練習や経験によって、人それぞれスゥィングやプレースタイルは変わるものだと思います。それに合わせて、ラケットとストリングのチューニングを行うことで、今の自分に最適な1本にしていきたいと思います。