2011年08月03日
ヨネックス VCORE (Vコア) 試打 評価 インプレッション
ラケット 試打 感想 評価 インプレッション シリーズ ⑨
ヨネックス VCORE ( ブイコア ) インプレ ~ 95D、98D ~
YONEX VCORE 95D、98D
↑ 左が 95D、右が 98D
スペック
●フェイス : 95Dは 95平方インチ。98Dは 98平方インチ
●重さ : 95Dは 平均 320g、98Dは 平均305g
●バランス : 95Dは 平均 310mm、98Dは 平均315mm
●ストリング : 95D、98Dともに、16×20本
●グリップサイズ : 95D、98Dともに、2・3
●フレーム厚 : 95Dは 20~21mm、98Dは 21~22mm
2011年2月に発売されたヨネックス Vコア。
カラーリング的に女性寄りかなぁ・・・という気もしないでもありませんが、
問題のない範囲。
グロメット部は、フレームの配色に合わせて、赤と黒の2色が使われているのは、
デザイン的こだわり?
それなら、赤と黒でなく、赤と白が良かったのではないかと率直に思ってしまいますが・・・。
さて、それはさておき、遅ればせながら試打の感想です。
【 YONEX VCORE 98D 試打 感想 インプレ 】
まずは、Vコア 98Dから。
◆案外、振れちゃいます
300gでなく、305gというちょっと半端に思える重量ではありますが、
他メーカーのラケットを含めても誤差の範囲。
問題は、振ってみた感覚が、300gと比べて重いと感じるか、変わらないと感じるか?
答えは、変わらない、です。300g超という感じはなく、300g内という感じ。
むしろ、300gのアエロプロドライブの方が、重く感じてしまうくらいです。
適度な重量感を持ちながら、取り回しは良く、とっさのボレー反応、縦振りのサーブ、
スマッシュでも、スイングの負担は小さいのに、十二分に威力のある打球を繰り出せます。
これまで 285g程度のラケットが触れていた方なら、一気に20gUPとはいえ、
使いこなせるのではないかと思います。
◆面の安定性は高いんだけど・・・
ストロークにおける、面の安定性も高く、非常にコントロールし易いです。
ただ、強い打球でのラリーを始めると、打感があまり気持ちよくありません。
フレームの中の空洞部分を感じるような打感といえば良いでしょうか、
RDインパクトスピード 200 ( RDiS200 ) ほどのカスカス感ではありませんが、
その一歩手前のような打感。
面ブレは起こしていないのだけれど、面ブレしているような感触。
速い打球にも、打ち負けない性能を持っているな、と感じながら、打ち負けているような打感。
これには、何度となく首をひねりました。うーん・・・???
この部分は、ハードヒットを信条としているプレーヤーには、
ちょっと引っかかる所かもしれません。
しかし、相手の打球がそう激しくはなく、自分で一球一球コントロールしたい、
素早いボレーにも対応したい、という方で、特に、これまで300g以上のラケットを
使ってみたいけれど、少し重くて手を出せなかった・・・という方には、フィーリングが合う
かもしれません。
また、空気抵抗を15%軽減した新フレーム形状のおかげか、片手バックハンドが
とても打ち易いという特長があります。
尚、メーカーの説明によると、トップ方向にスウィートスポットを広げたらしいのですが、
通常のヒッティングでは、その恩恵を感じませんでした。フラット系のサーブの時に
少しプラス効果があるかなぁ、どうかなぁ、といった程度。
また、飛び過ぎることもないので、どちらかといえばシビアな部類に入る、
中~上級者向けのラケットだと感じます。
スピンは、けしてかからないわけではありませんが、特段かかり易いタイプではないと
感じます。フラットで、素直にラケットを出していくスイングで能力を発揮するタイプの
ラケットではないかと思います。
ちなみに 98D の 「 D 」 は、ドライブの 「 D 」 だそう( 95D の D も )。
100S の 「 S 」 が、スピンの 「 S 」 ということだそうで、スピン狙いなら、
100S をお試しになってみてください。
私も試打する機会があれば、インプレをアップしたいと思います。
【 YONEX VCORE 95D 試打 感想 インプレ 】
つづいて、Vコア 95D。
◆こちらの打感は、GOOD!
