2010年07月22日
ストリング感想 ⑨ テクニファイバー プロレッドコード の評価
ストリング 感想 ⑨
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の 9 回目です。
Tecnifibre pro Redcode
テクニファイバー プロレッドコード
【 商品表記 】 耐久性に優れ、テンションロスが少ない食い付きの良い打感、
スピン性能に優れる。
【 素 材 】 ポリエステル
【 形 状 】 丸
【 構 造 】 モノフィラメント、特殊添加剤、特殊コーティング
【 ゲージ 】 1.20、 1.25 、 1.30
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 16×19。テンション 58。面サイズ 100。 ゲージは 125。
飛距離・・・・・・・・・★★★☆( 3.5 )
打球スピード・・・・★★★
スピン性・・・・・・・・★★★
コントロール性・・・★★★★
ソフト感・・・・・・・・・★★★
ホールド感・・・・・・★★☆ ( 2.5 )
↑ アグレッシブなプレーを引き立たせる、ハッキリとした “ 赤 ”
◆プロレッドコードの基本性能
打ってみると、ポリエステルストリングとしては、嫌な硬さや響きは感じません。
反発力は、どちらかといえば弱いほうなのですが、スウィートスポットで当てるだけのスイングを
してしまうと、反発力が全面に出て OUT してしまうストリング。
試合でビビって振り切れてない時や、相手の球がフワフワスローでタイミングがとりづらい場面で
強打してしまうと、ちょっと危険。
ただこの点は、ほとんどのストリングに言える事で、プロレッドコードに限ったことではありません。
スピン性能については、ごく普通というか、特別かかることも、かからないこともないと思います。
これ、ちょっとキーポイントなので、後述します。
コントロール性能は、高く感じます。弾き過ぎず、逆につかみ過ぎることもなく、
狙ったコース、狙った角度で飛んでくれます。
テンションにもよりますが、どちらかといえば、弾き系の部類に入ると思います。
◆飾らない、削らない、現在の技量を映し出すストリング
性能を総合的に見て、すごく似ているなぁと感じたのが、バボラのプロハリケーンツアーです。
プロハリケーンツアーよりも、やや反発力があり、微妙にソフトであり、コントロール性能は
ほぼ同等、スピン性能がほんの少し控えめではあるものの、総合的な打感や性能は、とても
近いと感じます。
したがって、プロハリツアー から レッドコード、あるいはレッドコード から プロハリツアー、
どちらから乗り換えるにしても、さほど違和感なく変えられるのではないでしょうか。
いずれもハッキリした色のストリングなので、ラケットカラーに合わせてチョイスするのも
良いかもしれません。
さて、そんな比較を抜きにして見た時、このプロレッドコード、私はすごく素直で忠実、
プレーヤーの技量を飾ることなく、削ることなく、そのままに出してくれるストリングだと感じます。
自分の打球が、ベースラインに収まらない、スピンがかからない、コントロールをつけられない、
スピードが出ない、ボールに重さがのらない・・・、だとしたら、それは自分のフォーム、自分の
スイングに問題がある、と見つめ直せるストリングだと思います。
例えば、スピン性能。
明らかにスピンを強調してくれるわけではない、だからこそ、「 オレ、スピン打ててる 」 という
勘違いがありません。
「 なぁんだ、こんな振りで打てちゃうんだ 」 という誤った判断が起きません。
“ 勘違いや誤判断は進歩の妨げ ” とするなら、このストリングの持つ役目は大きいと思います。
どうしたら、スピンサーブが高く跳ねる?
どう打てば、ベースラインでストンと落ちるエッグボールになる?
そんなふうにテクニックや正しいスイングを探求していけるので、総合的な技術の底上げや向上に
役立ってくれるストリングだと感じます。
そして、技量が上がれば上がっただけのボールが打てるようになり、
それを実感できるストリングだと思います。
◆トータルデザインを考える楽しさ
ところで、張るのにちょっと勇気のいりそうな“ 赤色 ” なわけですが・・・。
でもこれ、使い方ひとつで、アリだと思うんですよね。
ここまで真っ赤だと、どんなラケットにでもしっくりくるわけではなく、
ラケット本体のカラーとのバランスは吟味しなければなりません。
オレンジ系や青系のラケットに張ると、見慣れるのに少し時間がかかるかも・・・?
