2010年05月07日
ストリング感想 ⑥ バボラ エクセルパワー の評価
ストリング 感想 ⑥
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の6回目です。
バボラ エクセルパワー
【 商品表記 】
優れた反発性能と耐久性を実現。パワーと快適性を同時に体感できる
ハイパフォーマンス・ストリング。
【 素 材 】 ポリアミド・ポリウレタン
【 構 造 】 マルチフィラメント
【 ゲージ 】 1.25 、 1.30
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 18×20。テンション 58。面サイズ 95。 ゲージは 2種とも。
飛距離・・・・・・・・・★★★
打球スピード・・・・★★★★★
スピン性・・・・・・・・★★★
コントロール性・・・★★★☆ ( 3.5 )
ソフト感・・・・・・・・・★★★★
ホールド感・・・・・・★★★
●速い! 柔らかい! コントロールもOK!
このストリングの魅力は、大きく 2つあります。
一つは、打球スピードを上げられること。
もう一つは、ソフトなフィーリングが得られること。
このストリングを初めて使った時に、ちょっとした驚きがありました。
芯でとらえて、地面とほぼ平行に振り出したラケットから飛び出した球を見た時です。
「 うわっ、速い! 」 と。
自分で打った球というのは、そこそこ速くても、自分の角度から見た場合には、
案外速く感じないものです。
それが、このストリングでは感じられます。
しかも、たまたまでなく、スウィートスポットでタイミング良く捉える限り、
コンスタントに飛び出します。
他のストリングで、そうそうこんなスピード感は得られないだろうということで、
★は 5つ、思い切って付けました。
そして、打感が シュポッ という感じで柔らかい。
テンション 58 以上でも、イヤな硬さが打感に出ません。
ストリングが、ボールを一旦吸収してから放つのが感じられます。
吸収している時間が、やや長めに感じられる気もしますが、たぶんそれは、
指に、腕に感触がよく伝わってくることや、ソフトな感触による錯覚ではないかと
考えられます。
事実、球持ちが長過ぎてコントロールが狂う様なことはありません。
コントロールに関しては、むしろ、いたずらにホールド性能を強くして
「 高いコントロール性能 」 を謳うストリングより、よほど高いと感じます。
●ハードヒッターやオールラウンダーに!
なお、「 エクセル パワー 」 という名称ではありますが、使用者のパワー不足を
補う類の、“ 楽に飛んでくれる ” ストリングというのとは違うと思いますので、
その点はご注意を。
もちろん、飛びはけして悪くないのですが、軽く当てても、スローなスイングでも、
パワー不足でもグングン飛距離が出るわけではありません。
逆に、スイングスピードが速くても、パワーがあってもボールを吹っ飛ばさない
ストリング。
柔らかいのに飛び過ぎない。そして、ちゃんと収まる。
名称の 「 パワー 」 は、「 スピード 」 に置き換えると、名称と使用感が
ぴったりきます。
コントロールができないくらい、ボールをつかむ間もなく弾いてスピードを高める
ストリングも存在するわけですが、それとは対照的な位置に置くことができます。
ボールを一旦吸収して、たわんだ分を戻す反動が加わって驚異的なスピードを
生み出すストリング。
「 スピード 」 と 「 コントロール 」 と 「 柔らかな打感 」 を高い次元で実現している
ストリングだと思います。
このストリングに最も合うプレーヤーは、ヘビースピナーよりも、
断然、ハードヒッターではないかと。
打球スピードで相手の時間を奪うプレーをめざしている方、
フラットドライブの打ち方を心得ている方、
フラット中心の攻撃系ベルダスコタイプの方、ご用達です、きっと。
また、ボレーでもいい味を出してくれますので、フェデラーの様なオールラウンドプレーに
憧れている方にも、味方になってくれるのではないでしょうか。
●エクセルとエクセルパワーの違い
最後に 「 エクセル 」 との比較ですが、打感自体が少し違います。
「 エクセルパワー 」 の方が、よりストリングの一本一本を感じられる打感。
「 エクセル 」 は、それよりやや大雑把というと言葉は悪いですが、
格子状に組まれたストリングひとまとまりの打感。
