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楽・粋・癒 テニスウェア、アンダーウェア、ラケット試打、ストリング(ガット)のインプレ、感想など、ご参考になれば嬉しいです。そして、デビューアルバムを聴いて以来の元気と癒しの源、少女時代の魅力や情報もお届けします。

楽・粋・癒

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ヨネックス RDiS 200 試打 評価 インプレッション

ラケット 試打 感想 評価 インプレッション シリーズ ⑥

ヨネックス RDインパクトスピード 200 ( RDiS200 )


YONEX RDインパクトスピード200

      YONEX RDIS200
スペック
●フェイス:98平方インチ  ●重さ:G 平均 300g、HG 平均 320g 
●バランス:G 平均320mm、HG 平均310㎜  ●ストリング: 16×19本 
●グリップサイズ:G 1・2・3、HG 2・3・4  ●フレーム厚:22.0㎜

おっ? ヨネックスから、ちょっと強そうなコスメのラケットが出たじゃない?
ということで、気になっていたラケット。
今回、フルパワーのラリーからゲームまで、打ち込んでみました。

ただ、ネーミングを見てもう、ヨネックスの場合、どのラケットがどの名称だか、
さすがにゴチャゴチャになってきました。
だって、URDT に、RDS に、RQ I S ! それでもって RD I S ?
おまけに、200に、300Mに、1X、1XMP、2T、T I A などなど・・・。もう無理ッス!

分かり易いカタカナ名称での区分けを 是非!

さてさて、本題のインプレです。
ああ、ややこしい話がもう一つありました。
このラケット、同じ外見ながら、スペックが微妙に異なる 「 G 」 と 「 HG 」 がありまして、
今回試打したのは、300g の 「 G 」 のほう。

●ある意味、独特の打感

真っ先に、あれっ?と感じるのは、打感です。
カスッ というか、ガスッ というか・・・、
何というか、フレームの中身に密度の高い材料がギッシリと詰まっていないような
打感なんです。
もちろん、オフショットではなく、芯でとらえての話です。
残念ながら、気分爽快な打感とはいえません。
これは、RD i S200 にのみ搭載されている吸振パウダーを配合した素材
「 ソリッドフィールコア 」 を採用したことによるものかもしれません。
打感が気持ちの良いタイプのストリングを張っても、どこまで補えるかは疑問な感触。

●打っても打っても失速?

つづいて、ストロークの打ち合いで感じたのは、
こちらが打った球が、相手コートのベースライン近くまでいくと、急に失速するということです。
これ、とりあえず “ 勝手にフラットドライブ ” とでも名付けましょうか。
良くいえば、ドロップがかかって落ちる、と言えなくもないのですが、
バウンド後に球が伸びない・・・。
かなり打っていってもコート内に収まるのは、試合などでは、安心材料になり得ますが、
私の様にハードヒットが好きで、球速で相手の時間を奪い、
相手の困る様子を見るのを快感? に思う人はどうでしょう。
堅いテニスはできるけど、そういった意味での快感は得られにくいような気がします。


フラットサーブで攻め込める!

しかし、サーブになると、ちょっと話が違ってきます。
インパクトスピード、ひいては初速にこだわったこの機種の真骨頂は、
フラットサーブでこそ最大の威力を発揮できるのではないかと感じました。

当然のことではあるのですが、
こちらのベースラインから相手コートのベースラインまでと、
こちらのベースラインから相手コートのサービスラインまでの距離は、
サービスラインまでの距離のほうが短いですよね。

ストロークで思い出すと、こちらのベースライン付近から打った球は、
相手コートのサービスラインを超えた先で急激に失速しますが、それまでは速いんです。

つまり、サービスラインまでなら、初速は生きたまま、それでいて、
サーブは縦振りの分、ストロークより早めに“ 勝手にフラットドライブ ”機能が働いて、
サービスライン内に落とし込める! というワケなんです。

