2010年02月25日
アエロストーム 試打 評価 インプレッション
ラケット 試打 感想 評価 インプレッション シリーズ ⑤
バボラ アエロストーム
BABOLAT アエロストーム
スペック
●フェイス:98平方インチ ●重さ:320g(±7g) ●バランス310㎜(±7mm)
●ストリング:16×20本 ●グリップサイズ:2・3・4 ●フレーム厚:20.5 ~ 22.0㎜
※ストリングは、ウィルソン スタミナスピン を 59ポンドで張り上げ。
撮影ラケットは、シンテックグリップ ( ホワイト ) の上に、ワインレッド色の
グリップテープを巻いています。
●アエロストームが、プライスダウン
ピュアドライブ と ピュアストーム が、賛否は別にして、相次いで GT テクノロジー を採用。
そして、どうやらこの アエロストーム も、グラファイト タングステン テクノロジーを採用して
生まれ変わるようなんです。
2月半ばになって、このGT未採用の アエロストーム を 17000 円程度にプライスダウン
するお店が出てきましたので、ニューアエロストーム の入荷が近づいているものと
推測できます。( 現時点では、デザイン・性能など詳細不明です )。
と、いうわけで、旧・・・と言ってしまって良いのか悪いのか?
今回は、ただのアエロストーム の インプレ ですのであしからず。
●トップヘビーでも、トップライトでもない
記憶が正しければ、2007年の夏頃に日本発売されたアエロストーム。
当時は、定番のバボラカラーとは、いっぷう異なるテイストで、ひと目惚れしたものです。
赤ではないんですよね、濃いオレンジにも思える赤。
ショッキングピンク というのがありますが、これは ショッキングオレンジ か、もしくは
ショッキングレッド といったところ。白とのコントラストが際立っています。
この約 1 年後くらいに、全く同じデザインで、重量を 20g 減らして 300g に軽量化した
アエロストーム 300 も発売になっています。
当時、使用していたサフィーナの活躍があって、女性層を取り込む狙いがあったのかも
しれません。
話を 320gの アエロストームに戻して、まずは、感覚的な重さですが、持った瞬間から
320gをそのままを感じます。
普通、ラケットは、スイングすることで感覚的重量が変わるものですが、
このラケットの場合は、そのまま、という感覚。
トップヘビーにも、トップライトにも感じないのは、勿論どこにも謳ってないですが、
ある意味、特長と言ってしまっていいような気が・・・。
トップからグリップエンドまで、縦振りしても横振りしても、全体で320gという感じ。
これ、片手バックハンドには正直、厳しいです。
K-1 の角田信朗さんくらい、筋肉隆々の太い腕があれば問題ないと思いますが。
この 「 どう振っても320g 」 が、ラケットの取り回しを非常に悪くしている、というのが
個人的感想です。
スイングの最初から最後まで、ラケットが手を貸してくれないと言ったらよいでしょうか。
スッ と ヘッド が進んでいってくれることがない、遠心力が効いて クルッ と回ってくれる
ことがない。
体力、筋力に余裕がないと、きつい ラケットだと思います。
スロート部分は、私が好きなアエロ独特の流線型であるアエロモジュラーフレームでは
ありますが、そこからトップにかけては、ボックス形状と言っていいと思います、この形状。
「 空気抵抗が少なく、スピン系ショットのスイング速度を加速する 」 という感覚は、
残念ながら感じられません。
●飛ばないが、慣れれば威力ある球で攻められる
打球については、硬くて重い薄ラケからの乗り換えでない限り、おそらく最初は
「 飛ばない 」 感が強いと思います。
「 何でこんなに飛ばないんだ 」 ってことで、ストリングのテンションを低くする、
すると今度は、ボヨ~ンと、ちょっと老朽化して張りがアンバランスになってしまった
トランポリンの様な打感。もちろん、コントロール性能も落ちます。というか、
飛び自体を制御できません。
通常のテンションで飛ばないというのは、試合などである意味助かりそうな気もしますが、
同時に、生きたボールを打つのも難しいので、球威で相手をやり込むことが困難になります。
しかし、使い慣れてくると、最初ほどの 「 飛ばない 」 感は、なくなってきます。
使い慣れるというのは、重心移動、腰の回転、腕の連動としなやかさをもって、
このラケットに対処できるようになってきた時の話ですが、そうなってくると、
だんだんと勢いのある球を放つことが出来るようになってきます。
球速はそれ程出ませんが、重くて鋭い球が行き、相手は段々苦しくなって、
攻め込んで来れなくなります。
仲間とのラリーでも確認してみてください。自分が身体全体でよく振れている時は、
「 うわ、押されるぅ~ 」 なんて言ってくれると思います。
しかし、320gで、スイングアシストが感じられないラケットであることに変わりは
ありませんから、効率的なスイング、望ましいスイングが出来ていても、
疲労は時間とともに確実に襲ってきます。
それでも戦い続けなければならない状況ならば、あとは気力だけが頼りです ( 笑 )。
コントロール性を追求した競技者用モデルとの記載もありますが、
私の感想としては、コントロール性能は、そう高くありません。
良くて中の中。記載による期待値から厳しく採点すれば中の下。
とにかく、球威もコントロールも助けてくれないラケットだと思います。
98インチでなく、100 か 95 なら、ひょっとするともう少し違った味が出たかもしれない、
などと思うのは私だけでしょうか・・・。
間もなく、GT テクノロジー 採用の アエロストーム が、入荷されることでしょう。
個人的には、このラケットは、GT テクノロジーの採用で、性能的に良い方向に化ける
のではないかと予想しているのですが、果たして ?
