2010年01月07日
冬 テニス アンダーアーマー メタルコールドギア 感想
冬 防寒 防風 保温 テニス ランニング 機能性 インナー タイツ 評価 着用感 使用感 レビュー
素直にありのまま 感じたまま 良い点も悪い点も お伝えします
アンダーウェア 感想 ④
アンダーアーマー メタルコールドギア
今回は、アンダーアーマーの中でも、「 極寒時に最適なギア 」 と謳われている メタル
コールドギア の上半身用である 1/4 ジップと、下半身用である レギングス の 2 製品を
検証した。
早速、1/4 ジップから。
●1/4ジップの素材・・・〈ボディ〉 ナイロン 53% ポリエステル 35% ポリウレタン 12%
〈パネル〉ナイロン 66% ポリウレタン 19% ポリエステル 15%
●サイズ・・・ SD MD LG XL XXL
着脱の容易さから 1/4 ジップを選んだが、これは個人的好み。
ジッパーのないタートルネックタイプもある。
1/4 ジップの色は写真の白の他に黒と紺の計 3 色のみだが、タートルネックタイプには、
赤やグレーや水色など計 8 色ものバリエーションがあるのが魅力。
しかし、個人的には 1/4 ジップには、着脱の容易さのほかにも無視できない注目点があった。
それは、脇下と背中に通気性とストレッチ性の高い素材 ( オールシーズンギアメタル ) を
使用し、この部分以外は、「 コールドギアメタル素材 」 になっていることだ。
※コールドギアメタル素材とは
表面には耐久性・防風性に優れたダイヤモンドフェイスのナイロア素材、
裏面には高い保温力を誇る敗ロフトフリース素材を採用。ストレッチ性に優れ、
動きやすい。
下の写真は背中側だが、グレー色の部分が、オールシーズンギアメタル素材。
運動を始めると、実はこの部分から先に汗をかいてしまう事が多い。
全てを同じ素材でなく、この部分により通気性の高い素材を用いた工夫が気に入った。
↓ 起毛処理が施された裏生地の見た目は、ポリエステル生地と違って暖かそうにみえる。
ここで、下半身を覆う レギングス にも目を移してみたい。
●レギングスの素材・・・〈ボディ〉 ナイロン 53% ポリエステル 35% ポリウレタン 12%
〈パネル〉ナイロン 66% ポリウレタン 19% ポリエステル 15%
●サイズ・・・ SD MD LG XL XXL
こちらは、ブラック一色のみ。
右もも上部に H の文字の様なアンダーアーマーのロゴマークがあるが、実は左もも上部には、
UNDER ARMOUR と記された 0.7×5cm程のシルバーの薄い布が付いていた。
しかし、粘着止めだったため、わずか2回の洗濯で剥がれてしまった。
↑ 裏生地は、1/4 ジップと同様、暖かさへの期待が高まる起毛処理だ。腰紐は引っ張ると
シュッと絞れて感触が気持ち良い。
以前レポートした、SKINS では、防寒 ・ 防風効果がもう一つに感じられたこともあり、
今回のアンダーアーマーメタルコールドギアへの期待は、勝手ながら大きく膨らんでいた。
●こんなハズでは・・・膨らんだ期待とのギャップ
いよいよここからは、日を変えて4回着用した感想に移る。
SKINS よりも長さのある起毛が施されているものの、身に付けた時はやはり冷たさを感じる。
冷たさに敏感なためか、見た目から勝手に期待を抱いた暖かさや安堵感は得られなかった。
生地の厚みから期待した、防風 ・ 防寒のプロテクト効果も高いものではなく、
キーンと冷えた早朝の自転車や、待機時の北風などをブロックするには至らなかった。
装着感が冷たいだけに、少なからず風を通してしまうと身体全体にひんやり感がまとわり
ついて離れない。
これなら、重ね編みされた綿 100 % の肌着や遠赤外線肌着を身に付けて、その上に
ウェアを 2 枚ほど着たほうが、ホッとできる暖かさが得られるというのが自分の感覚だ。
ただ、綿肌着では、汗をかくと重くなり、乾きが悪く、時間がたつと冷たくなってしまうため、
汗をかく時には適さない。
アンダーアーマー メタルコールドギア には、そこに期待した。
何しろ、「 汗による水分を瞬時に吸収 ・ 拡散 ・ 蒸発させ、身体を常にドライに保つ
“ モイスチャー トランスポート システム ”。汗によって身体を冷やすことなく、独自のワッフル
構造ファブリックが、皮膚表面から発する体温を保持し、身体全体を暖気で包み込む。
厚着なしでアスリートを寒さから守る革命的ギア 」 とまで謳っているのだ。
だからこその税込み定価 一着 15,540 円 という、一介のサラリーマンでは、それこそ 「 清水の
舞台から飛び降りる 」 覚悟が必要な価格なのだろう。
●乾かない、重い、冷たい !? 原因は・・・
しかし、本当にこれがそうなのか?