「 ストローク同様、サーブも思い切り打っていって大丈夫だ 」 という気持ちの支えは、
「 ちょっとロングになるかもしれないけど、一か八か賭けに出よう 」 という精神状態とは
大きく違うでしょう。
これはプレーヤーを大きく後押ししてくれる材料になるのではないでしょうか。

ぐりぐりスピンやスライス性能は、標準レベルではないかと感じます。
ただ、ヘッドのエクストリームシリーズの様に、いかにもボールを転がしたくなるような
広くて丸い面形状ではなく、縦長の四角い独特の形状ですから、ボールをくわえながら
ラケット全体の操作でボールを送り出していくような感じになるでしょうか。
そういう打ち方にすることによる負担は特にないと思います。

●クラス上位の面安定性

面安定性は、他メーカーのラケットを含めて同クラスでは、上位だと思います。
打感が打感なので、安定性がないような錯覚に陥りやすいのですが、
ブレや弾かれてしまうことを極力抑えるというか、振動や衝撃を極力相殺に
近づけているのを感じます。
これは、ピュアドライブGTのような、打っている感覚がないような感触ではなく、
打っている感覚がしっかりありながら相殺している感じです。


●新しい形のコントロール性能

また、コントロール性能は、最上位グループの一本と言って良いように感じます。
RD i S 200 は、「 粘り 」 や 「 しなり 」 が謳われているラケットでもあり、
粘りつき過ぎ、しなり過ぎが苦手な私は、その点を少し危惧していましたが、
そういう部分での嫌な感触は全くありませんでした。

この辺りが、高弾性カーボン + タフレックス + カップスタック型カーボンナノチューブ と
いった素材や スタビリティ トーションコントロール 設計による効果なのかもしれません。

これまでにあった、感覚的に分かる程、ボールを長い時間食いつかせてコントロール性能を
高める方式とは一線を画すものと感じます。

総合的に考えて、方向性を含めて非常に良いラケットが出てきたのではないかと
感じたりしています。
技術の革新によって、ラケットの性能は上がりましたが、これまではその多くが、
使用者が楽をできる方向で進化を遂げてきたようにも思えます。
楽が出来ると、フォーム ・ 全身の筋肉の使い方 ・ 重心移動などについて、
まぁ60点出来ていれば、なんとかなるかと甘んじてしまう可能性もありますが、
このラケットは、60点では使いこなせません。最低75点以上はないと、そして、
どうすればもっと生きたボールを打てるか? もっとコントロールできるか?
そう考えさせ、身体全体の使い方、必要な筋力、効果的な身体の動きを突き詰めて
いかざるを得ない、あるいはいきたくなるラケットで、またそれにしっかり応えてくれるラケット
ではないかと思います。

試合では、一発に頼るのではなく、意図した球種のボールを意図した場所へしっかりコントロールし、ゲームを意のままに組み立てて戦いたいタイプの方には申し分ないラケットのように思えます。
過度な助けはしてくれません。
しかし、メンタルも含めて自分がしっかりしていれば、しっかり答えを出してくれる、
そんなラケットだと思います。



  ★ラケット 試打 感想 評価 インプレッション シリーズ ①
    バボラ ピュアドライブ・ロディック GT の 試打・インプレッションは こちらをご覧ください

  ★ラケット 試打 感想 評価 インプレッション シリーズ ②
    ヨネックス RDiS 100 MP の 試打・インプレッションは こちらをご覧ください

  ★ラケット 試打 感想 評価 インプレッション シリーズ ③     
    ヘッド ユーテック スピード MP 16×19 の 試打・インプレッションは こちらをご覧ください

  ★ラケット 試打 感想 評価 インプレッション シリーズ ④     
    バボラ ピュアストーム リミテッド GT の 試打・インプレッションは こちらをご覧ください

  ★ラケット 試打 感想 評価 インプレッション シリーズ ⑤     
    バボラ アエロストーム の 試打・インプレッションは こちらをご覧ください

ラケット | 投稿者 そうだ全仏行こう 17:28 | コメント(0)| トラックバック(0)
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