まず、重量の320gですが、こちらも98D同様、数字より軽く感じ、取り回しも悪くありません。
縦振りで重さを感じるかな? と警戒しましたが、それもありませんでした。
コントロールのし易さ、飛び過ぎない打球、あまり広くは感じないスイートスポット
といった性能は、98Dと変わりませんが、ただ一点違うのは、打感です。
95Dでは、98Dで感じた “ フレームがブレてないのにブレてる感 ” が、全くありません。
どちらかというと、しっとりとした打球感とでもいうのでしょうか。
パンッ!と、乾いた感じに弾いてしまうのではなく、ボールをとらえた際に
しんなりというか、しっとりというか、ともかく嫌な打感を吸収して、
ボールの吸い付きを感じながら、しかしそれがボールコントロールを邪魔するほど
吸い付いてしまうことはなく、しっかりアシストしてくれる。
意に沿ってボールを送り出してくれます。
過去に取り上げた EZONE は、ディフェンスにおいてピュアドライブに近い“お助け能力”を
発揮するラケットで、反面、それがプレーヤーの技術向上の妨げになる可能性に触れた
わけですが、VCORE 95D は、EZONEからその“お助け能力”を減らし、
スウィートスポットが縮小されている感じを受けるラケット。
代わって、より重い球、伸びのある球を打つことができ、バウンド後に威力を増すかのような
フラットショットを放てるラケットです。
EZONE と同じ ナノサイエンス素材 ・ X-フラーレンをフレームトップ部にのみ採用している
のがミソで、この95Dでは、それを感じ取ることができ、なるほど、と納得の打感。
◆技巧派にも試してほしいワケ
とはいえ、やはり以前に取り上げた RQiS TOURS のように、ジャストミートした時に半端の
ない伸びを見せる、まるで自分が打ったのではないかのようなアシストを受けるのとは違い、
もう少し等身大で、自分の力で打っている感覚が得られるラケットで、当然、RQiS TOURS の
ような暴発もなく、攻撃していくほどに安定感を感じることができるラケットだと感じます。
フラットでヒットする、ハードにヒットするプレーヤーに安定と安心をもたらしてくれるのでは
ないでしょうか。
それでいて、実はタッチショットもやり易いという一面も持っています。
激しく打っている中で、急に柔らかなタッチでアングルに運ぶ、ネット際に落とす・・・
そういうショットがやり易く、ナチュラルにその切り替えができます。
そういう意味では、フェデラーのような華麗なプレーにトライしている方にも、
一度使ってみていただきたいラケットです。
98D同様に、片手バックハンドが、とても打ち易くコントロールし易いのも魅力です。
ヨネックス VCORE ( ブイコア ) インプレ ~ 95D、98D ~
YONEX VCORE 95D、98D
↑ 左が 95D、右が 98D
スペック
●フェイス : 95Dは 95平方インチ。98Dは 98平方インチ
●重さ : 95Dは 平均 320g、98Dは 平均305g
●バランス : 95Dは 平均 310mm、98Dは 平均315mm
●ストリング : 95D、98Dともに、16×20本
●グリップサイズ : 95D、98Dともに、2・3
●フレーム厚 : 95Dは 20~21mm、98Dは 21~22mm
2011年2月に発売されたヨネックス Vコア。
カラーリング的に女性寄りかなぁ・・・という気もしないでもありませんが、
問題のない範囲。
グロメット部は、フレームの配色に合わせて、赤と黒の2色が使われているのは、
デザイン的こだわり?
それなら、赤と黒でなく、赤と白が良かったのではないかと率直に思ってしまいますが・・・。
さて、それはさておき、遅ればせながら試打の感想です。
【 YONEX VCORE 98D 試打 感想 インプレ 】
まずは、Vコア 98Dから。
◆案外、振れちゃいます
300gでなく、305gというちょっと半端に思える重量ではありますが、
他メーカーのラケットを含めても誤差の範囲。
問題は、振ってみた感覚が、300gと比べて重いと感じるか、変わらないと感じるか?
答えは、変わらない、です。300g超という感じはなく、300g内という感じ。
むしろ、300gのアエロプロドライブの方が、重く感じてしまうくらいです。
適度な重量感を持ちながら、取り回しは良く、とっさのボレー反応、縦振りのサーブ、
スマッシュでも、スイングの負担は小さいのに、十二分に威力のある打球を繰り出せます。
これまで 285g程度のラケットが触れていた方なら、一気に20gUPとはいえ、
使いこなせるのではないかと思います。
◆面の安定性は高いんだけど・・・
ストロークにおける、面の安定性も高く、非常にコントロールし易いです。
ただ、強い打球でのラリーを始めると、打感があまり気持ちよくありません。
フレームの中の空洞部分を感じるような打感といえば良いでしょうか、
RDインパクトスピード 200 ( RDiS200 ) ほどのカスカス感ではありませんが、
その一歩手前のような打感。
面ブレは起こしていないのだけれど、面ブレしているような感触。
速い打球にも、打ち負けない性能を持っているな、と感じながら、打ち負けているような打感。
これには、何度となく首をひねりました。うーん・・・???