着用して、よく動く練習をして汗をかくと、汗の抜けの悪さをどうしても感じてしまう。
汗が内側の生地で止まってウェア自体の重さも感じるようになってくる。
そして、最大の問題は、運動量が減って汗が引いてきた時に、ウェアが冷たく感じ始めて
しまうことだ。
汗の量が多くて生地が対応し切れなかったのか、前述の様に謳われている内容を体感出来な
かったのは、非常に残念。
但し、ここまで検証して、気付いた事が一つある。
これまで、SKINS、アンダーアーマーのいずれも、とにかく防寒対策という事にとらわれて、
起毛モノばかりを選択し、購入してきた。
その行動が逆に、「 起毛ゆえに汗が抜けにくい 」 という、少し考えれば思い当たりそうな事を
見落としていたのではないか。
冬用、防寒性能に関する製品特徴の記述をそっくりそのまま信じ込んだ・・・というより、
信じたかったのかもしれない。
重いのも、冷たいのも、原因は汗が乾かないためだ。その点では、起毛処理されていない生地の
ほうが、おそらく速乾性は高いと思われる。
起毛製品で、期待するほどの防寒や保温を感じないのであれば、起毛処理されていないウェアの
ほうが速乾性能が高い分、良いのかもしれない。
今回の アンダーアーマー にも、前回の SKINS にも、起毛ではないタイプの商品が揃っている。
金額も、起毛製品よりおさえられている点で、費用対効果の面も上回るかもしれない。
●スペシャルな生地の開発を期待して・・・
今回、実際に身に付けてみて、それこそ肌で感じたのは、謳い文句通りの素晴らしい機能を持っ
た夢の様な生地など、少なくとも一般消費者向けとしては、現時点では存在していないのでは
ないか、ということだ。
つまり、宇宙飛行士向けとかなら、あるいは・・・?
冷たい外気をほぼ完璧にさえぎり、内で発生した汗は瞬時に乾かし、ウェア内をいつも快適な
温度に保ち続ける、重ね着いらずで乗り切れる・・・理想や幻想でない、そんなスペシャルな
生地のウェアが、何とか手が出せる価格帯で店先に登場する日を待ち望んで止まない。
購入時の自分の意に反して、辛口なレビューになってしまったが、寒さ ・ 冷たさの感じ方、汗の量
などには個人差がある。
実際、「 寒さを感じない 」、「 かいた汗を感じない 」 といったレビューも目にしている。
これで十分、自分には合っているという方がいても勿論、不思議ではない。
当レポートは、あくまで汗かきで寒がりな一個人の体感をまとめたものであることを、念のため
追記しておきたい。
素直にありのまま 感じたまま 良い点も悪い点も お伝えします
アンダーウェア 感想 ④
アンダーアーマー メタルコールドギア
今回は、アンダーアーマーの中でも、「 極寒時に最適なギア 」 と謳われている メタル
コールドギア の上半身用である 1/4 ジップと、下半身用である レギングス の 2 製品を
検証した。
早速、1/4 ジップから。
●1/4ジップの素材・・・〈ボディ〉 ナイロン 53% ポリエステル 35% ポリウレタン 12%
〈パネル〉ナイロン 66% ポリウレタン 19% ポリエステル 15%
●サイズ・・・ SD MD LG XL XXL
着脱の容易さから 1/4 ジップを選んだが、これは個人的好み。
ジッパーのないタートルネックタイプもある。
1/4 ジップの色は写真の白の他に黒と紺の計 3 色のみだが、タートルネックタイプには、
赤やグレーや水色など計 8 色ものバリエーションがあるのが魅力。
しかし、個人的には 1/4 ジップには、着脱の容易さのほかにも無視できない注目点があった。
それは、脇下と背中に通気性とストレッチ性の高い素材 ( オールシーズンギアメタル ) を
使用し、この部分以外は、「 コールドギアメタル素材 」 になっていることだ。
※コールドギアメタル素材とは
表面には耐久性・防風性に優れたダイヤモンドフェイスのナイロア素材、
裏面には高い保温力を誇る敗ロフトフリース素材を採用。ストレッチ性に優れ、
動きやすい。
下の写真は背中側だが、グレー色の部分が、オールシーズンギアメタル素材。
運動を始めると、実はこの部分から先に汗をかいてしまう事が多い。
全てを同じ素材でなく、この部分により通気性の高い素材を用いた工夫が気に入った。
↓ 起毛処理が施された裏生地の見た目は、ポリエステル生地と違って暖かそうにみえる。
ここで、下半身を覆う レギングス にも目を移してみたい。
●レギングスの素材・・・〈ボディ〉 ナイロン 53% ポリエステル 35% ポリウレタン 12%
〈パネル〉ナイロン 66% ポリウレタン 19% ポリエステル 15%
●サイズ・・・ SD MD LG XL XXL
こちらは、ブラック一色のみ。
右もも上部に H の文字の様なアンダーアーマーのロゴマークがあるが、実は左もも上部には、
