2009年09月28日
試合下手返上の優勝
シングルスの草大会、今年2回目の 「 優勝 」 をすることが出来た!
強豪ひしめく大会というわけではないけれど、
今の自分のレベルにとっては、苦労する出場者が揃っている大会。
コーチには 「 優勝できるはず 」 とか 「 全勝できるはずだ 」 と言われながら、
ここ数回は精彩を欠く内容と結果で、自分の「試合下手さ」に嫌気が・・・。
先が開けないようで気分は沈むし、少数ながら応援に来てくれている仲間にも
申し訳ないやらで、ストレスすら感じる始末 。
もしかして、テニス、やめ時なのかなぁ? なんて事まで考えたりして。
もう1回考えた。
練習試合で勝てるのに、本番でこうも勝てないのはなぜか
いろいろ総合して考えてみると、結局のところ、「 あがってしまっている 」 のだ。
予告もなく、いきなり1000人の聴衆がいるステージにあげられ、
そこでスピーチしろと要求された時の様に 「 あがった 」 状態で
試合に臨んでいるからだ。
平静でいるようで平静でない。プチパニック状態。
地に足がついていない状態でプレーしている。
そんな場合、目の前で起きた事に対処するのが精一杯で、こうすればこうなる、
という予測や戦略を立てられない。
ボールが前に落ちた → 拾いに行った。
左に飛んだ → 取りに行った。
極端に言えば、こんな感じで。
前に落とす可能性があるぞ → 前に出る準備!
左に来る可能性が高い → 右もケアしつつ左重視!
という考えが、「 あがってしまっている 」 と生まれない。
「 冷静な判断 」 と 「 気持ちの余裕 」 と 「 良い意味の緊張感 」、
これがスクラムを組んでいる状態を自分の中に作ることができれば、
自分の持っている100%、あるいはそれ以上の力を発揮できる、と思う。
今回はそこが 鍵 だった。
まず1回戦。
相手が、過去2戦して2敗している相手だったので、
「あらー、いきなりヤな相手だな・・・」と、ヘコミかけたけど、
「今日は勝つ!」と気持ちを切り替えて臨んだ。
先にブレイクするのは、結構、自分のお決まりパターンなんだけど、
そのあとすぐブレイクし返されるのも、これまたお決まりで・・・。
その後、さらに2つブレイクして、こちらはピンチの場面もありながら
何とかサービスゲームを守り、勝利。
2回戦。
相手は、初顔合わせで実力不明だったものの無事勝利。
3回戦。
相手は、過去1回対戦して負けている相手。
「これも試練だね、今日は勝つ!」という気持ちで臨んだ。
ハードヒットしても、しても返って来たけど、それでも打ち続けた。
これが自分のスタイルだし、この相手には、打って勝ちたい、
そんなこだわりがあった。
こだわり過ぎると足元をすくわれるんだけど。
しかし、苦労の末、勝利。
さて、いよいよ最終4回戦。
ここまで3試合の内容は、過去の内容と比べると雲泥の差。
あがらない、キレない、あきらめない、攻め急がない、凡ミスしない、の
“5ないプレー”が出来ている。
いつもなら、ここまでできれば十分、と勝手に合格点を甘くしていた。
次は負けても良いや、なんて。
でも今回は違った。3つ勝って、もしも最後の4つ目を落としたら、夕食がマズイ。
疲れをとる湯船の中でも後悔し、ベッドではきっと眠れないだろう。
「ずぇったいに勝つ!」そういう思いで臨んだ。
多分、顔も怖い顔してたんじゃないかな。
気持ちが強過ぎたか、序盤にリキんで自滅ポイントを何度かやらかしてしまい、
あげなくて良いポイントをあげてしまった。
挙句に、相手の超スーパーなカウンターショットがアングルに
突き刺さったりして肝を冷やした。
しかし、攻めた、攻めた、攻め続けた。
でも、返って来る、来る、来る。
途中でいい加減、息切れした。
で、これは作戦というより、自分がペースダウンしてきたからなんだけど、
滞空時間が長くて深いボールに切り替えた。
そうして息を整えながら、思った。
ちょっとドロップショット使ってみる? やや不本意だけど。
効果抜群。2つ使って2つとも成功。
これで流れがこちらに一気に傾いてくるきっかけとなった。
あとはトン、トン、トンとブレイクを奪い、念願の「優勝」を手にすることが出来た。
しかし、反省点が無かったわけではない。
返球が甘くなって、相手が前に出てボレーで攻め込んで来た時、
コースをよんだまでは良かったが、
パッシングではなく、逃げようとしてのロブをつい打ってしまったのが2回あった。
計算通りの戦術としてのロブは良いが、逃げロブは好きじゃない。
しかもそのロブはアウトした。
そして、苦手なボレーは、3回チャレンジして3回とも失敗した。
うーむ、下手過ぎる・・・。
あとは、ファーストが安定せずに苦しんだ。
しかし、セカンドでこらえきったのは、良かった点?