もうしばらく、待つことにしましょう。
★ラケット 試打 感想 評価 インプレッション シリーズ ①
バボラ ピュアドライブ・ロディック GT の 試打・インプレッションは こちらをご覧ください 。
★ラケット 試打 感想 評価 インプレッション シリーズ ②
ヨネックス RDiS 100 MP の 試打・インプレッションは こちらをご覧ください 。
★ラケット 試打 感想 評価 インプレッション シリーズ ③
ヘッド ユーテック スピード MP 16×19 の 試打・インプレッションは こちらをご覧ください 。
★ラケット 試打 感想 評価 インプレッション シリーズ ④
バボラ ピュアストーム リミテッド GT の 試打・インプレッションは こちらをご覧ください。
★ラケット 試打 感想 評価 インプレッション シリーズ ⑥
ヨネックス RDIS 200 の 試打・インプレッションは こちらをご覧ください 。
★ラケット 試打 感想 評価 インプレッション シリーズ ⑦
バボラ アエロプロドライブ GT の 試打・インプレッションは こちらをご覧ください。
バボラ アエロストーム
BABOLAT アエロストーム
スペック
●フェイス:98平方インチ ●重さ:320g(±7g) ●バランス310㎜(±7mm)
●ストリング:16×20本 ●グリップサイズ:2・3・4 ●フレーム厚:20.5 ~ 22.0㎜
※ストリングは、ウィルソン スタミナスピン を 59ポンドで張り上げ。
撮影ラケットは、シンテックグリップ ( ホワイト ) の上に、ワインレッド色の
グリップテープを巻いています。
●アエロストームが、プライスダウン
ピュアドライブ と ピュアストーム が、賛否は別にして、相次いで GT テクノロジー を採用。
そして、どうやらこの アエロストーム も、グラファイト タングステン テクノロジーを採用して
生まれ変わるようなんです。
2月半ばになって、このGT未採用の アエロストーム を 17000 円程度にプライスダウン
するお店が出てきましたので、ニューアエロストーム の入荷が近づいているものと
推測できます。( 現時点では、デザイン・性能など詳細不明です )。
と、いうわけで、旧・・・と言ってしまって良いのか悪いのか?
