2009年12月18日
新 インナーゲーム 究極の集中力を引き出す手掛かり
テニス に関する 本 の紹介です。 ~ 新 インナーゲーム レビュー ~
冬の屋外テニスで使用するアンダーウェアをインナーウェアという単語で調べていたら、副産物的に見つかった一冊の本があります。
本のタイトルは、『 新 インナーゲーム 』。
W.T.ガルウェイ/著。 後藤新弥/訳・構成。 日刊スポーツ出版社/発行 です。
私は、今回初めてこの本の存在を知ったのですが、実は、1972年に 『 インナーゲーム 』 が
米国で発表され、その後、1976年に日本語版が発刊されているそうです。
今回は、時代の変化に、よりマッチさせた言わばアップデートされた改訂版ということで、「 新 」 が付いて 2000年に発刊されたらしいです。
フェデラーやシャラポワといった名前は出てきませんが、内容に古さは全く感じません。
競争社会やストレス時代など、現代のめまぐるしい環境が踏まえられています。
ちなみに、ビリー・ジーン・キングの名前は出てきます。彼女が著者に何と声を掛けたかは、
ここでは伏せておきますが・・・。
責める自分と責められる自分。2人の存在・・・
さて、私に限らないことかもしれませんが、練習や試合をしている時に、自分で自分を責める事が多々あります。
「ちがう、ちがう、面の向きもインパクトのタイミングも、ちがうじゃないか。 何でそうなるんだ!
足も追いついてないし、軸も出来てない・・・。まったく、何度同じミスを繰り返すんだ! そんなに
出来ないなら、テニスというスポーツに向いてないのかもしれないな。さっさとやめて、別の事に
力を注いだほうが身のためなんじゃないのか?」
けっこう厳しく自分で自分を糾弾します。
考えてみれば、毎レッスン、毎試合、多かれ少なかれ、自分で自分を責める場面があるように思います。
つまり、プレイせずして口うるさく注文を出し、責める自分と、そんな自分に責められながら、歯を喰いしばって実際にプレーをしている自分が、ひとりの自分の中に存在しています。
口うるさい自分は、時には、「 おおっ、よくやった、今のショットは素晴らしい! やれぱできるじゃないか!」 などと誉めることもあるわけですが・・・。
『 新 インナーゲーム 』 では、この辺りのことを、セルフ 1 とセルフ 2 と名付けて、
・・・・・・ 第2章 2人の自分の発見
第3章 セルフ1を静かにさせる
第4章 セルフ2を信頼する ・・・・・・
という事をベースに、いわゆる技術理論攻めとは異なる 「 上達方法 」 や 「 集中の方法 」 を展開していき、第10章 コート外のインナー・ゲーム にまで至ります。
自分の現況を重ねて、全くその通りと苦笑いさせられたり、「 ああ、その感覚に近いものを自分も感じたことがある 」と共感し、「 そういう事だったのか 」と理解して興奮したりしました。
私にとって最も必要と感じていた、「 集中すること 」 について綴られている
第7章 集中方法を学ぶ
では、集中と雑念を想起した上で、集中力の理論を理解し、集中の方法を学ぶことで、大きなヒントを得られたように思います。
習得なるか?究極の集中モードへの自在なチェンジ
思えば、夏の草大会で 一日4勝を挙げて優勝した時のあの集中力は、いわゆる、「 異次元“ZONE”に入っている 」 のに近い状態でプレーしていたと考えられます。
「 集中しろ 」、なんて言い聞かせる必要もなかったあの日。
一度こういう感覚を体感したら、次の大会でも同じ様に出来るのではないか、などと思っていたら、とんでもない話で、その後、同じ感覚に行き着くことはなく、「 集中しろ 」 と言い聞かせても、どうも入り込めないことが続いて悩んでしました。
この本を読んだことで、「 集中しろ 」 と命令している自分がしゃしゃり出てきている時点で、すでにゾーンに入ることは不可能なのだと理解しました。
過程がスタートから間違っているのだと分かり、対処法を知識として得ることが出来たのは大きいです。
ただ、この対処法は、本にもありますが、即席で出来るものではなさそうです。習得にどのくらいの期間を要するかは、分かりません。
しかし、メンタルの弱さをあてどなく悩み続けていくより、結果は未知ですが、トライしてみる価値があるものに出会えたのは嬉しいことです。
副産物的に出会ったこの本、私のテニスに良い変化を与えてくれそうな気がしていますが、
はたして・・・?