今回の大会を終えて、これまでと明らかに違っていた点がいくつかある。
それは、こんな事だ。
①1試合1試合、最初から最後まで集中していた。
②体は熱いけど頭は冷静で、試合の状況を把握し、相手のプレーがよく見えていた。
③ただ夢中にプレーしているのではなくて、これが効かないならこれは?
こういうのはどう? と、試合の中で作戦を考えたり、立て直したりすることが初めて出来た。
それによって、もっていかれそうな流れを持っていかれずに済んだ。
④ブレイクされそうなピンチの場面で、グッと集中力を上げて
良いサーブ、良い攻撃で凌ぐことが出来た。
⑤リターン力が以前よりは上がっていて、リターンミスが少なかった。
⑥ミスショットはどうしても出る。しかし、出たあとの修正が早く、
同様のミスを最小限に抑えられた。
どれも、今までにないものだった。
これまでの経験や、コーチに言われた事、歴の長いベテランさんのアドバイスなど、
それぞれが単独でバラバラな状態で自分の中に存在していたものが、
何か一つの体系として良い意味で混ざりながら形になってきている感じがする。
頭の中というか、胸の中というか、ドロリッチのカフェゼリーとミルクが混ざるシーンが
展開されている感じ。(それじゃグチャグチャか)
ともかく、良い傾向かもしれない。
試合巧者レベルが、星★1つから、ようやく ★★くらいに増えたかな ? (星10個が満点)
強豪ひしめく大会というわけではないけれど、
今の自分のレベルにとっては、苦労する出場者が揃っている大会。
コーチには 「 優勝できるはず 」 とか 「 全勝できるはずだ 」 と言われながら、
ここ数回は精彩を欠く内容と結果で、自分の「試合下手さ」に嫌気が・・・。
先が開けないようで気分は沈むし、少数ながら応援に来てくれている仲間にも
申し訳ないやらで、ストレスすら感じる始末 。
もしかして、テニス、やめ時なのかなぁ? なんて事まで考えたりして。
もう1回考えた。
練習試合で勝てるのに、本番でこうも勝てないのはなぜか
いろいろ総合して考えてみると、結局のところ、「 あがってしまっている 」 のだ。
予告もなく、いきなり1000人の聴衆がいるステージにあげられ、
そこでスピーチしろと要求された時の様に 「 あがった 」 状態で
試合に臨んでいるからだ。
平静でいるようで平静でない。プチパニック状態。
地に足がついていない状態でプレーしている。
そんな場合、目の前で起きた事に対処するのが精一杯で、こうすればこうなる、
という予測や戦略を立てられない。
ボールが前に落ちた → 拾いに行った。
左に飛んだ → 取りに行った。
極端に言えば、こんな感じで。
前に落とす可能性があるぞ → 前に出る準備!
左に来る可能性が高い → 右もケアしつつ左重視!
