2011年02月07日
ストリング感想 ⑪ テクニファイバー X.C0DE の評価
ストリング 感想 ⑪
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の 11 回目です。
Tecnifibre X.CODE
テクニファイバー エックスコード
【 商品表記 】 次世代ハイブリッドストリング。耐久性と食い付きの良さを両立。
ポリマルチ+PUで腕への負担が少ない
【 素 材 】 ポリエステル/ポリウレタン
【 形 状 】 丸
【 構 造 】 ポリエステル マルチ + ポリウレタン
【 カラー 】 黒 ( 赤い亀裂のパッケージが勘違いを生み易いですが、黒です!お間違えなく )
【 ゲージ 】 1.25、1.30
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 16×19。テンション 51。ゲージ1.30。面サイズ 92。
飛距離・・・・・・・・・★★
打球スピード・・・・★★★
スピン性・・・・・・・・★★★
コントロール性・・・★★★★
ソフト感・・・・・・・・・★
ホールド感・・・・・・★★★☆ ( 3.5 )
◆マルチ構造のポリ。ソフトな噂は本当か?
一時期使用していた、92インチで、ガッチガチに硬いボディのラケット。
ヒジへの負担から暫く離れていたのですが、攻撃力を上げるためと、
シビアでもハッキリしたミート感覚とピンポイントで狙っていけるコントロール性能が
忘れられず、このところ再び使い始めていました。
「 やっぱりいいなぁ、この感じ。今年は、これで行くか? 」 などと思いつつ、
ストリングを張り替えることに。
しかし、これだけ硬いと、ストリングは柔らかめにしたい。
RPMブラストを50以下で張ると、いい味出そうだけど、他に柔らかめのポリストリングは
なかったかな?
と、思い出したのが、Tecnifibreの 「 エックスコード 」。
構造がマルチなので、知らないで打ったら、ポリとは思わないソフトなフィーリング、
なんて話を風の噂で聞いていましたので、今回は、これに決めました。
と ・ こ ・ ろ ・ が、
かったーい。正直これ、硬いですよ。
確かに、ハードなラケットに張りましたが、それを差し引いても硬いと思います。
ひょっとして、ゲージ 1.25 なら、柔らかく感じたのでしょうか?
いやいや、テンション 58 で慣れている私が 51 で張っているわけですし・・・。
目を閉じて打っても、これはポリストリングだろって分かると思います。
ポリを避ける人が、敬遠する理由にあげるポリ独特の硬さ、鈍さ、重さを全部持っています。
その上で、粘っこくボールに絡みついて弾き出すマルチの特長を合わせ持っている感じ。
したがって、打感がますます重く感じます。
体力、いります。覚悟してください。
それでも、芯で捉えてフラットで打ち出せば、向かい風にも失速しないような重くて勢いのある
打球を放つことが可能です。
シコラーをチカラで押し込む打球が可能ですね。
「 面を合わせてるだけじゃ通用しないぜ!そのラケットもろとも破壊してやろうか? 」 くらいの。
ただし、ジワジワと積もる自分のヒジへの負荷もお忘れなく。
また、相手に攻め込まれて当てるだけになったり、オフショットになると、助けてくれません。
スウィートスポットでボールをしっかり捉えて振り抜かないと、プラスに働いてくれないような
ストリングだと感じます。
弾く打ち方や、相手の打球の反発力を活かす打ち方をすると、球が浅くなり易いと思います。
◆重いボールを糸を引くような軌道で放つ
ストリングの形状は、特に凝った形をしているわけではありませんが、スピンが掛かりにくい
という事は、ありません。
トップスピンロブも、スピンサーブも、そしてスライスも、丁寧に捉えるスイング、言い換えると、
面をしっかり意識したスイングが出来れば十分に掛かります。
また、ボレーでは糸を引くように狙ったポイントへ重そうな打球を運ぶことができました。
相手が強い球を打てば打つほど、それは顕著でした。
つまりは、X.CODE には、ボールを食い込ませると、パワーを集約して一点に向かって
放つ特性があるように思います。
思えば、バボラ の RPMブラスト も、ゴーセン の エッグパワー も、ボールをつぶすような
打ち方をすることにより、かつてのポリストリングにはないような能力を発揮する特性を
持っています。
テクニファイバーは、従来のモノ構造を初のマルチ構造にすることで、そうした特性を持た
せたのではないでしょうか。
◆ズバリ、こんな人向け?