UNDER ARMOUR と記された 0.7×5cm程のシルバーの薄い布が付いていた。
しかし、粘着止めだったため、わずか2回の洗濯で剥がれてしまった。
↑ 裏生地は、1/4 ジップと同様、暖かさへの期待が高まる起毛処理だ。腰紐は引っ張ると
シュッと絞れて感触が気持ち良い。
以前レポートした、SKINS では、防寒 ・ 防風効果がもう一つに感じられたこともあり、
今回のアンダーアーマーメタルコールドギアへの期待は、勝手ながら大きく膨らんでいた。
●こんなハズでは・・・膨らんだ期待とのギャップ
いよいよここからは、日を変えて4回着用した感想に移る。
SKINS よりも長さのある起毛が施されているものの、身に付けた時はやはり冷たさを感じる。
冷たさに敏感なためか、見た目から勝手に期待を抱いた暖かさや安堵感は得られなかった。
生地の厚みから期待した、防風 ・ 防寒のプロテクト効果も高いものではなく、
キーンと冷えた早朝の自転車や、待機時の北風などをブロックするには至らなかった。
装着感が冷たいだけに、少なからず風を通してしまうと身体全体にひんやり感がまとわり
ついて離れない。
これなら、重ね編みされた綿 100 % の肌着や遠赤外線肌着を身に付けて、その上に
ウェアを 2 枚ほど着たほうが、ホッとできる暖かさが得られるというのが自分の感覚だ。
ただ、綿肌着では、汗をかくと重くなり、乾きが悪く、時間がたつと冷たくなってしまうため、
汗をかく時には適さない。
アンダーアーマー メタルコールドギア には、そこに期待した。
何しろ、「 汗による水分を瞬時に吸収 ・ 拡散 ・ 蒸発させ、身体を常にドライに保つ
“ モイスチャー トランスポート システム ”。汗によって身体を冷やすことなく、独自のワッフル
構造ファブリックが、皮膚表面から発する体温を保持し、身体全体を暖気で包み込む。
厚着なしでアスリートを寒さから守る革命的ギア 」 とまで謳っているのだ。
だからこその税込み定価 一着 15,540 円 という、一介のサラリーマンでは、それこそ 「 清水の
舞台から飛び降りる 」 覚悟が必要な価格なのだろう。
●乾かない、重い、冷たい !? 原因は・・・
しかし、本当にこれがそうなのか?
着用して、よく動く練習をして汗をかくと、汗の抜けの悪さをどうしても感じてしまう。
汗が内側の生地で止まってウェア自体の重さも感じるようになってくる。
そして、最大の問題は、運動量が減って汗が引いてきた時に、ウェアが冷たく感じ始めて
しまうことだ。
汗の量が多くて生地が対応し切れなかったのか、前述の様に謳われている内容を体感出来な
かったのは、非常に残念。
但し、ここまで検証して、気付いた事が一つある。
これまで、SKINS、アンダーアーマーのいずれも、とにかく防寒対策という事にとらわれて、
起毛モノばかりを選択し、購入してきた。
その行動が逆に、「 起毛ゆえに汗が抜けにくい 」 という、少し考えれば思い当たりそうな事を
見落としていたのではないか。
冬用、防寒性能に関する製品特徴の記述をそっくりそのまま信じ込んだ・・・というより、
信じたかったのかもしれない。
重いのも、冷たいのも、原因は汗が乾かないためだ。その点では、起毛処理されていない生地の
ほうが、おそらく速乾性は高いと思われる。
起毛製品で、期待するほどの防寒や保温を感じないのであれば、起毛処理されていないウェアの
ほうが速乾性能が高い分、良いのかもしれない。
今回の アンダーアーマー にも、前回の SKINS にも、起毛ではないタイプの商品が揃っている。
金額も、起毛製品よりおさえられている点で、費用対効果の面も上回るかもしれない。
●スペシャルな生地の開発を期待して・・・
今回、実際に身に付けてみて、それこそ肌で感じたのは、謳い文句通りの素晴らしい機能を持っ
た夢の様な生地など、少なくとも一般消費者向けとしては、現時点では存在していないのでは
ないか、ということだ。
つまり、宇宙飛行士向けとかなら、あるいは・・・?
冷たい外気をほぼ完璧にさえぎり、内で発生した汗は瞬時に乾かし、ウェア内をいつも快適な
温度に保ち続ける、重ね着いらずで乗り切れる・・・理想や幻想でない、そんなスペシャルな
生地のウェアが、何とか手が出せる価格帯で店先に登場する日を待ち望んで止まない。
購入時の自分の意に反して、辛口なレビューになってしまったが、寒さ ・ 冷たさの感じ方、汗の量
などには個人差がある。
実際、「 寒さを感じない 」、「 かいた汗を感じない 」 といったレビューも目にしている。
これで十分、自分には合っているという方がいても勿論、不思議ではない。
当レポートは、あくまで汗かきで寒がりな一個人の体感をまとめたものであることを、念のため
追記しておきたい。