★ ほかに、『 インナースキー』、『新インナーゴルフ 』なども発刊されているようです。
スキーやゴルフをたしなむ方は、これらの本から何か新しい発見があるかもしれませんね。
テニス 集中力 メンタル 勝つ 心 本 新インナーゲーム 感想 評価 レビュー
冬の屋外テニスで使用するアンダーウェアをインナーウェアという単語で調べていたら、副産物的に見つかった一冊の本があります。
本のタイトルは、『 新 インナーゲーム 』。
W.T.ガルウェイ/著。 後藤新弥/訳・構成。 日刊スポーツ出版社/発行 です。
私は、今回初めてこの本の存在を知ったのですが、実は、1972年に 『 インナーゲーム 』 が
米国で発表され、その後、1976年に日本語版が発刊されているそうです。
今回は、時代の変化に、よりマッチさせた言わばアップデートされた改訂版ということで、「 新 」 が付いて 2000年に発刊されたらしいです。
フェデラーやシャラポワといった名前は出てきませんが、内容に古さは全く感じません。
競争社会やストレス時代など、現代のめまぐるしい環境が踏まえられています。
ちなみに、ビリー・ジーン・キングの名前は出てきます。彼女が著者に何と声を掛けたかは、
ここでは伏せておきますが・・・。
責める自分と責められる自分。2人の存在・・・
さて、私に限らないことかもしれませんが、練習や試合をしている時に、自分で自分を責める事が多々あります。
「ちがう、ちがう、面の向きもインパクトのタイミングも、ちがうじゃないか。 何でそうなるんだ!
足も追いついてないし、軸も出来てない・・・。まったく、何度同じミスを繰り返すんだ! そんなに
出来ないなら、テニスというスポーツに向いてないのかもしれないな。さっさとやめて、別の事に
力を注いだほうが身のためなんじゃないのか?」
けっこう厳しく自分で自分を糾弾します。
考えてみれば、毎レッスン、毎試合、多かれ少なかれ、自分で自分を責める場面があるように思います。
つまり、プレイせずして口うるさく注文を出し、責める自分と、そんな自分に責められながら、歯を喰いしばって実際にプレーをしている自分が、ひとりの自分の中に存在しています。
口うるさい自分は、時には、「 おおっ、よくやった、今のショットは素晴らしい! やれぱできるじゃないか!」 などと誉めることもあるわけですが・・・。
『 新 インナーゲーム 』 では、この辺りのことを、セルフ 1 とセルフ 2 と名付けて、
・・・・・・ 第2章 2人の自分の発見
第3章 セルフ1を静かにさせる
第4章 セルフ2を信頼する ・・・・・・
という事をベースに、いわゆる技術理論攻めとは異なる 「 上達方法 」 や 「 集中の方法 」 を展開していき、第10章 コート外のインナー・ゲーム にまで至ります。
自分の現況を重ねて、全くその通りと苦笑いさせられたり、「 ああ、その感覚に近いものを自分も感じたことがある 」と共感し、「 そういう事だったのか 」と理解して興奮したりしました。
私にとって最も必要と感じていた、「 集中すること 」 について綴られている
第7章 集中方法を学ぶ
では、集中と雑念を想起した上で、集中力の理論を理解し、集中の方法を学ぶことで、大きなヒントを得られたように思います。
習得なるか?究極の集中モードへの自在なチェンジ
思えば、夏の草大会で 一日4勝を挙げて優勝した時のあの集中力は、いわゆる、「 異次元“ZONE”に入っている 」 のに近い状態でプレーしていたと考えられます。
「 集中しろ 」、なんて言い聞かせる必要もなかったあの日。
一度こういう感覚を体感したら、次の大会でも同じ様に出来るのではないか、などと思っていたら、とんでもない話で、その後、同じ感覚に行き着くことはなく、「 集中しろ 」 と言い聞かせても、どうも入り込めないことが続いて悩んでしました。
この本を読んだことで、「 集中しろ 」 と命令している自分がしゃしゃり出てきている時点で、すでにゾーンに入ることは不可能なのだと理解しました。
過程がスタートから間違っているのだと分かり、対処法を知識として得ることが出来たのは大きいです。
ただ、この対処法は、本にもありますが、即席で出来るものではなさそうです。習得にどのくらいの期間を要するかは、分かりません。
しかし、メンタルの弱さをあてどなく悩み続けていくより、結果は未知ですが、トライしてみる価値があるものに出会えたのは嬉しいことです。
副産物的に出会ったこの本、私のテニスに良い変化を与えてくれそうな気がしていますが、
はたして・・・?
★ ほかに、『 インナースキー』、『新インナーゴルフ 』なども発刊されているようです。
スキーやゴルフをたしなむ方は、これらの本から何か新しい発見があるかもしれませんね。
テニス 集中力 メンタル 勝つ 心 本 新インナーゲーム 感想 評価 レビュー