という考えが、「 あがってしまっている 」 と生まれない。
「 冷静な判断 」 と 「 気持ちの余裕 」 と 「 良い意味の緊張感 」、
これがスクラムを組んでいる状態を自分の中に作ることができれば、
自分の持っている100%、あるいはそれ以上の力を発揮できる、と思う。
今回はそこが 鍵 だった。
まず1回戦。
相手が、過去2戦して2敗している相手だったので、
「あらー、いきなりヤな相手だな・・・」と、ヘコミかけたけど、
「今日は勝つ!」と気持ちを切り替えて臨んだ。
先にブレイクするのは、結構、自分のお決まりパターンなんだけど、
そのあとすぐブレイクし返されるのも、これまたお決まりで・・・。
その後、さらに2つブレイクして、こちらはピンチの場面もありながら
何とかサービスゲームを守り、勝利。
2回戦。
相手は、初顔合わせで実力不明だったものの無事勝利。
3回戦。
相手は、過去1回対戦して負けている相手。
「これも試練だね、今日は勝つ!」という気持ちで臨んだ。
ハードヒットしても、しても返って来たけど、それでも打ち続けた。
これが自分のスタイルだし、この相手には、打って勝ちたい、
そんなこだわりがあった。
こだわり過ぎると足元をすくわれるんだけど。
しかし、苦労の末、勝利。
さて、いよいよ最終4回戦。
ここまで3試合の内容は、過去の内容と比べると雲泥の差。
あがらない、キレない、あきらめない、攻め急がない、凡ミスしない、の
“5ないプレー”が出来ている。
いつもなら、ここまでできれば十分、と勝手に合格点を甘くしていた。
次は負けても良いや、なんて。
でも今回は違った。3つ勝って、もしも最後の4つ目を落としたら、夕食がマズイ。
疲れをとる湯船の中でも後悔し、ベッドではきっと眠れないだろう。
「ずぇったいに勝つ!」そういう思いで臨んだ。
多分、顔も怖い顔してたんじゃないかな。
気持ちが強過ぎたか、序盤にリキんで自滅ポイントを何度かやらかしてしまい、
あげなくて良いポイントをあげてしまった。
挙句に、相手の超スーパーなカウンターショットがアングルに
突き刺さったりして肝を冷やした。
しかし、攻めた、攻めた、攻め続けた。
でも、返って来る、来る、来る。
途中でいい加減、息切れした。
で、これは作戦というより、自分がペースダウンしてきたからなんだけど、
滞空時間が長くて深いボールに切り替えた。
そうして息を整えながら、思った。
ちょっとドロップショット使ってみる? やや不本意だけど。
効果抜群。2つ使って2つとも成功。
これで流れがこちらに一気に傾いてくるきっかけとなった。
あとはトン、トン、トンとブレイクを奪い、念願の「優勝」を手にすることが出来た。
しかし、反省点が無かったわけではない。
返球が甘くなって、相手が前に出てボレーで攻め込んで来た時、
コースをよんだまでは良かったが、
パッシングではなく、逃げようとしてのロブをつい打ってしまったのが2回あった。
計算通りの戦術としてのロブは良いが、逃げロブは好きじゃない。
しかもそのロブはアウトした。
そして、苦手なボレーは、3回チャレンジして3回とも失敗した。
うーむ、下手過ぎる・・・。
あとは、ファーストが安定せずに苦しんだ。
しかし、セカンドでこらえきったのは、良かった点?
今回の大会を終えて、これまでと明らかに違っていた点がいくつかある。
それは、こんな事だ。
①1試合1試合、最初から最後まで集中していた。
②体は熱いけど頭は冷静で、試合の状況を把握し、相手のプレーがよく見えていた。
③ただ夢中にプレーしているのではなくて、これが効かないならこれは?
こういうのはどう? と、試合の中で作戦を考えたり、立て直したりすることが初めて出来た。
それによって、もっていかれそうな流れを持っていかれずに済んだ。
④ブレイクされそうなピンチの場面で、グッと集中力を上げて
良いサーブ、良い攻撃で凌ぐことが出来た。
⑤リターン力が以前よりは上がっていて、リターンミスが少なかった。
⑥ミスショットはどうしても出る。しかし、出たあとの修正が早く、
同様のミスを最小限に抑えられた。
どれも、今までにないものだった。
これまでの経験や、コーチに言われた事、歴の長いベテランさんのアドバイスなど、
それぞれが単独でバラバラな状態で自分の中に存在していたものが、
何か一つの体系として良い意味で混ざりながら形になってきている感じがする。
頭の中というか、胸の中というか、ドロリッチのカフェゼリーとミルクが混ざるシーンが
展開されている感じ。(それじゃグチャグチャか)
ともかく、良い傾向かもしれない。
試合巧者レベルが、星★1つから、ようやく ★★くらいに増えたかな ? (星10個が満点)