別の言い方をすると、仮に同じ 1.25mm のゲージで張った場合、
「 エクセルパワー 」 は、1.25mm そのままに。「 エクセル 」 は、
1.30mm に感じられる様な打感。
あ、これは、2つを比較した場合の話です。「 エクセ ル 」 と何か別のストリングを
比較した場合には、全くあてはまらない感覚ですので誤解のないようにお願いします。
話を戻して、2つの打感の違いは、層の材質の違いにあるようです。
どちらも一番外側は、COポリアミドでコーティングされていますが、その下の層が、
「 エクセル 」・・・ポリウレタン樹脂
「 エクセルパワー 」・・・NEW ポリアミド
その下の層が、
「 エクセル 」・・・熱可塑性ポリウレタン樹脂
「 エクセルパワー 」・・・NEW ホットメルト ポリアミド
そして、マルチフィラメント構造になっている芯の部分は、
「 エクセル 」・・・NEW ポリアミドファイバー
「 エクセルパワー 」・・・ポリアミドファイバー
という違いが影響しているものと思われます。
どちらも打感は柔らかめですが、「 エクセルパワー 」のほうが、より一本一本の柔らかさが
感じられ、絶妙なホールド感が得られ、それにより打ち放つ反発力も高いという、
一つのストリングとしての個性がより強く出ていると思います。
ただ、メーカー希望小売価格が、¥3,570( 税込 ) と、ちょっと高めなところが惜しいですね。
ちなみに、「 エクセル 」 は、¥3,150( 税込 ) となっています。
● TOALSON ライブワイヤー 130 の感想・評価は、こちら。
● GOSEN ミクロスーパー 16 L の感想・評価は、こちら。
● Wilson スタミナスピン の感想・評価は、こちら。
● GOSEN パワーマスターⅠ の感想・評価は、こちら。
● BABOLAT プロハリケーンツアー の感想・評価は、こちら。
● TOALSON レンコン デビルスピン の感想・評価は、こちら。
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の6回目です。
バボラ エクセルパワー
【 商品表記 】
優れた反発性能と耐久性を実現。パワーと快適性を同時に体感できる
ハイパフォーマンス・ストリング。
【 素 材 】 ポリアミド・ポリウレタン
【 構 造 】 マルチフィラメント
【 ゲージ 】 1.25 、 1.30
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 18×20。テンション 58。面サイズ 95。 ゲージは 2種とも。
飛距離・・・・・・・・・★★★
打球スピード・・・・★★★★★
スピン性・・・・・・・・★★★
コントロール性・・・★★★☆ ( 3.5 )
ソフト感・・・・・・・・・★★★★
ホールド感・・・・・・★★★
●速い! 柔らかい! コントロールもOK!
このストリングの魅力は、大きく 2つあります。
一つは、打球スピードを上げられること。
もう一つは、ソフトなフィーリングが得られること。
このストリングを初めて使った時に、ちょっとした驚きがありました。
芯でとらえて、地面とほぼ平行に振り出したラケットから飛び出した球を見た時です。
「 うわっ、速い! 」 と。
自分で打った球というのは、そこそこ速くても、自分の角度から見た場合には、
案外速く感じないものです。
それが、このストリングでは感じられます。
しかも、たまたまでなく、スウィートスポットでタイミング良く捉える限り、
コンスタントに飛び出します。
他のストリングで、そうそうこんなスピード感は得られないだろうということで、
★は 5つ、思い切って付けました。
そして、打感が シュポッ という感じで柔らかい。
テンション 58 以上でも、イヤな硬さが打感に出ません。
ストリングが、ボールを一旦吸収してから放つのが感じられます。
吸収している時間が、やや長めに感じられる気もしますが、たぶんそれは、
指に、腕に感触がよく伝わってくることや、ソフトな感触による錯覚ではないかと
考えられます。
事実、球持ちが長過ぎてコントロールが狂う様なことはありません。
コントロールに関しては、むしろ、いたずらにホールド性能を強くして
「 高いコントロール性能 」 を謳うストリングより、よほど高いと感じます。
●ハードヒッターやオールラウンダーに!