今回は、ただのアエロストーム の インプレ ですのであしからず。
●トップヘビーでも、トップライトでもない
記憶が正しければ、2007年の夏頃に日本発売されたアエロストーム。
当時は、定番のバボラカラーとは、いっぷう異なるテイストで、ひと目惚れしたものです。
赤ではないんですよね、濃いオレンジにも思える赤。
ショッキングピンク というのがありますが、これは ショッキングオレンジ か、もしくは
ショッキングレッド といったところ。白とのコントラストが際立っています。
この約 1 年後くらいに、全く同じデザインで、重量を 20g 減らして 300g に軽量化した
アエロストーム 300 も発売になっています。
当時、使用していたサフィーナの活躍があって、女性層を取り込む狙いがあったのかも
しれません。
話を 320gの アエロストームに戻して、まずは、感覚的な重さですが、持った瞬間から
320gをそのままを感じます。
普通、ラケットは、スイングすることで感覚的重量が変わるものですが、
このラケットの場合は、そのまま、という感覚。
トップヘビーにも、トップライトにも感じないのは、勿論どこにも謳ってないですが、
ある意味、特長と言ってしまっていいような気が・・・。
トップからグリップエンドまで、縦振りしても横振りしても、全体で320gという感じ。
これ、片手バックハンドには正直、厳しいです。
K-1 の角田信朗さんくらい、筋肉隆々の太い腕があれば問題ないと思いますが。
この 「 どう振っても320g 」 が、ラケットの取り回しを非常に悪くしている、というのが
個人的感想です。
スイングの最初から最後まで、ラケットが手を貸してくれないと言ったらよいでしょうか。
スッ と ヘッド が進んでいってくれることがない、遠心力が効いて クルッ と回ってくれる
ことがない。
体力、筋力に余裕がないと、きつい ラケットだと思います。
スロート部分は、私が好きなアエロ独特の流線型であるアエロモジュラーフレームでは
ありますが、そこからトップにかけては、ボックス形状と言っていいと思います、この形状。
「 空気抵抗が少なく、スピン系ショットのスイング速度を加速する 」 という感覚は、
残念ながら感じられません。
●飛ばないが、慣れれば威力ある球で攻められる
打球については、硬くて重い薄ラケからの乗り換えでない限り、おそらく最初は
「 飛ばない 」 感が強いと思います。
「 何でこんなに飛ばないんだ 」 ってことで、ストリングのテンションを低くする、
すると今度は、ボヨ~ンと、ちょっと老朽化して張りがアンバランスになってしまった
トランポリンの様な打感。もちろん、コントロール性能も落ちます。というか、
飛び自体を制御できません。
通常のテンションで飛ばないというのは、試合などである意味助かりそうな気もしますが、
同時に、生きたボールを打つのも難しいので、球威で相手をやり込むことが困難になります。
しかし、使い慣れてくると、最初ほどの 「 飛ばない 」 感は、なくなってきます。
使い慣れるというのは、重心移動、腰の回転、腕の連動としなやかさをもって、
このラケットに対処できるようになってきた時の話ですが、そうなってくると、
だんだんと勢いのある球を放つことが出来るようになってきます。
球速はそれ程出ませんが、重くて鋭い球が行き、相手は段々苦しくなって、
攻め込んで来れなくなります。
仲間とのラリーでも確認してみてください。自分が身体全体でよく振れている時は、
「 うわ、押されるぅ~ 」 なんて言ってくれると思います。
しかし、320gで、スイングアシストが感じられないラケットであることに変わりは
ありませんから、効率的なスイング、望ましいスイングが出来ていても、
疲労は時間とともに確実に襲ってきます。
それでも戦い続けなければならない状況ならば、あとは気力だけが頼りです ( 笑 )。
コントロール性を追求した競技者用モデルとの記載もありますが、
私の感想としては、コントロール性能は、そう高くありません。
良くて中の中。記載による期待値から厳しく採点すれば中の下。
とにかく、球威もコントロールも助けてくれないラケットだと思います。
98インチでなく、100 か 95 なら、ひょっとするともう少し違った味が出たかもしれない、
などと思うのは私だけでしょうか・・・。
間もなく、GT テクノロジー 採用の アエロストーム が、入荷されることでしょう。
個人的には、このラケットは、GT テクノロジーの採用で、性能的に良い方向に化ける
のではないかと予想しているのですが、果たして ?
もうしばらく、待つことにしましょう。
★ラケット 試打 感想 評価 インプレッション シリーズ ①
バボラ ピュアドライブ・ロディック GT の 試打・インプレッションは こちらをご覧ください 。
★ラケット 試打 感想 評価 インプレッション シリーズ ②
ヨネックス RDiS 100 MP の 試打・インプレッションは こちらをご覧ください 。
★ラケット 試打 感想 評価 インプレッション シリーズ ③
ヘッド ユーテック スピード MP 16×19 の 試打・インプレッションは こちらをご覧ください 。
★ラケット 試打 感想 評価 インプレッション シリーズ ④
バボラ ピュアストーム リミテッド GT の 試打・インプレッションは こちらをご覧ください。
★ラケット 試打 感想 評価 インプレッション シリーズ ⑥
ヨネックス RDIS 200 の 試打・インプレッションは こちらをご覧ください 。
★ラケット 試打 感想 評価 インプレッション シリーズ ⑦
バボラ アエロプロドライブ GT の 試打・インプレッションは こちらをご覧ください。