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楽・粋・癒

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シャラポワ の進化

シャラポワのリターンが、強烈さを増している!

先日行われた 『 東レ・パンパシフィックオープン 』 の決勝 ヤンコビッチ vs
シャラポワ の試合中継を昨日、あらためてじっくりと見ていて思いました。

             シャラポワ 東レ

フォア側でもバック側でも、セカンドサービス時に限らず、ファーストでも、
打てそうな球は全部、強打を狙っていく姿勢がみえます。

実は、『 USオープン 』 で旋風を起こしたウダン戦の時にも、それを感じて
いたのですが、あの時は、劣勢を跳ね返すため、あるいはウダンの勢いを
止めるために、あえて強打を選択しているのだろうと見ていました。

しかし、そうではなく、今後のテニスの武器の一つとして取り組んできている
ものを実践してみせた、ということだったのかもしれません。

ハードヒットはしていますが、ストロークの様に大きく振りかぶってはいなくて、
リターンの鉄則であるコンパクトな構えから打ち抜いているのが分かります。
また、自分の力だけで飛ばしているのではなく、ミートのタイミング、リズムを
上手く合わせることで、相手の球威も生かしてリターンのエネルギーを増幅
させているようです。

強烈なリターンは、相手には脅威になりますし、武器に出来れば勝率UPに
つながることでしょう。
しかし、打つ本人も強い心臓がないと打ち切れないでしょうね。迷いが生じれ
ば、ミスとして現れるでしょうし。

どの選手も皆、それぞれの個性を踏まえた上でプレーを進化させようと切磋
琢磨していると思いますが、シャラポワもまた、恵まれた身体、長いリーチ、
そして強心である事を生かせるものの一つとして 「 リターン 」 の強化を狙い、
さらなる進化を遂げようとしているのではないでしょうか。

私には、シャラポワのテニスは、ストロークを中心とした、とてもベーシックな
テニスに思えます。それを方向転換したり大きく変化させるのではなく、その
ベーシックな幹をより太く強固なものにしていく、そんな方法で彼女は成長を
続けているように感じます。

イバノビッチは不調、サフィーナは乱調で苦しむ中、ウォズニアッキなど成長
著しい選手の台頭が見られ、復帰したクライシュテルスが 『 USオープン 』
に優勝し、 『 全豪オープン 』 からは、エナンが復帰。
そんな混沌とした女子テニス界の中で、むしろこれから主軸となっていくべき
はシャラポワなのではないか、そんな気がしています。


                               画像は「365選手名鑑」より


東レ | 投稿者 そうだ全仏行こう 14:19 | コメント(0)| トラックバック(0)
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