赤色主体のラケットに張っても・・・あ、これはご想像にお任せしますね。
一方、白と赤がベースカラーの ピュアストームGTシリーズ などは、より派手さが増しますが、
クッキリした色合いが引き立ち、なかなか良さそうです。
ヘッドの 白い YouTek Speed シリーズや、プリンスのEXO3 ホワイト100 などは、
ラケットとストリングがお互いを引き立たせてお似合いかもしれません。
また、やはりプリンスの新作 EXO3 イグナイトプロ98 は、白・赤・黒の配色バランスから、
レッドコードを張ると、かなりイケてる攻撃的なデザインになるのではないでしょうか。
(※EXO3 イグナイトプロ98 につきましては、Prince のホームページなどをご覧ください。)
同様に、↓ この様な配色のラケットに張っても、派手さの中に渋さも秘めた、
なかなか雰囲気のあるラケットに仕上がると思います。
というわけで、テクニファイバー の プロレッドコード、
本気で上達をめざす方に、小手先ではない技量の習得をうながしてくれる、
ノーマルでありながら、筋が一本通った役目を持っている、
ド派手な外観に反して、大真面目なストリングだと思います。
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の 9 回目です。
Tecnifibre pro Redcode
テクニファイバー プロレッドコード
【 商品表記 】 耐久性に優れ、テンションロスが少ない食い付きの良い打感、
スピン性能に優れる。
【 素 材 】 ポリエステル
【 形 状 】 丸
【 構 造 】 モノフィラメント、特殊添加剤、特殊コーティング
【 ゲージ 】 1.20、 1.25 、 1.30
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 16×19。テンション 58。面サイズ 100。 ゲージは 125。
飛距離・・・・・・・・・★★★☆( 3.5 )
打球スピード・・・・★★★
スピン性・・・・・・・・★★★
コントロール性・・・★★★★
ソフト感・・・・・・・・・★★★
ホールド感・・・・・・★★☆ ( 2.5 )
↑ アグレッシブなプレーを引き立たせる、ハッキリとした “ 赤 ”
◆プロレッドコードの基本性能
打ってみると、ポリエステルストリングとしては、嫌な硬さや響きは感じません。
反発力は、どちらかといえば弱いほうなのですが、スウィートスポットで当てるだけのスイングを
してしまうと、反発力が全面に出て OUT してしまうストリング。
試合でビビって振り切れてない時や、相手の球がフワフワスローでタイミングがとりづらい場面で
強打してしまうと、ちょっと危険。
ただこの点は、ほとんどのストリングに言える事で、プロレッドコードに限ったことではありません。
スピン性能については、ごく普通というか、特別かかることも、かからないこともないと思います。
これ、ちょっとキーポイントなので、後述します。
コントロール性能は、高く感じます。弾き過ぎず、逆につかみ過ぎることもなく、
狙ったコース、狙った角度で飛んでくれます。
テンションにもよりますが、どちらかといえば、弾き系の部類に入ると思います。
◆飾らない、削らない、現在の技量を映し出すストリング
性能を総合的に見て、すごく似ているなぁと感じたのが、バボラのプロハリケーンツアーです。
プロハリケーンツアーよりも、やや反発力があり、微妙にソフトであり、コントロール性能は
ほぼ同等、スピン性能がほんの少し控えめではあるものの、総合的な打感や性能は、とても
近いと感じます。
したがって、プロハリツアー から レッドコード、あるいはレッドコード から プロハリツアー、
どちらから乗り換えるにしても、さほど違和感なく変えられるのではないでしょうか。
いずれもハッキリした色のストリングなので、ラケットカラーに合わせてチョイスするのも
良いかもしれません。
さて、そんな比較を抜きにして見た時、このプロレッドコード、私はすごく素直で忠実、
プレーヤーの技量を飾ることなく、削ることなく、そのままに出してくれるストリングだと感じます。
自分の打球が、ベースラインに収まらない、スピンがかからない、コントロールをつけられない、
スピードが出ない、ボールに重さがのらない・・・、だとしたら、それは自分のフォーム、自分の
スイングに問題がある、と見つめ直せるストリングだと思います。
例えば、スピン性能。
明らかにスピンを強調してくれるわけではない、だからこそ、「 オレ、スピン打ててる 」 という
勘違いがありません。
「 なぁんだ、こんな振りで打てちゃうんだ 」 という誤った判断が起きません。
“ 勘違いや誤判断は進歩の妨げ ” とするなら、このストリングの持つ役目は大きいと思います。
どうしたら、スピンサーブが高く跳ねる?
どう打てば、ベースラインでストンと落ちるエッグボールになる?
そんなふうにテクニックや正しいスイングを探求していけるので、総合的な技術の底上げや向上に
役立ってくれるストリングだと感じます。
そして、技量が上がれば上がっただけのボールが打てるようになり、
それを実感できるストリングだと思います。
◆トータルデザインを考える楽しさ
ところで、張るのにちょっと勇気のいりそうな“ 赤色 ” なわけですが・・・。
でもこれ、使い方ひとつで、アリだと思うんですよね。
ここまで真っ赤だと、どんなラケットにでもしっくりくるわけではなく、
ラケット本体のカラーとのバランスは吟味しなければなりません。
オレンジ系や青系のラケットに張ると、見慣れるのに少し時間がかかるかも・・・?
赤色主体のラケットに張っても・・・あ、これはご想像にお任せしますね。
一方、白と赤がベースカラーの ピュアストームGTシリーズ などは、より派手さが増しますが、
クッキリした色合いが引き立ち、なかなか良さそうです。
ヘッドの 白い YouTek Speed シリーズや、プリンスのEXO3 ホワイト100 などは、
ラケットとストリングがお互いを引き立たせてお似合いかもしれません。
また、やはりプリンスの新作 EXO3 イグナイトプロ98 は、白・赤・黒の配色バランスから、
レッドコードを張ると、かなりイケてる攻撃的なデザインになるのではないでしょうか。
(※EXO3 イグナイトプロ98 につきましては、Prince のホームページなどをご覧ください。)
同様に、↓ この様な配色のラケットに張っても、派手さの中に渋さも秘めた、
なかなか雰囲気のあるラケットに仕上がると思います。
というわけで、テクニファイバー の プロレッドコード、
本気で上達をめざす方に、小手先ではない技量の習得をうながしてくれる、
ノーマルでありながら、筋が一本通った役目を持っている、
ド派手な外観に反して、大真面目なストリングだと思います。