RPMブラストでは、打感がソフト過ぎる、エッグパワーではやや飛び過ぎる。飛距離の
サポートはいらないが、確かなコントロール性能と共に、しっかり打ったら打っただけ応えて
ほしい、そして、ガシッと手応えのある打感もほしい、そんな人向けのストリングではないかと
感じますが、このストリングに関しては、「 硬い 」 なんて書いてる人は、私以外には、どうも
皆無に近い様です。
変ですね。
そもそもポリを束ねてのマルチなわけでして、多少粘っこさや しなり、そしてそれにともなう
反発力が出てることは想像に難くないにしても、ポリと思えないほど柔らかく感じるようになる
ことは理論的にもありえないんじゃないかと、個人的には考えます。
繰り返しになりますが、細いとはいえ、ポリが、ガッシリとスクラムを組んで出来上がっている
構造ですから。
テンション維持力に向上が見られるのかな、という期待は持っていますが。
ともかく、単張りで 2940円と高額なポリストリングですので、購入前には、十分ご検討
くださいませ。
ストリング ( ガット ) の 評価 ・ インプレッション の 11 回目です。
Tecnifibre X.CODE
テクニファイバー エックスコード
【 商品表記 】 次世代ハイブリッドストリング。耐久性と食い付きの良さを両立。
ポリマルチ+PUで腕への負担が少ない
【 素 材 】 ポリエステル/ポリウレタン
【 形 状 】 丸
【 構 造 】 ポリエステル マルチ + ポリウレタン
【 カラー 】 黒 ( 赤い亀裂のパッケージが勘違いを生み易いですが、黒です!お間違えなく )
【 ゲージ 】 1.25、1.30
【オリジナル判定 最高は★5つ】
試行条件 : ストリングパターン 16×19。テンション 51。ゲージ1.30。面サイズ 92。
飛距離・・・・・・・・・★★
打球スピード・・・・★★★
スピン性・・・・・・・・★★★
コントロール性・・・★★★★
ソフト感・・・・・・・・・★
ホールド感・・・・・・★★★☆ ( 3.5 )
◆マルチ構造のポリ。ソフトな噂は本当か?
一時期使用していた、92インチで、ガッチガチに硬いボディのラケット。
ヒジへの負担から暫く離れていたのですが、攻撃力を上げるためと、
シビアでもハッキリしたミート感覚とピンポイントで狙っていけるコントロール性能が
忘れられず、このところ再び使い始めていました。
「 やっぱりいいなぁ、この感じ。今年は、これで行くか? 」 などと思いつつ、
ストリングを張り替えることに。
しかし、これだけ硬いと、ストリングは柔らかめにしたい。
RPMブラストを50以下で張ると、いい味出そうだけど、他に柔らかめのポリストリングは
なかったかな?
と、思い出したのが、Tecnifibreの 「 エックスコード 」。
構造がマルチなので、知らないで打ったら、ポリとは思わないソフトなフィーリング、
なんて話を風の噂で聞いていましたので、今回は、これに決めました。
と ・ こ ・ ろ ・ が、
かったーい。正直これ、硬いですよ。
確かに、ハードなラケットに張りましたが、それを差し引いても硬いと思います。
ひょっとして、ゲージ 1.25 なら、柔らかく感じたのでしょうか?
いやいや、テンション 58 で慣れている私が 51 で張っているわけですし・・・。
目を閉じて打っても、これはポリストリングだろって分かると思います。
ポリを避ける人が、敬遠する理由にあげるポリ独特の硬さ、鈍さ、重さを全部持っています。
その上で、粘っこくボールに絡みついて弾き出すマルチの特長を合わせ持っている感じ。
したがって、打感がますます重く感じます。
体力、いります。覚悟してください。
それでも、芯で捉えてフラットで打ち出せば、向かい風にも失速しないような重くて勢いのある
打球を放つことが可能です。
シコラーをチカラで押し込む打球が可能ですね。
「 面を合わせてるだけじゃ通用しないぜ!そのラケットもろとも破壊してやろうか? 」 くらいの。
ただし、ジワジワと積もる自分のヒジへの負荷もお忘れなく。
また、相手に攻め込まれて当てるだけになったり、オフショットになると、助けてくれません。
スウィートスポットでボールをしっかり捉えて振り抜かないと、プラスに働いてくれないような
ストリングだと感じます。
弾く打ち方や、相手の打球の反発力を活かす打ち方をすると、球が浅くなり易いと思います。
◆重いボールを糸を引くような軌道で放つ
ストリングの形状は、特に凝った形をしているわけではありませんが、スピンが掛かりにくい
という事は、ありません。
トップスピンロブも、スピンサーブも、そしてスライスも、丁寧に捉えるスイング、言い換えると、
面をしっかり意識したスイングが出来れば十分に掛かります。
また、ボレーでは糸を引くように狙ったポイントへ重そうな打球を運ぶことができました。
相手が強い球を打てば打つほど、それは顕著でした。
つまりは、X.CODE には、ボールを食い込ませると、パワーを集約して一点に向かって
放つ特性があるように思います。
思えば、バボラ の RPMブラスト も、ゴーセン の エッグパワー も、ボールをつぶすような
打ち方をすることにより、かつてのポリストリングにはないような能力を発揮する特性を
持っています。
テクニファイバーは、従来のモノ構造を初のマルチ構造にすることで、そうした特性を持た
せたのではないでしょうか。
◆ズバリ、こんな人向け?
RPMブラストでは、打感がソフト過ぎる、エッグパワーではやや飛び過ぎる。飛距離の
サポートはいらないが、確かなコントロール性能と共に、しっかり打ったら打っただけ応えて
ほしい、そして、ガシッと手応えのある打感もほしい、そんな人向けのストリングではないかと
感じますが、このストリングに関しては、「 硬い 」 なんて書いてる人は、私以外には、どうも
皆無に近い様です。
変ですね。
そもそもポリを束ねてのマルチなわけでして、多少粘っこさや しなり、そしてそれにともなう
反発力が出てることは想像に難くないにしても、ポリと思えないほど柔らかく感じるようになる
ことは理論的にもありえないんじゃないかと、個人的には考えます。
繰り返しになりますが、細いとはいえ、ポリが、ガッシリとスクラムを組んで出来上がっている
構造ですから。
テンション維持力に向上が見られるのかな、という期待は持っていますが。
ともかく、単張りで 2940円と高額なポリストリングですので、購入前には、十分ご検討
くださいませ。