この部分は、ハードヒットを信条としているプレーヤーには、
ちょっと引っかかる所かもしれません。
しかし、相手の打球がそう激しくはなく、自分で一球一球コントロールしたい、
素早いボレーにも対応したい、という方で、特に、これまで300g以上のラケットを
使ってみたいけれど、少し重くて手を出せなかった・・・という方には、フィーリングが合う
かもしれません。
また、空気抵抗を15%軽減した新フレーム形状のおかげか、片手バックハンドが
とても打ち易いという特長があります。
尚、メーカーの説明によると、トップ方向にスウィートスポットを広げたらしいのですが、
通常のヒッティングでは、その恩恵を感じませんでした。フラット系のサーブの時に
少しプラス効果があるかなぁ、どうかなぁ、といった程度。
また、飛び過ぎることもないので、どちらかといえばシビアな部類に入る、
中~上級者向けのラケットだと感じます。
スピンは、けしてかからないわけではありませんが、特段かかり易いタイプではないと
感じます。フラットで、素直にラケットを出していくスイングで能力を発揮するタイプの
ラケットではないかと思います。
ちなみに 98D の 「 D 」 は、ドライブの 「 D 」 だそう( 95D の D も )。
100S の 「 S 」 が、スピンの 「 S 」 ということだそうで、スピン狙いなら、
100S をお試しになってみてください。
私も試打する機会があれば、インプレをアップしたいと思います。
【 YONEX VCORE 95D 試打 感想 インプレ 】
つづいて、Vコア 95D。
◆こちらの打感は、GOOD!
まず、重量の320gですが、こちらも98D同様、数字より軽く感じ、取り回しも悪くありません。
縦振りで重さを感じるかな? と警戒しましたが、それもありませんでした。
コントロールのし易さ、飛び過ぎない打球、あまり広くは感じないスイートスポット
といった性能は、98Dと変わりませんが、ただ一点違うのは、打感です。
95Dでは、98Dで感じた “ フレームがブレてないのにブレてる感 ” が、全くありません。
どちらかというと、しっとりとした打球感とでもいうのでしょうか。
パンッ!と、乾いた感じに弾いてしまうのではなく、ボールをとらえた際に
しんなりというか、しっとりというか、ともかく嫌な打感を吸収して、
ボールの吸い付きを感じながら、しかしそれがボールコントロールを邪魔するほど
吸い付いてしまうことはなく、しっかりアシストしてくれる。
意に沿ってボールを送り出してくれます。
過去に取り上げた EZONE は、ディフェンスにおいてピュアドライブに近い“お助け能力”を
発揮するラケットで、反面、それがプレーヤーの技術向上の妨げになる可能性に触れた
わけですが、VCORE 95D は、EZONEからその“お助け能力”を減らし、
スウィートスポットが縮小されている感じを受けるラケット。
代わって、より重い球、伸びのある球を打つことができ、バウンド後に威力を増すかのような
フラットショットを放てるラケットです。
EZONE と同じ ナノサイエンス素材 ・ X-フラーレンをフレームトップ部にのみ採用している
のがミソで、この95Dでは、それを感じ取ることができ、なるほど、と納得の打感。
◆技巧派にも試してほしいワケ
とはいえ、やはり以前に取り上げた RQiS TOURS のように、ジャストミートした時に半端の
ない伸びを見せる、まるで自分が打ったのではないかのようなアシストを受けるのとは違い、
もう少し等身大で、自分の力で打っている感覚が得られるラケットで、当然、RQiS TOURS の
ような暴発もなく、攻撃していくほどに安定感を感じることができるラケットだと感じます。
フラットでヒットする、ハードにヒットするプレーヤーに安定と安心をもたらしてくれるのでは
ないでしょうか。
それでいて、実はタッチショットもやり易いという一面も持っています。
激しく打っている中で、急に柔らかなタッチでアングルに運ぶ、ネット際に落とす・・・
そういうショットがやり易く、ナチュラルにその切り替えができます。
そういう意味では、フェデラーのような華麗なプレーにトライしている方にも、
一度使ってみていただきたいラケットです。
98D同様に、片手バックハンドが、とても打ち易くコントロールし易いのも魅力です。
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