なお、「 エクセル パワー 」 という名称ではありますが、使用者のパワー不足を
補う類の、“ 楽に飛んでくれる ” ストリングというのとは違うと思いますので、
その点はご注意を。
もちろん、飛びはけして悪くないのですが、軽く当てても、スローなスイングでも、
パワー不足でもグングン飛距離が出るわけではありません。
逆に、スイングスピードが速くても、パワーがあってもボールを吹っ飛ばさない
ストリング。
柔らかいのに飛び過ぎない。そして、ちゃんと収まる。
名称の 「 パワー 」 は、「 スピード 」 に置き換えると、名称と使用感が
ぴったりきます。
コントロールができないくらい、ボールをつかむ間もなく弾いてスピードを高める
ストリングも存在するわけですが、それとは対照的な位置に置くことができます。
ボールを一旦吸収して、たわんだ分を戻す反動が加わって驚異的なスピードを
生み出すストリング。
「 スピード 」 と 「 コントロール 」 と 「 柔らかな打感 」 を高い次元で実現している
ストリングだと思います。
このストリングに最も合うプレーヤーは、ヘビースピナーよりも、
断然、ハードヒッターではないかと。
打球スピードで相手の時間を奪うプレーをめざしている方、
フラットドライブの打ち方を心得ている方、
フラット中心の攻撃系ベルダスコタイプの方、ご用達です、きっと。
また、ボレーでもいい味を出してくれますので、フェデラーの様なオールラウンドプレーに
憧れている方にも、味方になってくれるのではないでしょうか。
●エクセルとエクセルパワーの違い
最後に 「 エクセル 」 との比較ですが、打感自体が少し違います。
「 エクセルパワー 」 の方が、よりストリングの一本一本を感じられる打感。
「 エクセル 」 は、それよりやや大雑把というと言葉は悪いですが、
格子状に組まれたストリングひとまとまりの打感。
別の言い方をすると、仮に同じ 1.25mm のゲージで張った場合、
「 エクセルパワー 」 は、1.25mm そのままに。「 エクセル 」 は、
1.30mm に感じられる様な打感。
あ、これは、2つを比較した場合の話です。「 エクセ ル 」 と何か別のストリングを
比較した場合には、全くあてはまらない感覚ですので誤解のないようにお願いします。
話を戻して、2つの打感の違いは、層の材質の違いにあるようです。
どちらも一番外側は、COポリアミドでコーティングされていますが、その下の層が、
「 エクセル 」・・・ポリウレタン樹脂
「 エクセルパワー 」・・・NEW ポリアミド
その下の層が、
「 エクセル 」・・・熱可塑性ポリウレタン樹脂
「 エクセルパワー 」・・・NEW ホットメルト ポリアミド
そして、マルチフィラメント構造になっている芯の部分は、
「 エクセル 」・・・NEW ポリアミドファイバー
「 エクセルパワー 」・・・ポリアミドファイバー
という違いが影響しているものと思われます。
どちらも打感は柔らかめですが、「 エクセルパワー 」のほうが、より一本一本の柔らかさが
感じられ、絶妙なホールド感が得られ、それにより打ち放つ反発力も高いという、
一つのストリングとしての個性がより強く出ていると思います。
ただ、メーカー希望小売価格が、¥3,570( 税込 ) と、ちょっと高めなところが惜しいですね。
ちなみに、「 エクセル 」 は、¥3,150( 税込 ) となっています。
● TOALSON ライブワイヤー 130 の感想・評価は、こちら。
● GOSEN ミクロスーパー 16 L の感想・評価は、こちら。
● Wilson スタミナスピン の感想・評価は、こちら。
● GOSEN パワーマスターⅠ の感想・評価は、こちら。
● BABOLAT プロハリケーンツアー の感想・評価は、こちら。
● TOALSON レンコン デビルスピン の感想・評価は、こちら。
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