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楽・粋・癒 テニスウェア、アンダーウェア、ラケット試打、ストリング(ガット)のインプレ、感想など、ご参考になれば嬉しいです。そして、デビューアルバムを聴いて以来の元気と癒しの源、少女時代の魅力や情報もお届けします。

楽・粋・癒

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ストリング感想 ⑤ バボラ プロハリケーンツアー の評価

ストリング 感想 ⑤

ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の5回目です。

          バボラ プロハリケーンツアー


              バボラ プロハリケーンツアー

              
【 商品表記 】
 耐久性をアップし、柔らかな打球感をさらに洗練。オクタゴナル形状 ( 8角形 ) の
 採用で、スピンの効きを強化した R.ナダル 使用ストリング。

【 素 材 】 高性能ポリエステル(モノ)、
【 形 状 】 オクタゴナル
【 ゲージ 】 1.20 、1.25 、 1.30 、 1.35 

【オリジナル判定 最高は★5つ】 
 試行条件 : ストリングパターン 16×19。テンション 58
   飛距離・・・・・・・・・★★☆ ( 2.5 )
   打球スピード・・・・★★★
   スピン性・・・・・・・・★★★★
   コントロール性・・・★★★★
   ソフト感・・・・・・・・・★★☆ ( 2.5 )
   ホールド感・・・・・・★★☆ ( 2.5 )


気付けば、プロハリケーンツアーから離れて2年がたっていました。
離れたのは、このストリングに見切りをつけたからではありません。
当時、練習量に対してケアのバランスが不足してたために、ヒジに疲労が蓄積して
痛みが出たんです。
それで、出来るだけ負担をかけないようにと、念のため、いったん柔らかめの
ストリングを選び、テンションもそれまでより落として、ケアも行いながら
ヒジ周りのトレーニングも行っていたのです。

ヒジの不安が解消できたので、1ヶ月ほど前から再び使用しています。
以前は、ゲージ 1.30を使用していましたが、今回は 1.25です。

◆かけたい時にかかる!スピン性能

プロハリケーンツアーの魅力はいくつかあるのですが、その最たるものは、スピン性能。
見た目は、何の変哲もないポリストリング。
オクタゴナル ( 八角形 ) 形状には見えません。
色は、ご存知の通り、ド派手な黄色ですね。
ただこの黄色、特に、ナダルが2005年と2006年の全仏で使用していた当時の
「 アエロ プロ ドライブ 」 や、黒ベースにクッキリとした黄色が配色された、
フィッシャー の 「 プロツアー エクストリーム FT 」 などには、非常に良く似合います。
ラケットがストリングを、ストリングがラケットをお互いに引き立たせている感じがします。

打感は、ポリストリングの中では柔らかめの打感が得られますが、
ポリとは思えない! という事はけしてありませんので、ご注意ください。
また、テンションによって、打感と特性の違いが、より激しく出るストリングだと思います。

次に上げる数字は、一つの目安ととらえて下さい。

テンション 58以上
マルチフィラメントを 61以上で張った時の様な硬さを感じます。
スウィートスポットが狭くなり、芯でとらえれば威力のある球が飛び出しますが、
狭い分、オフショットに近い感覚の打感も増えがちになります。
ボールを掴む感覚はほとんどなく、弾く感じが強くなります。
スピンは、あまりかかっている手応えは得られないものの、他のストリングよりも
5~10%増すものと思われます。

テンション 53~56
扱いやすく、しかもこのストリングの性能を発揮し易いのは、
この辺りのテンションではないかと感じています。
まずは、スライスサーブの曲がり度合いに、明らかな差が感じられるのでは
ないでしょうか。
そして、ショートアングルへのショットや、深くベースライン際に打ち込んで
跳ね上がらせるスピンストロークを狙った時にも、球をとらえて、自分でスピンを
生産していることを手応えとともに、見た目でも確信できるのではないでしょうか。

メーカーが謳う 「 柔らかな打球感 」 とは、ああ、こういうことかと感じられる
のも、この辺りのテンションではないかと思います。
この範囲のテンションならば、スウィートスポットの範囲が狭く感じてしまうことも
ないかと思います。

◆期待を大きく上回るコントロール性能

コントロール性能は、特に謳っていない割に高く、深さ ・ コース ともに乱れが少なく、
意図した所へ打っていけます。
個人的には、かなり精度が高いと感じていて、スピン性能に並ぶ魅力の一つです。

ボレーヤーへのパッシングや、ネット際にストンと落とすドロップショットなどの
場面でも、こちらの狙いにとても従順。
自己主張が強いカラーとは異なり、至って素直、プレーヤーの打ったままのボールを
送り出すストリングだと思います。

ちょっとマンガチックなたとえになりますが、
ボールが接触した時に、ストリングが全く慌てていない、ザワつかない、
そんな風に感じるんです。
つまり、ストリングが
「 ボールをつかまなきゃ 」 とか
「 まっすぐに送り出さなきゃ 」 とか
「 スピンがかかるようにしなきゃ 」 とか、
慌てていない。
他のストリングの多くが、ボールをとらえるたびに、ボールをとらえる必要以上の広い
範囲でザワザワと騒いだり慌てたりしてしまう。
結果、かえってブレが生じてしまう。
ハリケーンツアーではそれがない。必要最小限のストリングだけが、キュッと瞬時に
対応してパッと処理する。
そこには、ザワつきも慌てている様子もない。
精密な機械の様な処理を瞬間でやってのける、そんな感触を得るんです。
そしてそれが、わずかながらもラケットの面安定性にも貢献しているのではないのかな?
とさえ、感じるのです。

◆使用者の鍛錬も欠かせないストリング

ただし、しっかりと振り切れない場合は、飛ばないのも特長で、
フルに振り切っていけるスタミナ、スイングスピード、スイングパワー、スウィートスポットで
とらえる技術が求められます。
それがない場合は、このストリングの長所は現れてくれません。

また、ヒジなどへの負担は、マルチフィラメントのストリングなどと比べれば大きいと思わ
れます。
ケアや日頃の鍛錬も、より不可欠であることを付け加えておきたいと思います。



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ストリング | 投稿者 そうだ全仏行こう 17:46 | コメント(0)| トラックバック(0)
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